発言

 私は言論監事というお役目を預かって、仕事をさせていただいています。言論NPOの活動の政治的な中立性を証明するには、どうやったらよいのだろうかということで、私のところに相談にいらっしゃったのが工藤さんでした。
 政治的な中立性などというものはだれにも説明できないわけです。しかし、たまたま米国の内国歳入庁が非宗教性、非政治性をチェックするシステムを持っていて、それを言論NPO版と言うのでしょうか、日本版につくらせていただきました。
 言論NPOは、100%寄附でもっています。しかし、ほとんどのNPOは、その財源の8割以上を公的資金に依存しています。もっと言ってしまえば下請化している中で、まさに言論NPOは寄附市場を開拓して、みずからの正当性を自分で説明しようとしている。まだまだマイノリティーの存在ではありますが、きっとこの存在というものの価値を、日本社会が近い将来認めてくれると私も信じて、お手伝いをさせていただきたいと思っています。

田中 弥生
独立行政法人大学評価・学位授与機構
助教授

東京大学社会基盤学専攻 寄附講座国際プロジェクト助教授、(株)ニコン、笹川平和財団、国際協力銀行をへて現職。国際公共政策博士(大阪大学)、政策メディア修士(慶応大学)。外務省ODA評価有識者委員、内閣府公益法人制度改革委員会有識者委員、政府税制調査会特別参考人、参議院行政改革委員会 参考人などをつとめる。日本NPO学会副会長。専門は非営利組織論と評価論。ピーター・F・ドラッカー氏に師事。 主な著書に『NPOと社会をつなぐ ~NPOを変える評価とインターメディアリ~』(東京大学出版会 2005年)、『NPO 幻想と現実 ~それは本当に人々を幸福にしているのか』(同友館、1999年)、『アジアの国家とNGO』(重冨真一編、分担執筆、明石書店2001年)、訳書にドラッカー・スターン著『非営利組織の成果重視マネジメント ~NPO、公益法人、自治体の自己評価手法~』(ダイヤモンド社、2000年)ほか。

 


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