発言

 2001年に創立された言論NPOにとって、これまでは一番厳しい五年だったと思うので、次の五年はもう少し楽になるでしょう。新たな困難がふりかかってくるかもしれませんが、五年やってきたという自信が、何とか支えてくれるのではないか、というふうに期待しております。
 この五年間は、本当に言論NPOの創立時に予想していたよりも、もっと多くの既存メディアの不祥事があって、構造的な言論の問題点が明らかになったと思います。言論が権力であるがゆえに、自ら産み出す不幸な構造にはまっていくというのは、やはり日本人にとって本当に悲しいことです。
 言論NPOには、自分の頭で考え、自分の頭の中で論理を組み立てる、新しいメディアとして今後もがんばってほしいなと思っております。

深川 由紀子
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 教授

早稲田大学大学院商学研究科博士課程修了。日本貿易振興会海外調査部、(株)長銀総合研究所主任研究員等を経て、98年より現職。2000年に経済産業研究所ファカルティ・フェローを兼任。米国コロンビア大学日本経済研究センター客員研究員等を務める。主な著書に『韓国のしくみ』(中経出版)、『韓国・先進国経済論』(日本経済新聞社)、などがある。

 


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