栗山尚一氏 第4話:「日本はどのようなアジアを目指していくべきなのか」


 二つの巨大な国に囲まれる中で、日本はどのような価値のある国を目指すのか。これが、日本が考えなくてはならない基本的な問題です。それに関連して、グレン・フクシマさんがアメリカと日本の関係をかなり特殊だと指摘していました。それはある意味では無理もないように


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栗山尚一氏 第3話:「中国にどう向かい合うのか」


 中国との関係は、日本側の努力だけではできない面があります。いわゆる愛国教育など、中国の国内体制から来る中国のナショナリズムが国民教育の土台にあって、それが基になって、中国の一般的な大衆を含めての対日観というものが出てくるからです。世論調査をしますと、


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栗山尚一氏 第2話:「靖国問題をどう考えるか」


 靖国神社の問題は非常に難しい問題で、この問題についての長期的な解決策は何か、私にも、正直言ってよくわかりません。小泉さん個人に限りませんが、個人が靖国神社に参拝することについて、外国にとやかく言われるいわれがないというのは、そのとおりだし、個人が戦没者の


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栗山尚一氏 第1話:「日本は過去の歴史に向かい合うべき」


 今までこのブログで発言をした4氏の方の話を読んで、もっともだという感じの指摘がいくつもありました。特にナショナリズムの問題をどうするのか、それは私が最近、ある論文に書いたもっとも言いたかったことです。


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お久しぶりです、工藤です



今年はすべてが夏に向けて動いています。
自民の総裁選があり、次の総理が事実上、決まる。
そして中国との対立を招いた靖国参拝の季節があり、
これが政局と絡み合って動こうとしている。
実はこの夏に向け、私たちもすでに議論作りのため準備を始めています。

3月8日はその意味で何とか間に合ったというのが、今日の私の心境です。
この3ヶ月間作業を続けてきた「マニフェスト評価ブログ」が何とか今日開業しました。
まだまだ第二弾、第三弾といろいろ準備は進めていますが、
これで政治を監視する仕組みが言論NPOのウエッブでもできることになりました。
党首選はイギリスでもそうですが、マニフェスト型政治サイクルのまさに始まりの部分であり、
選出された党首の公約が政党の公約となり、政権の公約となるものです。
その意味では、総裁選では、政策の対立軸をはっきり描き、
日本を結局、改革の結果、どんな社会にすることを目指すのか、それを各候補にはっきり示してもらわなければなりません。

実はまだ正式ではないし、日程も決まってはいませんが、今年、私たちは、昨年立ち上げた中国との民間版の新しいコミュニケーションチャネル
「北京―東京フォーラム」を東京で開催するための準備を行っています。

日中間やアジアの将来のために、本音の議論をしようという民間側の試みは昨年は大成功となりましたが、今年は、東京に舞台を移します。
中国から大勢の政府関係者や有識者が来日することになりますが、
昨年立ち上げたとき以上に、今年は困難が予想されています。

しかし、私は、これ以上中国と緊張と対立を続けることは、アジアに潜在的に存在する巨大な可能性、日本の将来にとっても、かなりまずいと考えています。また、中国と日本の間でくすぶる偏狭なナショナリズムを議論の力で抑え込むことも大切だと考えています。

実は明日、北京に向かう予定で、明日から中国側との協議が始まることになります。それにしても、マニフェスト評価ブログのアップが間に合ってよかった。

これで安心して旅立てます。
また報告します。

工藤 泰志


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深川由起子氏 第6話:「外交反転の機会は内政改革から」


 前回選挙時の自民党のマニフェストにあった「凛とした外交」とやらは、またしてもこの「雰囲気」、情緒過多の体質を露呈した例でした。選挙には選挙戦略があり、もちろんやたらに複雑なこととくどくど説明することはできません。しかし、何が「凛とした」ことなのか、具体的政策も


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深川由起子氏 第5話:「責任のとれる体制は曖昧な意思決定過程の排除から」


 先日、中国出身で日本で起業し、成功した人が「日本人はリスクを取らな過ぎるか、無謀に取りすぎるかのどちらかで極端だ」と評していました。これはいろんなことに言えるのではないかと思います。さすがに先般の金融危機で、自分の預金を銀行一行に集約しておくことの危険性は


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深川由起子氏 第4話:「現実を直視する勇気こそ必要」


 中国の反日運動は北京の暴動だけが報道を通じて印象に残りましたが、しかし、実は米国の中国系はもちろん、反日はもはや彼らの強力なロビーによって米国に強い影響力を持つユダヤ系社会にまで浸透しつつあります。日中戦争の話はいつの間にか東洋版ホロ・コーストに仕立て上げられ、


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