日本のネットなどでは、ナショナリスティックな風潮が見られますが、それについてどう思いますか。またその理由をお聞かせください。

2013年3月22日

日本のネットなどでは、ナショナリスティックな風潮が見られますが、この風潮についてどう思いますか


各回答とその理由

「非常に危惧している」と回答した方の理由


○日本のネットナショナリズムは中国のネットナショナリズムとお互いに連動しているから。丹羽元大使の公用車襲撃は、このことと関係している。敵でないものを敵視するのがネットナショナリズムである。
○日本でも中国でもネットでの議論は、顔が見えないだけに、無責任になり、事態をあおる可能性が高い。
○マスコミ、ことにテレビがジャーナリズムの健全な批判精神をなくしてきて、政府の御先棒を担ぐ、あるいは宣伝につとめていること。そうした状態の上にネット世論で検証なしに世論が流される風潮があること。小泉政権以来の新自由主義で格差が拡大し、貧困層や失業層など社会的不満を抱く人たちが増えているなど、声の大きい方に流される傾向が増大しているため。
○挑発的な、危機感・不安をあおるような、短絡的な議論が目立つように思います。いくつかのテーマを設定し、顔と顔を合わせた対話を通して、議論を深めるような場を数多く設定することが必要であると思います。
○複雑な出来事を単純化して、多々の意見を認めようとしない。
○ネット上のナショナリスティックな発信は、ほとんどが匿名で行われている点を強く危惧している。匿名であれば感情に訴える極端な主張を発しやすいという甘えが、日本の政治文化を無責任なものに劣化させかねない点が問題だと考える。匿名、或いはハンドルネームというような個人が特定されない記号を使っての発信には危険が潜んでいることを肝に銘じるべき。
○根拠なく中国や韓国を批判する風潮をよく耳にする。
○勝ち馬に乗りたがる傾向があるから。特に若い人のそれは、ゲーム感覚が突出しているような気がする。
○限定された少数の人たちだと思うが、沖縄の人たちの「オスプレイに反対するデモ」に対して「罵倒」を男女の若者が浴びせるなどこれまでは考えられなかったこと。沖縄のためにデモをして逮捕された若者がいたことを考えると、沖縄の事態は変わっていないのに、暗澹たる思いになる。国民の2極化が始まろうとしていると感じる。
○もっと冷静で知的な戦略を展開すべきだと考える。レベルの低いナショナリズムはマイナス効果しかない。ナショナリスティックな振る舞いは相手国を刺激するだけで問題をより複雑にする。現政権は知的戦略に欠けている。資本主義経済そのものが世界的に行き詰まり、打開の糸口を見いだせない。アベノミクスなどで脱出できるほど生易しい状況ではない。経済と外交は分離できる時代ではない。グローバル化された時代での外交・経済とはどのようなものになるのか真剣に取り組まなくてはならないと考える。
○戦争や武力衝突が当事国双方に実際にどのような悲劇を起こすかということを、過去の戦争の歴史を忘れるかよく知らないで煽るような発言が見受けられる。非常に危険な感覚だと思う。
○ネットでの言説が常態化することで、世論が極論に慣れてしまうのではないか。
○グローバルな時代であるにもかかわらず、経済の閉そく感の中で、政治、マスコミ、国民全体の眼が、国内の、目先の問題のみに向けられ、それをいわゆる「ネット世論」が後押しし、それに反する冷静で大局的な議論が行われにくい雰囲気が生じつつある。このままでは、戦前の「いつか来た道」が再現する恐れすらあるように感じる。
○議論にもならない場で、一方的な意見が歓迎されているように見えるため。
○本来多様性に開かれているべきネット空間が、ナショナリスティックな論調に占拠されている。冷静で厳密な情報をもとにした判断がなされにくくなっている。
○1.第2次世界大戦を自分たちの問題として体験した人は、今やどこの国でも75歳以上になった。平和の有難さ、戦争の非人間性を知らない諸国民は、力で問題を解決するのも止むを得ないと考えるのではないか。2.戦争放棄を国是とし、文化・科学を通じて世界の平和に寄与して来た日本の存在は、戦争を悪と考えない多くの国に対して、新しい国家の在りようを示してきたが、日本も普通(?)の国になってしまうと、再び第3次世界大戦が発生する可能性を感じる。3.原子力が普通の兵器に使われる時代の戦争は、人類の滅亡につながると考える。
○社会の閉塞感や不安感も背景にはあるのでしょうが、閉鎖的で排外主義的なナショナリズムは、日本の将来を誤まらせるものだと思います。そうした論調に対して、政治家やメディアの反論が弱いことも不安にさらに拍車を掛けています。
○冷静にファクトを分析するとか、違う考えを持つ者の意見をじっくり聞くという姿勢が見られないため。意見の異なる者を「反日的」「媚中派」「米国(中国)の手先」などと感情的にレッテル貼りする風潮は危ない。たとえそれらが少数派であっても、冷静な意見を持つ者が公でそれを語るのを抑える「効果」が出てしまう。
