言論外交の挑戦

アジアの平和や安定を考える舞台をづくりを ~ドイツ・講演会「東アジアの国際関係と民間外交」報告~

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 2月9日、工藤はドイツのベルリンにて「東アジアの国際関係と民間外交」と題した講演会を行いました。本講演会は、ベルリン日独センター及びフリードリヒ・エーベルト財団が主催し、会場にはドイツの学識経験者、ジャーナリスト、元外交官、企業経営者、学生など約100名が集まりました。

P2100208.jpg 講演で工藤はまず、言論NPOが過去10年間に取り組んできた日中対話、一昨年から開催している日韓対話に触れながら、その設立経緯からミッションと成果について説明を行いました。近年の尖閣諸島をめぐる日中関係の悪化の中、2013年秋に両国はどんな対立も平和的に解決することを謳った「不戦の誓い」を日中の民間で合意し、世界に発信したことを取り上げ、東アジアにおいてナショナリズムが高まり政府間外交の機能停止を招いている現状下で、課題解決に取り組み、世論を動かそうとする新しい民間外交の役割と意義について語りました。

P2100214.jpg その中で工藤は、「東アジアにおいて政府間関係の悪化からくる対立的な二国間関係ばかりが取り上げられがちだが、実際の静かな多数派は関係改善を望んでおり、『東京-北京フォーラム』『日韓未来対話』に参加する有識者も自国の主張ではなく両国間の課題の解決のために何をなすべきかという真剣な議論を交わしている。このような民間側の取り組みに注目してほしい」と述べ、近年の日中、日韓関係の悪い側面だけがドイツでも報道されがちな中で、地道に冷静で未来志向の対話を続ける取り組みへの理解を求めました。

 そして、最後に今年2015年は戦後70年の節目の年であることから、これらの日中・日韓対話を広くアジア太平洋に広げ、アジアの平和や安定を考える舞台を作っていきたいと語り、講演を締めくくりました。


 講演後、質疑応答が行われ、民間外交の意義やジャーナリズムの役割、戦後70年の談話について、歴史認識や中韓への謝罪、靖国神社参拝に関する質問も投げられ、率直な意見交換がなされました。

 工藤は、9日以降もドイツ・ベルリンに滞在し、ドイツ政府関係者をはじめ、民間研究者やジャーナリストなどと意見交換、並びに大学での講義に参加し、戦後70年という年におけるアジアの平和・安定と民主主義の発展とそのために求められる役割に関して言論NPOの見解や取り組みの紹介を行いながら、議論を行う予定です。
 意見交換の内容は本ホームページにて今後も紹介させていただきますので、ぜひご覧ください。

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政府間外交が十分な機能を発揮しないなかで、言論NPOは、中国や韓国との間で民間レベルでの二国間対話を毎年実施するとともに、米国などを巻き込んだ多国間の民間対話を実現しています。

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