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改訂版「エクセレントNPO」の評価基準 ~「エクセレントNPO」を目指すための自己診断リスト ―初級編―

改訂版「エクセレントNPO」の評価基準 ~「エクセレントNPO」を目指すための自己診断リスト ―初級編―

発行者:認定NPO法人 言論NPO, 工藤泰志 (編集)

定価:¥ 864 (税込)

サイズ:A5判(120頁)

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内容紹介


 どうしたら、「強い市民社会」に向かう「良循環」をこの国で生み出せるのか。それが私たちの問題意識だった。日本の非営利セクターの実態を調査・分析し、浮かび上がった答えは、非営利の世界に「質の競争」を起こすことだった。そのためにも、望ましいNPOの姿をしっかりと打ち立てようと私たちは考えた。会議には国内外で活躍するNGOやNPOの代表者と専門家が集まり、三年がかりで完成させたのが、「エクセレントNPO」の評価基準だった。

 非営利組織が社会の課題解決に自発的に取り組むためには、持続的で刷新力を持つ経営が不可欠であり、何よりその活動は政府や特定の団体から自立し、寄付やボランティアといった市民の参加や市民の理解に支えられたものでなければならない。それらが評価基準として体系化された。
私たちは、「エクセレントNPO」を目指す動きを波及させるために、全国的に評価基準の研修会を展開しており、二〇一二年夏には、日本のメディアと連携して「エクセレントNPO」の年間大賞を誕生させた。

 評価基準の研修会は一三都府県に発展しており、また第一回目の年間大賞には全国から約一六〇団体が応募した。こうした多くの参加者や非営利組織の関係者と意見交換を行い、よりエクセレントNPOに近づくために、評価基準や自己診断のツールなどを見直した。

 本書は、その見直しの結果を改訂版として提案するもので、三三の評価基準の詳細な解説と基礎的な二九項目の自己診断をまとめたものである。

 是非とも本書を活用して、組織のみんなで経営を診断し、エクセレントNPO大賞を目指すところから、チャレンジしませんか。


本書の構成

◆「エクセレントNPO」の基本条件と評価基準の体系
 「エクセレントNPO」になるためには「市民性」「社会変革性」「組織安定性」の3つの基本条件を満たさなければなりません。それぞれの条件を満たすために考えなくてはならない最も重要なテーマを「評価の視点」という形で設定し、3つの基本条件をクリアするために必要な項目を「評価項目」としました。最後に、「評価の視点」に基づき「評価項目」はどのような条件を満たせば望ましい状態になり得るのか、その評価基準の構造と体系を解説します。

◆日本の非営利セクターの現状と課題
 NPOを対象に行ったアンケート結果などを交えながら、非営利セクターを取り巻く現状がどうであったのか。「エクセレントNPO」になるための3つ基本条件の背景を明らかにしていきます。

◆「エクセレントNPO」の33の評価基準
 「エクセレントNPO」となるための33の評価基準について、『「エクセレントNPO」をめざそう市民会議』の共同代表である小倉和夫(国際交流基金理事長)、島田京子(横浜市芸術文化振興財団代表理事・専務理事)、國松孝次(救急ヘリ病院ネットワーク理事長)の3氏の発言を交えながら、詳細に解説します。

◆「エクセレントNPO」に挑戦しよう 自己診断リスト―初級編―
 33の評価基準を自己点検するためには合計約100のチェック項目がありますが、その中から「エクセレントNPO」をめざす上で最低限クリアしてほしい16基準を選び、29のチェック項目とその解説を掲載しています。このチェック項目は、「エクセレントNPO」を目指そうとする団体になるために満たしておくべき項目です。


小倉和夫氏小倉和夫 (「第3回エクセレントNPO大賞」審査委員長、国際交流基金顧問)
1962年外務省入省後、OECD日本代表部参事官、駐ベトナム大使、駐韓国大使、駐フランス大使等を歴任。退官後、青山学院大学国際政治経済学部教授に就任。2003年より現職。

制度や組織に対する不信感が世界中にみなぎっている今というのは、市民社会成熟のチャンスでもあり、市民社会の役割というのは、実は今一番大事なことではないかと私は考えています。だからこそ、この『エクセレントNPO』の評価基準において、NPOを、市民を社会に繋げていく参加の舞台であると捉えていることにはとても大きな意味があると思います。


島田京子氏島田京子 (「第3回エクセレントNPO大賞」審査委員、横浜市芸術文化振興財団代表理事、専務理事)
1967年日産自動車入社後、社会貢献・CSR等を担当。2005年学校法人日本女子大学で、理事・事務局長などを歴任。内閣府「新しい公共」円卓会議委員等も務める。2010年より現職。

市民との対話の機会というのは、企業でだけでなく、非営利組織でも作る必要があるのではないかと私は考えています。ですから、非営利組織が、自分たちの活動をこの評価基準に基づいて自己点検し、その結果をウェブ上などでレポートとして公表することが望ましいのではないかと私は考えています。


國松孝次氏國松孝次 (救急ヘリ病院ネットワーク理事長)
1961年警察庁入庁後、内閣官房長官秘書官、警察庁刑事局長などを経て、94年警察庁長官就任。退官後、自動車安全運転センター理事長、スイス大使を務めた。99年より現職。

「エクセレントNPO」の評価基準をものさしにすることで、自らの組織の活動を足らざるところや、長所、欠点が見えてきます。例えば、我々の組織の場合には、使命の簡明さや資金面の規律、収入多様性に関しては基準をクリアすることができていると思いますが、人材育成というのは市民の参加と併せて今後の課題となることが、我々の活動をこの評価基準に照らすことで明確になりました。このようにして自らの組織の課題を発見していくことは、その組織の活動の向上に大きく役立ちますし、それがひいては非営利セクター全体の質の向上をもたらすと考えます。


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