言論NPO9周年記念パーティー/小林陽太郎氏の発言

2015年9月09日

小林陽太郎氏 小林陽太郎氏(富士ゼロックス株式会社前最高顧問:当時)  

 ご多忙の中、言論NPOの9周年を祝う会に、たくさんの皆様にお集まりいただきましてありがとうございます。私は、他の多くの方々とともに、工藤さんが前職を投げ捨ててこの言論NPOをスタートさせました際の応援団の一人です。  いま日本に必要なのは、質のいい言論です。また、発信はもちろん、その元になるきっちりとした考え方を、志を持つ人達が切磋琢磨してつくっていくことが必要です。
 いま政界だけでなく経済界などいろいろなところで、「小さくなった」とか「言葉が軽くなった」といった批判があります。言葉の元にある考え方そのものについて、我々として大いに自省し、言論NPOがいろいろな形で場を提供して、日本における言論の質を高めていくことで、グローバル化の中での日本の存在価値が評価されていくのではないかと思っています。 
 特にここのところ、言論NPOの日中関係の活動がご注目をいただいています。ただ言論NPOの活動は、日中関係のためだけにやっているわけではなく、広く質の高い言論というものを日本の中で定着させようというのが、言論NPO創設以来のミッションであります。いつの間にか9年になりますが、ここまでの皆様のご助言、ご支援に心から御礼申し上げます。