【謹賀新年】2017年、日本が課題解決に向けて動き出し、次世代に繋がる流れを作り出す~新年の決意~

2017年1月01日

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■■■■ 言論NPO メールマガジン
■■■■ 2017年1月1日
■■■■ 発行:認定NPO法人言論NPO<https://www.genron-npo.net/>

【Topics】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【謹賀新年】2017年、日本が課題解決に向けて動き出し、
            次世代に繋がる流れを作り出す~新年の決意~

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あけましておめでとうございます。
言論NPO代表の工藤泰志です。

昨年は、言論NPOの様々な挑戦にご協力やご支援を
賜り、有難うございました。
さて、新しい年の始まりです。2017年は、言論NPO
そのものの真価が問われる年だと私は考えています。
世界で私たちが拠り所としてきた民主主義や自由が困
難に直面しています。ここで私たちが考えなければい
けないことは、課題解決に挑まない民主主義というも
のは極めて脆弱だということです。

多くの国民が、自分の将来に対して不安を抱えている
中で、政治家や、いわゆるエリートと呼ばれている人
たちが、直面している課題に真剣に取り組んでこなか
った。それが、市民の不安や怒りに繋がり、それを利
用して支持を集める政治が台頭しているのです。
今年、米国ではトランプ大統領が正式に決まり、欧州
では様々な選挙でポピュリズムの政治が影響力を増し、
保護主義と移民などに対する排外主義が強まろうとし
ています。
これらは課題解決への貴重な時間を浪費するだけでは
なく、民主政治や自由な社会への信頼を失いかねない
事態です。非民主化国の台頭は地政学的な対立を加速
させています。リベラルな国際秩序が信頼を取り戻す
ためには、相当の覚悟と努力が必要な局面なのです。
昨年11月、来日したドイツのガウク大統領と直接お会
いした時、私はどうしても聞きたいことがありました。
民主主義の未来をどう考えるのか、ということです。
彼は東ドイツ出身で、秘密警察に管理される社会を知
っています。そして、こう言うのです。個人の自由や
人権を排除する社会や、国内のナショナリスティック
な感情だけに支えられるような政治を、私たちは望ま
しい社会だと思うのだろうか。民主主義は、確かにい
ろいろな問題を抱えている。しかし、民主主義は学ぶ
ことができると。
私は目が覚めた思いでした。世界で起こっている民主
主義の脆弱性、ポピュリズムの問題を私たちは学び、
その改善を考える絶好のチャンスにある。その動きを
今、始めなくては、という強い思いでした。
15年前、言論NPOを立ち上げた時、私たちが問うた
のは、言論の責任と市民の覚悟です。そして、私は日
本が直面する課題解決のため、私たち市民が強くなら
なければ、民主主義は強く機能しない、と呼びかけま
した。私たちが選挙時と、毎年行う政党の公約と政権
の政策実行の評価やアジアでの平和に向けた取り組み
は、その実践なのです。
その動きをまさに加速することが、私たちの民主主義
に問われた歴史的な課題であり、2017年の言論NPO
の覚悟なのです。

私たちは、日本の将来を政治家にただお任せするので
はなく、日本の課題に当事者として向かい合い、政治
家を選び、課題の解決に取り組まなくてはなりません。
課題に無関心であってはいけないのです。
言論NPOの責任は、日本の課題解決と市民をつなぐ
土俵を機能させることです。しかし、この国の未来を
決定づける課題に挑み続けるには、言論NPOだけの
力だけでは不十分です。しかし、多くの方々の力を重
ねれば、この国に課題に挑む新しい変化を起こすこと
ができるのです。
新年、年明けから私はアメリカを訪れ、トランプ政権
の米国と、民主主義を多くの人たちと議論を行います。
そして、その動きを年内に欧州やアジアに広げ、そし
てこの国に課題解決に向けた動きを作りだします。
こうした動きを次世代につなげたいと考えています。
私たちの新しい挑戦に力を貸していただければ幸いです。

                 2017年1月1日
             言論NPO代表 工藤泰志

以下では、対談形式で「市民が当事者として課題解決
に向かい合うような流れを作りだす~2017年、言論N
POの真価が問われる1年に~」と題して、今年の抱
負を語っています。ご覧ください。

▼【工藤ブログ】市民が当事者として課題解決に向かい合うような流れを作りだす
 https://www.genron-npo.net/kudo/../podcasting/2017.html


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     安倍政権4年の通信簿は2.7点(5点満点)
     ―11分野60項目の評価全文を公表しました

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言論NPOは2004年から、定期的に政権の実績評価、
選挙時のマニフェスト評価を行ってきました。私たち
が、政権の通信簿といえるこうした評価作業に毎年、
取り組んでいるのは有権者と政治との間に緊張感ある
関係を作り出そうと考えているからです。

市民が強くならなくては、民主主義は強く機能しない
と私たちは考えています。選挙は市民が政治に参加す
る重要な機会であり、政党はこの国が直面する課題解
決のためにプランを提示し、その実行を約束する必要
があります。有権者はそれを判断し、その実行を監視
し、その成果を次の選挙で判断します。政党が課題解
決で競争し、それを有権者が判断する。そうした課題
に挑む、緊張感ある国民に向かい合った政治こそが、
強い民主主義なのです。

