「エクセレントNPO」勉強会 in山形 報告

9月9日、代表工藤は、山形県天童市にて、山形県新しい公共推進協議会が主催する「そうか、だから必要なんだ!NPOの自己評価(初級編)」の勉強会の講師として参加しました。この勉強会は、山形県と県内のNPO中間支援組織5団体がNPO等の評価制度の検討・施行に向け実施したもので、工藤は「エクセレントNPOをめざそう市民会議」が昨年公表した「エクセレントNPO」の評価基準を使用しながらNPOを評価することについて講演を行いました。

110909yamagata_kudo.jpg

まず、冒頭で工藤は「3月11日の東日本大震災後に市民が社会のために何かをしたいという動きが活発になり、市民社会への期待はかつてないほどに高まっているが、その受け皿となる非営利組織が市民社会の旗手役としてきちんと機能していないのではないか」と問題提起しました。

その理由として、現在の非営利セクターが抱えている課題や市民との距離、組織の存続自体が自己目的化している点、また資金基盤が脆弱で安定的な経営ができていない面などを挙げ、「NPO法ができ、数は増えた一方で、いい団体とそうでない団体が玉石混淆としている状況であり、非営利の世界でも質の向上を目指す競争が必要である」と語り、このような問題意識が「エクセレントNPO」の評価基準をつくる活動につながった経緯を紹介しました。

また、「この評価基準の一番の目的は、基準を満たすことよりも、NPOが市民の参加を得ながら社会の課題に対して切磋琢磨し、非営利の世界に『良循環』をまわすことが重要で、社会のために何かをしたいという市民の受け皿として信頼を取り戻さないといけない」と強調しました。

次に、「エクセレントNPO(望ましい非営利組織像)」の定義を説明し、評価基準の基本条件である「社会変革性」、「市民性」、「組織安定性」がこの3つ体系的にそろうことが重要であると語りました。その後、3つの基本条件の定義とそれを構成する評価の視点について述べ、さらに評価の視点の下にある33の評価基準について1つ1つ紹介しました。

勉強会の後半では、会場の参加者からたくさんの質問が寄せられ、1人ひとりの質問に実例を交えた説明を行いながら回答しました。その中で評価基準を使用すること非営利組織側のインセンティブについて問うた質問に対し、「最終的には、この評価基準が市民や企業が非営利組織に寄付やボランティアで参加する際の指標となってほしい」と述べ、「評価基準の使用と同時に、アワード(賞)を導入し、いい団体は素直に表彰するなど、『見える化』を行い、そこに寄付やボランティアが集まることによって市民社会が活性化することを望んでいる」と語りました。

最後に、工藤は、地方自治体や海外でこの評価基準が採用されてきている例についてふれ、評価基準の普及と同時に、「エクセレントNPO」の認証を行うための準備を進めていることを明らかにしました。

110909yamagata_zentai.jpg
2日目:9月10日

Facebookアカウントでコメントする

Facebookアカウントがない人はこちらからご投稿下さい。

コメントする


ページTOP

初めての方へ

「市民を強くする言論」の考え方・活動内容

健全な社会には、当事者としてこの時代に向かい合う多くの市民の存在や健全な言論が不可欠です。そんな強い市民社会を目指すため、私たちは、社会の課題に挑む多くの市民を紹介し、市民を強くするための議論を行います。
ナビゲート役は、強い市民社会をつくる編集委員会が担当します。

言論ブックショップ

言論NPO:英語版

未来選択:マニフェスト評価専門サイト

ただいま言論中

募金サイト イーココロ!


© Genron NPO 2001-2011. All rights reserved.