2006年05月26日[ 政治に向かいあう言論 ]
地方分権を考えるためには、二層制、つまり、都道府県と市町村の問題を何とかしなければなりません。 私は、市町村合併と道州制はワンセットだと思っています。それは玉突きだからです。県が空洞化するから国から仕事をもらう。
もう一つの論点は、情報リークの問題です。人を殺す大きな戦いの中で、有権者の合意をとらなければいけない中で、政権にとってはリークというのは大きな手法となります。
2006年05月24日[ 政治に向かいあう言論 ]
三位一体改革が曲がってしまったのは、あのような形で小泉総理から投げられてしまったからです。それは受けるしかなく、もっと根本議論をやろうというわけにもいかなかったのです。投げられたボールは返さなければいけない。そこで、数字上の議論になってしまった。
話を先のアメリカ発の新聞記事に戻せば、アメリカの政権が言っていることを、日本はアメリカと違う国なのだから、70%は協力するけれど、30%くらいは、冷静な判断力をもって、批判力を持たなければならないということです。そうした批判力や判断力が失われ始めた日本社会とは何なのかと、私は考えているのです。
言論NPO・アジア戦略会議は、韓国から有識者を招致し、日本のアジア戦略を考えるに際して日韓関係にはどのような可能性があるのかなどにつき、率直な意見交換を行いました。
2006年05月22日[ 政治に向かいあう言論 ]
今の三位一体改革も、結局、最後は損得勘定の議論になってしまいました。私が言っていたのは、もうこんな議論はやめて、むしろ役割分担を大上段から構えて決めたほうがいいということです。地方分権一括法で地方自治法が変わり、国の仕事は大体三つのジャンルに分けて、
2006年05月20日[ 政治に向かいあう言論 ]
私は地方行政に30年間ほど向かい合ってきました。その経験と100回を超える地方の講演を通じて、一部の強い自治体を除き地方の自立が曲り角にきていることを痛感しています。経済産業省が行った全国269都市圏の2030年の経済状況予測が、ある雑誌にすっぱ抜かれていましたが、