言論NPOは創設以来、強い民主主義のためには、課題解決の意思をもつ「輿論」こそ大事だと考えています。我々自身が当事者として課題を受け止め、議論を行い、その解決に力を合わせなければ、強い民主主義は実現できないからです。歴史的に困難な局面にある今だからこそ、全力で、創設の原点「強い民主主義」と、国境的な課題に取り組む「民間外交」に取り組んでいます。

言論NPOは発言し、行動します

私たちは、議論したり、考えを述べるだけでなく、行動するシンクタンク「DO-TANK」として、2つの活動を行っています。国境を越えた対話で民間から解決案を提示する「民間外交」と、課題に挑む多くの取り組みと議論による「輿論の喚起」、この2つを柱として、世界の危機と民主主義の修復に挑んでいます。

言論NPOは発言し、行動します
代表・工藤の考え

私が民主主義の社会が大事だと考えるのは、どんな人も平等に、自由に、自分の未来に挑戦できるからです。しかしこの民主主義は完全なものではなく、また誰かに任せるものではなく、一人一人が主体的に取り組まないと、その内部から壊れる可能性もあります。

民主主義を考えるとき、非常に重要なのは「よろん」の役割です。しかし、「よろん」には二つあります。感情的な声である「世論」と、課題解決の意思をもつ「輿論」です。どちらも大事ですが、市民の不安や怒りに迎合する政治は、民主主義を危うくしかねません。課題解決に向き合う政治とは異なるからです。日本も、そして世界も、今まさにその状況にあります。

今世界では民主主義やルールに基づく自由な経済が壊れ、大国の行動が広がっています。そうした今こそ、課題解決に向けた「輿論」の役割は極めて重要になっています。 歴史的に困難に直面する今だからこそ、この日本に、課題に挑む「声」と「行動」をつくる。それが私たちが考える「DO-TANK」の在り方なのです。

代表 工藤泰志 代表 工藤泰志



世論(せろん):怒りなど感情的な声

輿論(よろん):課題解決の意思をもつ声


昔は使い分けがされていましたが、戦後、両者の読みが統一され、混同して使われるようになりました。健全な民主主義には、感情的な世論ではなく、課題解決の意思をもつ「輿論」が必要です。

「4 つの挑戦」から見る、言論 NPO の活動

言論 NPO は 4 つのテーマで議論に取り組んでいます。

私たちの4つの挑戦

日本の課題を考える

私たちが最も考えるべきことは、将来世代に課題を先送りにするのではなく、持続的な日本をどのように作っていくか。 私たちは日本が直面している様々な課題から目を逸らすべきではない。私たちは未来のために、そうした課題解決に向けた議論を始めています。
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世界課題に挑む

言論NPOの立ち位置は、世界が分断をこれ以上悪化させず、世界が力を合わせて課題に取り組むことです。 世界を代表する多くシンクタンクとも連携し、日本から世界の課題解決や多国間主義を守り抜き、世界の困難に力を合わせるための様々なメッセージを発信し続けています。
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アジアの平和と課題を考える

我々が存在する北東アジアでは、台頭を続ける中国と米同盟国との間で構造的な緊張があり、多くのホットスポットを抱えているにもかかわらず、ルールや対話がほとんど存在していません。言論NPOはこうした危険な地域で、民間が地域の紛争を予防し、持続的な平和を実現するための歴史的な作業に民間として取り組んでいます。
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民主主義を強くする

言論 NPO は創業以来、「私たち市民が強くならなければ、日本の民主主義は強く機能しない」と提起し、日本の民主主義の課題に取り組んでいます。 私たちは当事者として、こうした民主主義の状況に真剣に向き合い、日本の未来に向けた多くの課題に対する議論を始めています。
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世界を代表するシンクタンクとの連携

分断や対立、大国による力の支配が広がる中、言論NPOは一貫して多国間主義やルールに基づく秩序、国際協調と平和を軸に据え、グローバルな知的コミュニティを牽引する10か国の有力シンクタンクとともに、地球規模の課題解決に向けた対話を積み重ねてまいりました。日本から「Do-Tank=行動するシンクタンク」として発信し、世界を代表するシンクタンクとの協働を通じて実践してきた活動は、日本において唯一無二の役割を担っております。 今後も私たちはこの知的ネットワークをさらに拡張し、アジア太平洋やアフリカへと広げることで、日本を核とした多国間の課題解決の枠組みを拡大し、人類が直面する難題に果敢に挑んでまいります。

\言論NPOを舞台に、世界の知識層をつなぎ、知見と叡智を結集/
共同調査や事業を通じて世界課題への新たな認識や見解を提示し、行動を促す声を日本から世界に発信します。

言論 NPO と連携するシンクタンク

外交問題評議会(CFR)アメリカ
王立国際問題研究所(チャタムハウス)イギリス
イタリア国際問題研究所(IAI)イタリア
オブザーバー研究財団(ORF)  インド
国際ガバナンス・イノベーションセンター(CIGI) カナダ
Sラジャラトナム国際研究所  シンガポール   
戦略国際問題研究所 (CSIS)  インドネシア
ドイツ国際政治安全保障研究所(SWP)ドイツ
フランス国際関係研究所(IFRI)フランス
ジェトゥリオ・ヴァルガス財団(FGV)ブラジル   

毎月の活動記録