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「売れる人材―エグゼクティブ・サーチの現場から」

「売れる人材―エグゼクティブ・サーチの現場から」

著者:橘・フクシマ・咲江

出版社:日経BP社 (2000/06)

定価:¥ 1,260 (税込)



著者による 「この本の読みどころ」 聞き手:言論NPO代表 工藤泰志

 2000年初頭、終身雇用制の基盤が崩れ始め、リストラや転職により、自分のキャリアについて皆が考え始めたときに出した本です。

 大競争時代を生きる中で「売れる人材」になるために、個人が身につけるべきキャリアとは何なのか。キャリアについてどう考え、転職とはどのようなものなのか。また、どのような点に気をつけたらいいのか。

 また、企業にとっては人材不足という問題を解決するため、人材獲得というものが注目された時代でもあります。特に新しく生まれた雇用ニーズ、エグゼクティブ・サーチに触れながら、クライアントのニーズに合わせてヘッドハンティングをし、個人のキャリアを作る手助けをするコンサルティングの仕事そのものについてご紹介させていただきたいと思います。

 市場価格を基準にした人材戦略を考えなければならない時代に入った昨今、特に外資系への転職を目指す人、そして全てのビジネスパーソンに一読をお薦めしたい一冊です。



書評

本書の著者、橘・フクシマ・咲江氏は、コーンフェリー・インターナショナルという会社で、日本ではあまり馴染みのない「エグゼクティブ・サーチ」と呼ばれるお仕事をされています。

「エグゼクティブ・サーチ」とは何か??

これはその名の通り、顧客企業からその幹部候補探しを依頼されると、別の企業から要求にフィットする候補者を探しだし、依頼主である企業と候補者との間を取りもつ、というお仕事。まさに結婚の仲人のようなものですね(笑)
そんなお仕事での経験から、エグゼクティブ・サーチの重要性、さらには今後世界で通用する人材とはどのようなものか、といったことが非常に斬新な角度から述べられています。
日本ではまだほとんど知られていない、いかにも欧米風の職業であるため、とても興味深く読めます。

派遣制度など、日本でもかなり人材の流動化が進んできました。しかし、それはほとんどが未だアルバイトレベルの仕事に限られており、大企業の幹部レベルでの人材流動化はまだまだ遅れていると言わざるを得ません。
一方で欧米企業は日本の大企業幹部でも、優秀な人材であれば好待遇を提示し、積極的に新たな幹部として登用していきます。コーンフェリーでも、そのようなパターンの仲介成立がほとんどとのこと。
日本及び日本企業に対して、危機感を感じずにはいられません。

また、著者が女性であることから、今後女性がさらに高い地位を確立していくために、女性自身がどのようなメンタリティを持つべきか、ということも述べられています。将来、プロフェッショナルとして成功したい!!という女性にも、ぜひぜひおすすめです!!

投稿者 けぞう : 2008年7月 2日 11:21

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