私たちが評価を行っているのは、政権が選挙時の公約
や、日本の課題にどのように取り組んでいるのかを有
権者が判断するためです。そのための判断材料の一つ
として多くの人に活用していただきたいのです。

▼安倍政権の4年間の実績評価は2.7点(5点満点)
   ~11分野60項目の評価全文を公表します~
 https://www.genron-npo.net/politics/archives/6466.html

  
▼詳細な評価結果は、言論NPOホームページをご覧ください

●経済再生  2.7点(昨年2.8点)
――成長率の目標値と、物価目標の達成は難しいと判断
  正規・非正規の格差是正に動いたことは評価できるが、
  雇用市場の全体的なビジョンを示すべき 
 https://www.genron-npo.net/politics/archives/6455.html

●財政再建  2.7点(昨年2.25点)
――財政再建計画は不十分で2020年のPB目標達成の道のりは描けていない
 https://www.genron-npo.net/politics/archives/6456.html

●外交・安保 3.6点(昨年3.2点) 
――積極的な攻めの外交や日米関係の深化、周辺国との関係改善が高い評価。
  平和安全法制は運用段階に入ったが、依然として「あらゆる事態に切れ
  目のない対応が可能な体制」は構築されていない
 https://www.genron-npo.net/politics/archives/6458.html

▼その他、各分野の評価結果を言論NPOホームページで公開しています
 https://www.genron-npo.net/


また、今回の評価結果は、本日12月30日朝刊の毎日新聞にも掲載され
ております。併せて、ご覧ください。

▼安倍政権評価横ばい 5点満点で2.7点 「外交・安保最高点」
 https://www.genron-npo.net/media/2016/12/_test_4.html


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     専門家23名は安倍政権の4年をどう見たのか

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今回の実績評価には、各分野の一線で活躍する40氏を超える専門家の
方々にご協力いただいています。このうち23名の方々から、安倍政権
が打ち出した政策をどう見ているのか、座談会にご参加いただき、
または自身の評価とその理由に関するコメントを公開することの承諾
をいただきました。言論NPOの評価結果と合わせてご覧ください。

▼専門家23名は安倍政権の4年をどう見たのか
 https://www.genron-npo.net/politics/archives/6445.html


今回の評価には以下の方々からからお名前の公開の許諾をいただき、
座談会、ヒアリングを始め、総勢40氏の方々に評価にご参加いただき
ました。この場をお借りして、御礼申し上げます(五十音順)。

■評価にご協力いただいた方々
内田和人(三菱東京UFJ銀行常務執行役員)
小黒一正(法政大学教授)
小幡績(慶應義塾大学ビジネススクール准教授)
加藤出(東短リサーチ代表取締役社長、チーフエコノミスト)
加藤久和(明治大学政治経済学部教授)
神谷万丈(防衛大学校総合安全保障研究科教授)
亀井善太郎(東京財団研究員・立教大学大学院特任教授)
河合正弘(東京大学公共政策大学院特任教授)
川崎興太(福島大学准教授)
橘川武郎(東京理科大学イノベーション研究科教授)
生源寺眞一(名古屋大学大学院教授)
神保謙(慶應義塾大学総合政策学部准教授)
菅原淳一(みずほ総合研究所政策調査部主席研究員)
鈴木準(大和総研主席研究員)
田中秀明(明治大学公共政策大学院教授)
田中弥生(大学改革支援・学位授与機構教授)
寺島英弥(河北新報社編集委員)
西沢和彦(日本総合研究所上席主任研究員)
早川英男(富士通総研エグゼクティブ・フェロー)
藤野純一(地球環境戦略研究機関上席研究員)
松下和夫(京都大学名誉教授)
道下徳成(政策研究大学院大学教授)
山田久(日本総合研究所調査部長)
山本隆三(常葉大学経営学部教授)
湯元健治(日本総合研究所副理事長)他、40名の方々にご協力いただきました


▼専門家23名は安倍政権の4年をどう見たのか
 https://www.genron-npo.net/politics/archives/6445.html


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 「安倍政権4年の実績」有識者アンケート結果を公開しています

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言論NPOは、2004年から定期的に行っている政権実績評価の一環と
して、安倍政権の4年間の評価に関する有識者アンケートを実施しま
した。安倍政権発足後に実施する有識者アンケートとしては、2013年
4月の政権発足100日時点、13年12月の1年時点、14年12月の2年時点、
15年12月の3年時点に続く5回目の実施であり、安倍首相の資質、な
らびに安倍政権が取り組んでいる政策課題について、有識者の意見を
幅広く紹介することにより、有権者の判断と健全な世論形成に資する
目的で行いました。

その結果、安倍首相の「首相としての資質」に対する評価は2.9点と過
去の調査に比べても高いものとなり、とりわけ「指導力や政治手腕」
に対する評価が高くなっています。
39の主要政策項目の4年間の実績評価は、「教育」、「外交・安保」、
「農林水産」で高い評価を得て、5点満点で平均2.59点となり、こち
らも3年時点よりも高い評価となりました。一方で、「財政」に対す
る評価の低さが際立っています。

▼有識者アンケートの全文は、こちらからご覧になれます。
 https://www.genron-npo.net/politics/archives/6463.html


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