![]() | 2013年参議院選挙を振り返って 聞き手:田中弥生氏 (言論NPO理事) |
田中:工藤さん、こんばんは。参議院選挙が終わりましたが、この結果をどういう風にご覧になっていますか。
二度と許してはいけない曖昧な公約
工藤:結果的に安倍政権の実績が評価された格好ですが、アベノミクスを含めて、まだ成功したわけではありません。まさに、選挙後のこれからが正念場だと思っています。ただ、民主政治という視点から言えば、問題が大きい選挙だったと思います。
今回の選挙で示された与党の公約は形骸化していて、非常に曖昧でした。野党も同じで、対案もなく批判ばかりの公約になっていて、多くの有権者がどの政党を選んだらいいか、悩んだと思います。しかも、社会保障や財政再建など、与党は何も説明せず、選挙後に判断を先送りしてしました。この3年間、選挙がないとすると、国民はその決定になんら関与できず、政治にお任せしなくてはいけない。
こういう選挙は、二度と許してはいけないと思っています。
