骨太な論理展開で有名な寺島氏は、日本の強さ、弱さと、その戦略的重要性の位置づけを明確にした言論NPOのパワーアセスメントについて、一定の評価を加えた上で、21世紀の日本のあり方を問う場合、20世紀モデルとしての日本は何だったかを問い直し分析することがまず必要
国の戦略を考える際には国際潮流の見極めも重要になってくる。京都大学の白石教授は、「世界のアメリカ化」という視点で、いまの国際的な流れを見ていくべきだという。アメリカ化は、アメリカ「帝国」という形で、イラクへの介入を含め世界中に拡大している、ともいう。かつて英国が
日本は、20 世紀に単一民族国家として経済大国の地位まで上り詰めた。しかし21 世紀に入って日本は、人口がピークを過ぎ人口減少という事態に直面するのをはじめ、さまざまな問題を抱え、新たなパラダイムシフトが必要になる、というレオン氏。その際、日本はアジアとの関係づくり
改革開放を進める中国が、いま、年率8%前後の高成長を見せているが、20年後の中国経済はどこまで進むのだろうか。中国北京大学の周教授は、経済が大きな変革を遂げ、とくに都市化が進んで人口全体に占める都市人口が70%に及ぶこと、工業化と合わせてサービス産業も活発
パネリスト5氏は、日本の強さと弱さについて、それぞれの視点からコメントした。このうち、韓国の李氏は「規律思考」「健全性」「公正」を強みとし、逆に「強すぎるコンセンサス思考」「集団主義」「内向き」を弱みと位置づけた。全体的には、日本は潜在的なパワーがあるというのが
強さと弱さは背中合わせ。敗戦の廃墟から50余年、営々と築いてきた「国民にやさしい国」「絶対的平和主義」「平等主義へのこだわり」などに象徴される日本のシステムが、いまほとんど足かせになっているとうのが日本側の2人の認識だ。逆に外国の2人は日本の歴史に根ざす潜在的エネルギーや
強さと弱さは背中合わせ。敗戦の廃墟から50余年、営々と築いてきた「国民にやさしい国」「絶対的平和主義」「平等主義へのこだわり」などに象徴される日本のシステムが、いまほとんど足かせになっているとうのが日本側の2人の認識だ。