2010年8月30日、31日の2日間に亘って開催された「第6回 東京-北京フォーラム」を終え、今回のフォーラムから見えてきた課題とは一体何か。工藤が語ります。
聞き手:田中弥生氏 (言論NPO 監事)
田中: お疲れさまでした。たった今、「第6回 東京-北京フォーラム」が終わったところですが、今回の全体のアウトラインをお話いただけますか。
工藤: 一昨日(29日)に、中国から現役の閣僚や元大臣などを含む中国を代表する有識者120人が日本にやってきました。それで、一昨日(29日)に歓迎式典をやって、昨日(30日)の朝から全体会議と、5つの分科会という構成で議論しました。全体会議は、日本側から内閣官房長官の仙谷さん、福田元内閣総理大臣、三村新日鉄会長、中国側からも新聞弁公室の現役大臣の王晨さんなどが話をして、政治対話を行いました。僕たちは、政治家同士が民間の舞台を活用して本当の議論をしてほしいと思っています。それを多くの人達に公開しようということをやっていましたので、全体会議の政治対話には、日本側から自民党の加藤紘一さん、民主党幹事長の枝野幸男さんなどが来ました。中国側から、元外務大臣の李肇星さんなどの人達が、ガチンコの議論をしました。それで午前中が終わって、その後、5つの分科会で議論を行いました。