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 「年金・社会保険庁」に関する安倍政権の実績評価 点数の根拠 / 政策課題の妥当性

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言論NPOでは、これまでに安倍政権が行った政策の実績評価をしました。

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形式評価
実質評価
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実質評価
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実質評価
6/20
2/10
8/10
2/10
8/10
2/10
8/30
10/20
10/20
5/30


政策課題の妥当性 8点/30点中

形式評価 6点/20点中


 安倍総理は、政権構想において「日本型社会保障モデルで安心安全のセーフティネット」を謳い、所信表明では「持続可能な『日本型社会保障モデル』に向けた制度の一体的な改革」を繰り返しました。施政方針においても、若い世代の安心や制度に対する信頼を訴え、「ねんきん定期便」の一刻も早い整備など親切で分かりやすい年金制度を確立するとし、「社会保険庁の解体的出直し」と、「厚生年金と共済年金の一元化」を盛り込んでいます。

 そして「進路と戦略」では、
①中長期的展望に立って国民が負担可能な範囲となるような制度全般を不断に見直す
②高齢者などの就業率を高め社会保障の支え手を増加
③安定的な財源を確保し、将来世代への負担の先送りを避ける
④パート労働者への社会保険の適用拡大
⑤基礎年金国庫負担率を二○○九年度までに二分の一に引き上げる
⑥年金財政の検証に早急に着手
⑦社会保険庁の廃止・解体に係る設計や強制徴収の国税庁への委託等
⑧医療・介護サービスに係る地域の提供体制の整備
⑨レセプトのオンライン化などによる医療供給コスト低減
⑩今後五年間で医療の公的給付の内容・範囲・負担と給付のあり方の見直し
⑪介護保険の見直し
⑫生活保護にかかわる生活扶助基準の見直しおよび障害者の自立に向けた就業支援

などを掲げました。


実質評価 2点/10点中


【本質的な制度論から目をそむけたアジェンダ設定】

 しかし、具体的な施策のレベルでは、そのほとんどが、「年金・医療・介護・社会福祉の一体的な見直しで持続可能な制度にする」というビジョンとどうつながるかが分かりにくいものになっています。それらの施策を通じて「日本型社会保障モデル」がどう実現するのかはまったく見えてきませんし、美しいキャッチフレーズで表されたビジョンや理念と個別政策の両者のギャップがあまりに大きく、それをつなぐ政策体系が存在していません。

 評価が低い理由の一つは、安倍氏の政権構想などに掲げられたアジェンダ自体の矮小化です。特に年金については、制度の持続可能性こそが問われているはずなのに、社会保険庁の解体や被用者保険の一元化(共済年金を厚生年金に統合)などでとどまっています。現行の賦課方式の年金の問題は、少子高齢化が進む中で、後の世代にあまり負担をかけずにどう維持するか主題です。そこでは、思いつきのように並べられるミクロの政策ではなく、マクロベースでの制度自体の持続可能性の確保、特に医療では財源確保が必要です。安倍政権は、社会保障に対する危機感があまりに薄いか、課題に向き合えば必要となる増税論議を参議院選以降に先送りするためにあえて本質的な課題から逃げているとしか考えられません。こうした逃げの姿勢が、将来世代へのツケ回しにつながることになります。



2007年06月25日 15:07

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