言論NPOは2025年11月21日に創立24周年を迎えました。これから節目となる25年目の活動に入る今、言論NPOに期待されていることは何か、今一度原点に立ち返りつつ、今後のあり方についても考えるため、12月19日に24周年特別シンポジウム「言論NPOにこれから求められることは何か」を開催しました。司会は、共同通信編集委員兼論説委員の川北省吾氏が務めました。
その冒頭、言論NPO代表の工藤泰志が「言論空間の立て直し」に取り組むことを表明すると、これまで長年言論NPOの活動に参画してきた三人の有識者はこれに強く賛同しました。
世論の変化が非常に速く、「空気」で物事が決まってしまう現在の風潮を懸念した毎日新聞社名誉顧問の朝比奈豊氏は「こうした空気にきちんと冷静に対応していける言論の空間が今こそ必要だ」と発言。
同志社大学政策学部教授の吉田徹氏は、「私達が議論すべき課題や争点とはこういうものだ、というかたちで新しい時代における価値を提示していく。言論NPOはまさにそのための場としてこれからも活動していくことが求められてくる」と語りました。
難民を助ける会会長の長有紀枝氏は、「一般の社会に対しても、それから政府や政治家に対しても、自分たちがあるべき姿からどれぐらい離れてしまったか、言論NPOにはその距離を教えてくれる北極星のような存在であり続けてほしい」と語るなど、議論では言論空間再生に対する有識者の強い期待が表れたシンポジウムとなりました。
同時に、若い世代の参加者を増やすことや、文化など新しい領域での取り組みを求める意見が相次ぐなど、シンポジウムでは今後の課題も明らかになりました。