【vol.119】 論点「言論NPO 第4回国際シンポジウムに向けて」工藤泰志

2005年2月08日

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■■■■■言論NPOメールマガジン
■■■■■Vol.119
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■ 論点「言論NPO 第4回国際シンポジウムに向けて」言論NPO代表・工藤泰志


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■ 論点「言論NPO 第4回国際シンポジウムに向けて」言論NPO代表・工藤泰志
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言論NPOでは、2002年より3年計画で「アジア戦略会議」(座長:福川伸次)を設置
し、アジアにおける日本のあり方を中心に、日本の国家戦略について戦略形成の方法
論に基づきながら議論を重ねてまいりました。私たちは2030年に向けた世界の潮流
を可能な限り見定めながら日本のパワーアセスメント(強さ弱さの再評価)の作業を
行い、さらにその中から日本はどのような将来像を自らの「限りなく理想に近く、か
つ現実的な」アイデンティティーとして描き、それをアスピレーション(熱望)を
持って追求していくことができるのかという議論につなげていこうとしています。

2005年2月に予定している公開シンポジウムでは、私たちはこうした議論を内外の有
識者や日本の各政党の政策責任者にぶつけ、今の日本に、そしてこれからの日本に問
われている将来の選択肢は何か、またその選択肢を議論することで日本の政党に求め
られるビジョンは何かなどについての大きな議論を皆さんとともに開始し、これを日
本の政策論議に結びつける契機にしていきたいと考えています。

現在の日本は将来の日本を作り上げる意味で重要な選択を迫られていると私たちは考
えています。その選択はもう先送りは許されず、様々な国政選挙が集中する3年後の
2007年までに議論の焦点に浮上させなくてはなりません。日本は今や、戦後形成さ
れてきた様々なシステムが行き詰まり、個別のシステム改革だけでは問題解決が不可
能な地点に至っております。このままでは、各分野における問題解決は先送りが続
き、次の世代には背負いきれないツケが残され、日本は将来の可能性を大きく狭めら
れることになります。

少子高齢化やグローバル化、アメリカ一極主義や中国の台頭など、日本が直面する内
外の様々な潮流の中で、今の日本に求められているのは、日本の全体システムを再設
計し、さらに世界やアジアの中で新しい日本の存在感を作り上げる努力です。そのた
めには日本の政治自身に将来に向けた構想を提示し、国民の合意を形成する努力が求
められています。国政選挙が予定されている3年後の2007年に政治がその役割を果た
すためには、政治が日本の本質的な争点や対立軸を示しつつ、国民に大きな選択を問
うことができなければならないと考えております。

そのために、私たち言論NPOは、2007年にターゲットを置いて、日本の将来像の議
論と、政策や政治に対する評価(マニフェストとその実行評価)の2つの軸を中心に
活動を展開しています。2月の公開シンポジウムは、このうち、日本の将来像を巡る
議論を本格的に行おうとするものです。
皆様のご参加、心よりお待ち申し上げております。


            - 記 -
◆テーマ    2030年に向けた日本の将来選択
        ―アジアの中で日本は自らのアイデンティティーをどう描くのか―

◆日時     2005年2月21日(月) 13:00~18:00

◆場所     経団連会館 14階 経団連ホール
        (東京都千代田区大手町1-9-4 TEL: 03-5204-1757)

◆主催     言論NPO

◆後援     笹川平和財団

◆入場     無料

◆プログラム
第1セッション 「30年後の将来における日本の可能性」
13:20~14:55
        パネリスト:
        岡本行夫(株式会社岡本アソシエイツ代表取締役)
        黒川清(日本学術会議会長)
        行天豊雄(国際通貨研究所理事長)
        原丈人(ベンチャーキャピタリスト、デフタパートナーズ会長)

第2セッション 「政党が選択する日本の将来像は何か」
15:00~16:30
        パネリスト:
        与謝野馨(自民党政調会長)
        仙谷由人(民主党政策調査会長)
        井上義久(公明党政務調査会長)

第3セッション 「日本に問われる将来の選択肢とアジアの中での役割」
16:35~18:00
        パネリスト:
        加藤紘一(衆議院議員)
        ジ・ホン・キム(韓国国立KDI経営大学院学長)調整中
        ドミンゴ・エル・シアゾン(在日フィリピン大使)
        アフターブ・セット(前駐日インド大使)
        程永華(中国駐日公使)


◆詳細、お申込みはこちらからお願いいたします。
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