【参院選公示を迎えて】有権者が日本を変えるための重要な一歩に

2016年6月22日

kudo.png 本日、来月10日の参議院選挙に向けて、18日間の選挙戦が始まりました。
 私は、今回の参議院選挙は「日本の将来」を考える重大な選挙だと考えています。
 今、日本は様々な課題に直面し、その解決は待ったなしの状況です。しかし、多くの国民が日本の将来に対して不安を抱えているにもかかわらず、日本の政治は真剣に向かい合わず、課題解決に向けた競争が始まっていません。私にはこうした政治をこのまま認めてしまっていいのか、という強い思いがあります。

 こうした考えから我々言論NPOは、今回の選挙が日本の将来を考える上で、重要な一歩だと考えており、様々な議論を公開しています。既に、私たちは今回の選挙の争点を明らかにするため、6月14日から経済、財政、少子高齢化・人口減少など6つの政策分野での議論を順次公開してきました。
 この議論には各分野の専門家20氏が参加し、300人を超える有識者がアンケートに回答してくれました。そして、この議論で浮かび上がった争点について、先週から自民党、公明党、民進党、共産党の主要4党の政策責任者に事務所に来ていただき、言論NPOの政策評価委員のメンバーなどと突っ込んだ議論を行っています。このやり取りは、来週27日までに全て公開する予定です。
 また、現在、2回目の有識者アンケートを行っています。それは、今回の選挙で政治が国民に示さなければいけない課題を明らかにしたいと考えているからです。これらを踏まえて、各党のマニフェスト評価を近々公表する予定です。

 私たちがこうした作業を行っているのは、課題解決のサイクルを日本の政治に作り出すためです。そして、政治と有権者の間に緊張感ある関係を作り出すことが、強い民主主義を実現することにつながると考えるからです。そのためにも、私たち有権者自身が知見武装して強くならなければ、その実現は不可能なのです。

 私は、1カ月前にワシントン、ニューヨークを訪問し、世界の課題や民主主義の問題について議論を行い帰ってきました。世界もまた、民主主義の試練に直面しており、ポピュリズムの傾向に政治が迎合する現実への危機感を抱いていました。
 強い民主主義とは課題から逃げないことであり、だからこそ、私たちは今回の参議院選挙を、日本の将来と民主主義を真剣に考える舞台にしなければいけないと考えているのです。
そういう思いから、本日(6月22日付)の毎日新聞のオピニオン面で「反迎合主義へ知恵結集を」と題して寄稿しました。
 こちらも合わせてご一読いただければと思います。

▼【毎日新聞】反迎合主義へ知恵結集を
 https://www.genron-npo.net/media/2016/06/_test_20160622-13.html