民間外交から見えてきた日本の課題 ―ワシントンでの5日間を振り返って―

2012年3月18日

民間外交から見えてきた日本の課題 
  ―ワシントンでの5日間を振り返って―


聞き手:言論NPOスタッフ


―工藤さんこんにちは。ようやく、3日間のCFR主催の会議が終わりましたが、今回の会議を終えての感想を教えてください。

CoCの会議を振り返って

工藤:色々と考えさせられました。2つあるのですが、1つはグローバルなアジェンダ、例えばリビアの問題とか、イランの核問題があるのですが、グローバルな課題に対して、もっと日本は主張しないといけないと思いました。今回のCoC(国際諮問会議)には、世界の19ヵ国のシンクタンクのトップが集まったのですが、全員がグローバルな課題を、本気で自分のことのように考えていました。その中で、私も色々な形で主張できたということは、非常に良い機会だったと思います。

彼らと話をしていて感じたのは、これは新しい変化だということです。政府というか、グローバルな様々なガバナンスが揺れている中で、民間が、しかもNGOみたいな非営利で中立で影響力のあるシンクタンクが集まって、グローバルな課題に対して継続的に議論して、世界に発信していく。このCoCには強い可能性を感じました。