「自民党×民主党 政策討論会」にご意見をお待ちしています

2009年6月29日

自民党と民主党の政策討論会がいよいよ明後日(7月1日)に迫りました。政治の舞台もこの数日、解散に向けて急に慌しくなっています。まさに有権者が問われる局面になってきました。
そこで、この討論会を成功させるため、もうひとつ、皆さんにお願いがあります。
今回、私たちが予定している10テーマに関して、皆さんの意見や質問をこの討論会にぶつけていただけないか、ということです。私はその中から重要な論点を直接、政治家にぶつけるつもりです。

私たちが討論会に、二つの政党の政策の代表者を呼んだのは、政権交代が問われる今度の選挙こそ、日本の将来に向けて二つの政党が本格的な政策論争をし、有権者がそれを判断して政治を選ぶような選挙になるべきだと、考えるからです。
逆に言えば日本の政治がまだそうはなっていないからこそ、こうした討議の舞台が必要なのです。
私は今の政治は、課題解決にも向かえず、明日を語れない政治と、思っています。
この国が本当に未来に関して持続可能なのか。高齢化と人口の減少が進む中で、それへの対応や雇用や年金、医療などの制度設計にどう答えを出すのか。世界の多極化が進む中で、日本はどんな存在感で国際政治の役割を果たそうとするのか。
が、この間、二つの政党が日本の未来に関して真剣に国民に問いかけしたことも、政策競争をしている姿を国会で見かけたこともありません。
しかし、こうした政治を許しているのは、私たち自身でもあるのです。

今回の討論会は、現在私たちが行っている、選挙に向けたマニフェストの評価作業のための公開会議でもあります。
選挙はもう間近ですが、有権者との間で緊張感ある政治を作り出すためにも、私たちは、「いい加減なマニフェスト」を許してはいけない、と考えます。そうしたプロセスを皆さんとも共有できるようにするため、私はこの討論会での議論に、多くの人に何らかの形で参加してほしい、と思っています。
現在、私たちは討論会での議論をさまざまな形で公開するため、動画中継や録画での公開も含めてさまざまな検討を行っています。
そしてもうひとつ、この討論会の議論に皆さんの意見も反映できないか、と考えています。今度の選挙では、それぞれの分野で政党に何を説明してほしいのか、すでに政党が打ち出している政策では何が足りないのか。いろいろ意見や質問もあると思います。それを、ぶつけていただきたいのです。言論NPOがそれらを集約して討議の場で活用させていただくと同時に、ウェブなどで公開します。

討論会は5日間にわたって行われます。特に初日は「日本の将来ビジョンと政権担当能力」ということなので、私たちはまず「日本という国をどういう国にしたいのか」について、両党に徹底的に問いたいと思います。世界が大きく変化しているときに、日本の政治が将来の姿を描けないという状況は非常によくない。同時に、この国が抱える課題をどう考え、それをどう解決しようと考えているのかについても、明らかにしてもらうつもりでいます。少子高齢化に伴う人口減少社会において、若い世代が将来に希望を持てなくなっている中、政治の役割が問われています。だからその説明は絶対にごまかしてほしくない。その質問をぶつけるときに、たくさんの意見を紹介したいので、皆さんからのご意見をお待ちしています。
また2日目以降は具体論に入ります。経済・財政政策から議論を始めますので、それぞれの分野についても政党に課題の解決で約束を迫ろうと考えています。
日本の未来は政治にお任せするのではなく、私たち自身で選ぶべきなのです。

それぞれの政策テーマに関する皆さんの質問や意見をお待ちしています。