「2002.11.18開催 アジア戦略会議」報告

2002年11月18日

021118_01.jpg今回は、「企業人の目から見た日本の対アジア戦略」というテーマで、植月晴夫氏(三菱商事地域総括部長)と大辻純夫氏(トヨタ自動車渉外部海外渉外室長)から、豊富なビジネス経験に基づくお話をうかがった後、会議メンバーによる活発な議論が展開されました。


「アジア戦略会議」では、21世紀の対アジア戦略を日本自身の将来像と結びつけながら描き出すために、来春のシンポジウムに向けて幅広い観点に立った議論を進めています。

そうした議論の論点を深めるため、前回の会合までに、中国の現状と外交戦略、ヨーロッパ統合を着実に進めてきたドイツの経験、朝鮮半島情勢をふまえた日本の安全保障問題、FTA構想を中心とした日韓経済関係、そして日米関係をふまえたアジア全体の安全保障問題をテーマに、それぞれの分野の専門家からお話をうかがってきました。

今回はまず、三菱商事地域総括部長である植月晴夫氏とトヨタ自動車渉外部海外渉外室長である大辻純夫氏に、それぞれ三菱商事とトヨタ自動車のアジアにおける事業展開状況と今後の対応について、豊富な実務経験をふまえたお話をしていただきました。その後、お二人のお話をふまえて会議のメンバーが意見を交換、アジア市場への日本経済の空洞化が進む中で日本での企業の展開、企業サイドの視点からアジアで政府と民間がもつべき戦略からアジアにおけるコミュニケーション能力の問題まで幅広い視点での活発な議論が展開されました。

会員の方には後日議事録を公開いたしますので、そちらを是非ご覧ください。

次回の第7回会議は、11月26日、「アジアの通貨・国際金融問題」をテーマにこの分野の専門家のお話を伺うところから議論を発展させていきます。

今後の議論の展開にご期待ください。また、議論をさらに発展させるために、皆様からのご意見もお待ちしております。

言論NPO個人正会員(基幹会員)の皆様は、「アジア戦略会議オブザーバー」として会議を傍聴できます。ご希望の方は、言論NPO事務局(E-mal: info@genron-npo.net、 TEL: 03-6229-2818)までお申し出ください。

今回の出席者は以下の方々でした。(敬称略)

 福川伸次(電通顧問)
 安斎隆(アイワイバンク銀行社長)
 植月晴夫(三菱商事地域総括部長)
 大辻純夫(トヨタ自動車渉外部海外渉外室長)
 加藤隆俊(東京三菱銀行顧問)
 鶴岡公二(政策研究大学院大学教授)
 工藤泰志(言論NPO代表)
 松田学(言論NPO理事)

今回は、「企業人の目から見た日本の対アジア戦略」というテーマで、植月晴夫氏(三菱商事地域総括部長)と大辻純夫氏(トヨタ自動車渉外部海外渉外室長)から、豊富なビジネス経験に基づくお話をうかがった後、会議メンバーによる活発な議論が展開されました。