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【vol.122】 論点:必要なのは設計思想への国民の合意(言論NPO代表・工藤泰志)

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■■■■■言論NPOメールマガジン
■■■■■Vol.122
■■■■■2005/3/1
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●INDEX
■ 論点:必要なのは設計思想への国民の合意(言論NPO代表・工藤泰志)

●TOPIX
■ 「言論NPO 第4回国際シンポジウム」来場者アンケート結果報告

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■ 論点:必要なのは設計思想への国民の合意(言論NPO代表・工藤泰志)
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言論NPOは、2007年までの3年間を、日本が重大な国家選択を成し遂げなければなら
ない残された3年間だと考えています。第二次大戦後に形成された日本の現行システ
ムは既に各分野で行き詰まり、今や、分野を超えた全体システムの再設計が避けられ
なくなっています。そのためには、戦後システムの「設計思想」そのものを根本から
見直し、それを新たな「設計思想」に転換する必要があります。

政治に今、最も問われているのは、国民にこうした意味での選択肢を的確に提示し、
システム転換に当たって必要な基本的な「設計思想」について、最低限の国民合意を
形成していくことだと私たちは考えます。

私たちはこうした議論形成を、2030年の日本の将来像を巡る議論を行うことを通じ
て開始しようと考え、2月21日にシンポジウムを開催しました。ここでは、私たちは
これまで議論を進めてきた、世界の潮流と日本のパワーアセスメント、日本が直面す
る課題の3つの軸から将来の日本の選択肢を提示し、その中から言論NPOとしての考
えを提案しました。

私たちの提案は、日本が世界の課題解決のためのソウトリーダーを目指すべきであ
り、日本はアジアの開かれた知のプラットフォーム(舞台)を作りだすべきというも
のです。この仮説を軸に議論を続け、私たちはさらにこれから2年をかけて、日本の
将来構想をまとめたいと思っています。
http://www.genron-npo.net/about/history/050222_symoreport01.html

今回のシンポジウムの中で特に私が強調したのは、日本の将来像を描き、その下で将
来に向けた選択肢を描くのは政党が本来果たさなければならない役割だということで
す。日本は、自らの置かれた特殊状況の下で、自らの特殊解を自ら考えなければなら
なくなっている。そこにクリエーティブな選択肢を描き、国民の合意を形成する努力
こそ日本の政治には問われていると思うからです。

今回のシンポジウムに日本の政党の政策責任者に出席していただきましたが、残念な
がら政党側に日本の将来についての明確なビジョンが現段階では描かれていないこと
がはっきりしました。システムの再設計に向けた判断がなく、アジアのダイナミック
な変化に日本がどう対応するのか、そうした将来に向けた目前の課題が「頭の体操」
レベルの議論しかないことは驚くべきことでしたが、逆に言えば、そうした政治を許
し続けている、私たち言論側や有権者にも問題があるように思えます。

私たちは日本の政治と有権者との間にはより緊張感ある関係が必要と考えています。
政党のマニフェスト評価や将来構想をめぐる論議を政治にぶつけようとしているの
は、言論の力で日本の政治を突き動かしたいと考えているからです。
これからの私たちの議論の展開にご期待ください。

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●TOPIX
■ 「言論NPO 第4回国際シンポジウム」来場者アンケート結果報告

去る2月21日、経団連会館において開催された「言論NPO 第4回シンポジウム」の来
場者アンケートの結果をご報告致します。各セッションの内容や、日本の将来構想に
ついて、皆様から多様なご意見が寄せられました。

【セッション1】 「30年後の将来における日本の可能性」の内容について
・何をしたいのかの多様性が現れて興味深かった。(大変満足)
・国際社会から日本をみろ、歴史から学べは同感。(満足)
・セッションとしてまとめるつもりがないのかもしれないが、前提条件がパネラーの
間でクリアになっていないところが盛り上がりに欠けている。(普通)
・切り口が多すぎて話が拡散してしまったのは残念だ。(もの足りない)

【セッション2】 「政党が選択する日本の将来像は何か」の内容について
・明晰な表現をしていた。(大変満足)
・各党の将来像全体を聞こうという企画は良かった。(満足)
・各党の明確なビジョンが企画されていないのではないか。(普通)
・年金、財政、民営化等の現実の問題解決は重要であるが、明確なビジョン・将来像
を示した上での解決策が必要。(もの足りない)

【セッション3】 「日本に問われる将来の選択肢とアジアの中での役割」の内容につ
いて
・テーマ設定および議論の内容が具体的。(大変満足)
・経済だけではない、新しい日本のアジアの中での役割はおもしろい。(満足)
・アジアから見た日本の議論の数少ない機会であった。(普通)
・一般論、総論が中心。(もの足りない)


→アンケート結果の詳細はこちら
http://www.genron-npo.net/about/history/050228_symoquestion.html

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   http://www.genron-npo.net/guidance/member.html
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