言論NPO設立 5周年記念パーティー 報告

2006年12月19日

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アドバイザリーボードの小林陽太郎氏、宮内義彦氏、佐々木毅氏、北川正恭氏を代表とする多くの皆様の呼びかけにより、去る12月19日に、言論NPOの5周年パーティーが都内で開催されました。

2001年10月にNPO法人の認可を受けて誕生した言論NPOは、その後5年間、日本に質の高い本格的な議論の場を創出することを目指して活動を続けてまいりました。この日は、発起人のメンバーや支援者を始め、経済界、政界、官界、メディアや学界など日本の各界から、言論NPOにご声援をいただいている総勢200人余りの方々が一同に会しました。そして、これまでの5年間の成果を確認するとともに、言論NPOの新たな飛躍に向けた決意を共有することができました。

パーティーは、今井義典氏(日本放送協会解説主幹)と深川由起子氏(早稲田大学教授)の司会の下に進行し、言論NPOの活動を支えていただいている各界の多くの方から、お祝いと激励のお言葉をいただきました。

発起人である佐々木毅氏(前東大総長、学習院大学教授)からは、この5年間を振り返り、「日本において言論の世界が、狭い意味での言論界のいわば仕事として考えられがちであった伝統を、さまざまな各界の皆さん方の参加によって新しく展開させようという志は大変貴重なものであったし、これからも貴重であり続ける」とのお言葉をいただきました。また、同じく発起人である小林陽太郎氏(富士ゼロックス相談役最高顧問)からは、「責任ある、中身の濃い、質の高い議論を日本以外にも通用するかたちで発信していくことは、今後も言論NPOの非常に大切なミッションである。」として、今後の言論NPOのさらなる発展に向けた期待を表明していただきました。

代表工藤泰志からは、「強い民主主義を作るための志と気力は5年前から変わらない。そして今後も変わらず運動を続けていく。わたしたちには2つの課題がある。1つは、次の時代に向けた新たな答えを出す議論をリードすること、もう1つは、中央だけでなく地方からも議論を起こしていくことである。ここまで来られたのは工藤一人の力ではなく、皆さんの協力があったからである。今後も工藤を支援してほしい。」と挨拶を行いました。

その後、会場では、これまでの5年間の活動についての写真映像を用いた説明と、今後の活動についての発表が言論NPO側より行われ、今年の8月に行われた「東京-北京フォーラム」の様子をまとめた映画が上映されました。

この5年間の活動は、インターネット、活字媒体、フォーラムといった議論の場をさまざまな形で組み合わせて新たな言論空間をつくり出す試みを行ってきた5年間でした。同時に、その中から言論NPOは、日本の将来選択、マニフェスト評価、そして国境を越えた議論のプラットフォームの形成という活動の3本柱を打ち立て、それらを中心に日本に本物の議論の場を生み出すいろいろな試みを開始し、それらを発展させてきたところです。

その上にたって、これからも言論NPOは、より多くの方々の参加による議論の厚い層の形成を目指し、日本や各地域、そしてアジアの将来を開くための議論のプラットフォームを生み出すとともに、しっかりとした議論に基づいた真の民主主義の確立に向けて、一歩一歩歩んで参ります。そのために皆様のなお一層のご協力を、言論NPO一同お願い申し上げます。

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なお、今回のパーティーでは、以下の参加者の方から、激励のお言葉をいただきました(順不同)。

小林陽太郎氏(富士ゼロックス株式会社 相談役最高顧問)
佐々木毅氏(東京大学前総長・学習院大学教授、言論NPOアドバイザリーボードメンバー)
黒川清氏(内閣特別顧問)
北城恪太郎氏(日本アイ・ビー・エム取締役会長)
福川伸次氏(機械産業記念事業財団会長)
白石隆(政策研究大学院副学長)
増田寛也氏(岩手県知事)
鈴木寛氏(参議院議員)
斉藤惇氏(産業再生機構代表取締役社長)
溝口善兵衛氏(前国際金融情報センター理事長)
川本裕子氏(早稲田大学大学院教授)
松本健一氏(麗澤大学教授)
島田晴雄氏(慶應義塾大学教授)
田中弥生(大学評価・学位授与機構准教授)
イェスパー・コール氏(メリルリンチ・チーフエコノミスト)
安斎隆氏(セブン銀行代表取締役社長)
周牧之氏(東京経済大学助教授)
西寺雅也氏(多治見市長)

 アドバイザリーボードの小林陽太郎氏、宮内義彦氏、佐々木毅氏、北川正恭氏を代表とする多くの皆様の呼びかけにより、去る12月19日に、言論NPOの5周年パーティーが都内で開催されました。