10年目を迎え、中国でも存在感の高まる「東京‐北京フォーラム」

2014年6月11日

-蔡名照国務院新聞弁公室主任、傅瑩全人代外事委員会主任委員、陳鳳翔中共対外連絡部副部長らを訪問

 6月8日の事前協議に引き続いて、明石康実行委員長(国際文化会館理事長)を団長とする訪中団は、蔡名照氏(国務院新聞弁公室主任)、傅瑩氏(全人代外事委員会主任委員)、陳鳳翔氏(中国共産党中央対外連絡部副部長)をそれぞれ訪問し、11月に北京で開催されるAPEC首脳会議を控えた9月末の開催が決まった「第10回 東京‐北京フォーラム」への協力を求めました。

 続いて8日夜には、中国の報道機関を管轄する新聞弁公室主任(閣僚級)の蔡名照(さい・めいしょう)氏を訪問し、夕食会に出席しました。蔡氏は本年のフォーラムの意義に理解を示すとともに、新聞弁公室として引き続きサポートしていくことを約束しました。


傅瑩(ふ・えい)氏を訪問 翌9日、訪中団はまず、全人代外事委員会主任委員の傅瑩(ふ・えい)氏を訪問しました。傅瑩氏は国連のカンボジアミッションで明石氏と共に仕事をしたこともあります。

傅瑩(ふ・えい)氏を訪問 明石氏は「第10回 東京‐北京フォーラム」が、日中関係改善のための舞台としての役割を果たそうとしていることを説明し、傅氏に協力を求めました。また、工藤は4月に発売された『言論外交』を手渡し、両国民の間に冷静な世論を喚起することの重要性や、そのための言論NPOの取り組みを説明しました。これに対し傅氏も、現状の日中関係に対する懸念を述べるとともに、フォーラムの意義や言論外交の取り組みに賛意を示しました。

陳鳳翔氏(ちん・ほうしょう)氏を訪問 続いて、訪中団は中国共産党中央対外連絡部副部長の陳鳳翔氏(ちん・ほうしょう)氏らと会談しました。同部は中国と日本との政党間交流を実施しており、陳氏はこれについて日本側訪中団に意見を求めました。これに対し工藤は、単なる親善交流ではなく、両国間の課題を解決するための真剣な対話の場が必要との認識を示し、陳氏もこれに同意しました。


陳昊蘇(ちん・こうそ)氏を訪問 中国訪問の最終日である10日、工藤は元中国人民対外友好協会会長で、「東京-北京フォーラム」の生みの親の一人でもある陳昊蘇(ちん・こうそ)氏を訪問しました。工藤は「第10回東京-北京フォーラム」がAPEC首脳会談を前に開催されること、日中の政府間関係や両国世論のため重要な役割を果たそうとしていることを説明し、陳氏も「両国の有識者はフォーラムを通じて冷静な声を上げ続けなければならない」と賛同の意見を述べました。

 代表・工藤は10日で今回訪中の全日程を終えました。帰国後は、9月末のフォーラム開催に向けて準備を進めていきます。

 今後の「第10回 東京-北京フォーラム」の進捗は、言論NPOのホームページで随時更新していきます。