「外交・安全保障」に関する安倍政権の実績評価 点数の根拠 / アカウンタビリティー
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言論NPOでは、これまでに安倍政権が行った政策の実績評価をしました。
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アカウンタビリティー 5点/30点中
【 個別課題に対する、アカウンタビリティを果たすための努力 】
個別の課題やアクションについて安倍政権がこれまでの他の政権に比べてアカウンタビリティにおいて劣ることはありません。むしろ、外務省レベルだけでなく官邸の広報機能を強化し、総理、外相ともにレトリックには意を用いているなど、説明責任の面での努力が認められます。しかし、次のように外交政策の最も肝心なところでアカウンタビリティに大きな問題があります。
【 政策体系の不透明性 】
第一に、政策に体系がなく、パーツの相互関連性がいかなる論理で組み合っているのが見えません。ただ、こだわっているところはあり、こだわりの貫徹ができれば問題ないといえなくもないのですが、恐らくそのような動き方はできないというのが基本的な状況といえるでしょう。
それが最も鮮明に現われているのが北朝鮮問題であり、一転豪華主義的にその重要性が唱えられる拉致問題と6者協議の関係が噛み合わず、アメリカからも拉致問題の解決とは何かの定義を求められているが、体系論がなければ定義も出てきようがありません。
また、中国・韓国に融和的になる中で、「強い、主張する」国にこだわり、安倍カラーを出す方向にバランスを取るためには、北朝鮮に対して一層強硬的に出ざるを得ず、世界が拳を下ろす中で、アメリカが1~2年前に言っていた論理に乗って日本は拳を上げるという、いびつな姿を示すことになったのも、体系性の欠如と指摘できます。
【 外交分野における総理のメッセージの曖昧さ 】
第二に、アカウンタビリティの評価に直接関わることですが、中長期的にみて、何が安倍総理が伝えたいメッセージなのかが不明です。強く美しく頼られる国として戦後レジームから決別するという安倍総理のメッセージが、その中身の曖昧性のために、アメリカとの関係においても、近隣アジアとの関係においても、様々な不安定要因を内包し、それがこれまでも、外交関係に不要な軋轢を引き出してきました。
「主張する外交」といっても、一国として外交で主張するのは当然のことです。結局、問われていることとは、何を主張するのかであり、主張の仕方なのです。
2006年12月04日 20:00
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