論NPO、市民参加型討議の場『ミニ・ポピュラス』を始動  @niftyのSNSと連動した質の高い議論づくり

2008年6月16日

 特定非営利活動法人言論NPO(東京都中央区・代表 工藤泰志)は、ニフティ株式会社(東京都品川区・社長 和田一也)のSNSと連動した、新たな議論づくりを、本日6月16日(月)から開始いたしましたので、以下の通りお知らせいたします。

ミニ・ポピュラスとは

 『ミニ・ポピュラス(minipopulus)』とは、言論NPOのコンテンツと、ニフティ株式会社が運営するビジネスSNSを連動させた、新し い議論形成型SNSです。インターネットを使った議論の場は数多く存在しますが、匿名性による無責任な発言が数多く見られ、建設的な議論がなされていませ ん。『ミニ・ポピュラス』は、米政治学者のR.ダールの構想で、"市民が主体となる討議の場"を意味します。傍観者的な批判のための発言ではなく、政治を 自らの問題として当事者意識を持ち、一人の市民として今の時代にしっかりと向き合い、建設的で当事者意識を持った質の高い議論の舞台をつくっていきます。

 

ミニ・ポピュラスでの議論形成概要

第1回目は「誰がこの国の政治を変えるのか」というテーマで議論を行います。

発言者:
イェスパー・コール氏(前メリルリンチ日本証券株式会社・チーフエコノミスト)
明石康氏(NPO法人日本紛争予防センター会長、元国連事務次長)
齊藤誠氏(一橋大学大学院経済学研究科教授)

 言論NPOのWebページ上で、テーマに沿って各分野3人の有識者が発言します。参加者は、その発言を基に誰の意見に近いかを投票し、nifty のビジネスSNSで議論形成に参加します。言論NPOの代表・工藤が自らモデレーターとして議論形成に携わり、議論の内容によっては最終的な議論の結果 を、政策案や政策評価として提案しようと考えています。

 

なぜこのテーマで議論を始めるのか

今の日本の政治は、日本の未来や日本の課題解決に向けた政策競争よりも、選挙目当てのポピュリズム的な状況が目につくような事態に陥っています。海 外からも、日本の政治の失敗が、日本の将来を見えなくてしている、という論評まで多く見られるようになりました。こうした状況を私たちは真剣に受け止め、 健全な政策論議を復活させるための取り組みを行うべきだと考えます。