○それを見ている一般の人たちがメディアリテラシーが無いまま信頼性をおく事態を間近に見たため。
○戦前に戻り、再び戦争の道に行くのではないかと危惧している。
○ネットの世界ではナショナリスティックな反応に反論できない雰囲気があり、「沈黙の螺旋」が拡大する恐れがある。
○中国と同じように一部のナショナリストがわけもわからず付和雷同して煽り立てています。両国ともほとんどの国民が望んでもいない方向に、戦前の大日本帝国の栄光が忘れられないのでは・・・。
○1.現状国際化の動き=国家消滅化/格差拡大/不安拡大が、上記風潮を生み出している事に対する政府と国民の認識が欠如している。2.認識の欠如により、何ら対策(新たな国家観)が作られておらず、今後国民の不安は更に拡大すると思われる。
○ナショナリスティックな風潮は、寛容な精神とは対極にあるもので、次第に息苦しくなり、やがて社会が窒息してしまう。
○日本がこの時期にこそ考えなければならない「現代史への反省」がまったく進んでいないどころか、さらに反動色を強めようとしている。
○対外的な軋轢、戦争へと突き進むことにも懸念しているが、それ以上に、「内なる敵さがし」が始まる、始まっていることが怖い。在日、華僑への暴力的な行動は危険水域に達している。
○国民にとって「ナショナリズム」は次第に高揚せざるを得ないテーマ。五輪で金メダルを獲ることはとても嬉しいことだが、それと同一に考えてしまう。竹島は韓国領土、尖閣は中国領土との国際司法判断が出たら、日本人はガッカリするだろうし、ナショナリズムが怒りに転嫁するかもしれない。それを日本は国防軍を使って取り返す?両方とも日本の領土とされたら、逆に中国人、韓国人にとっても同じことが起こりうる。
○360度のコミュニケーションが枯渇し、自己中心で現実と空想世界の区別が付かない社会生活に未熟な国民の大量出現による。
○国際紛争などの現実を知らず、社会に対する若者らの不満が屈折したナショナリズムにつながりかねないから。
○1)単に危機意識を煽るような報道を目にする。2)TV番組での無識者の無神経な発言はいくら言論の自由が認められた国とはいえTV局の見識を疑わざるを得ないことがある。
○政治に対する不満が間違った方向に誘導されているようだ。
○歴史をみればナショナリズムの台頭はそもそも危惧の対象。
○参院選挙で自公が過半数をとると、暴走するかもしれないから。
○尖閣列島問題などセンセーショナルに扱われているから。領土問題は外務省のいうことだけで判断すると、反中国になる。石原慎太郎知事(当時)の挙動みると、そう思う。『「尖閣問題」とは何か』(岩波書店)や『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」(創元社)を読んでいるが、マスメディアは、ここに書かれていることなど殆ど伝えないから。
○ネットの意見というのは極端に白黒を明確にする傾向があり、極端な意見が全体の雰囲気に大きな影響を与えるきらいがあり憂慮している。
○周辺国への憎悪や脅威を煽るような報道ばかり増え、その対極にある冷静な対応や議論を喚起するような声は掻き消されている。
○社会的責任を負わない発言であるため。
○それが異端ではなくスタンダードになってしまう。右端と思われたものが、真ん中と思われるようになるのが怖い。
○マスコミがはしゃげば中国にそれを上手く利用されるだけであり、国益に反する。むしろ、中国に利用されないよう日本側がもっと戦略的に動かなくてはならないときに、ネットやマスコミの動きは困った存在である。
○一部の人の風潮だと思うが、特に海外から誤解されるのが怖い。
○戦争や紛争はひょんなことから起こるもの。日本や中国には、偶発的に起こったことに対し、国民を説得し、軍を押さえる力がリーダーにない。特に中国が懸念される。
○平和ボケと声高に非難されます。これまで平和を享受し繁栄してきたことを良しとする者を能天気と指弾してきます。領土を守れの声に抗うとそれこそ日本人かと言われます。平和を良しとし、その実現のためにすべきことを出す、本来の創造への努力は地道で相手を思う心が必要です。ナショナリズムは創造も相手も否定することから始まります。とまれ誰のためのナショナリズムか。今の雰囲気は市民・庶民のためではありません。統治者にとって都合の良い雰囲気作りです。ナショナリズムを声高に言う人は未だ収束のメドの立たない福島へ行き「郷土」保全に力を尽くしてから「国土」に向かって貰いたいです。郷土をほっておいて国土へ向かうのは辛い現実から逃げるナショナリズムの方便です。
○中国や韓国への差別意識に基づき、中韓の台頭に対する不安感がある。
○他国の挑発に引きずられてそのような風潮が出てくると思われる。それが先鋭化すると取り返しのつかない事件に発展する恐れがある。
○多民族、多国民に対する感情的憎悪を拡大していること。一般市民レベルでの排外主義につながりかねない。
○もうネット内にとどまっていない点において、非常に強い危機感を抱いている。在特会が行っている新大久保の恥知らずなデモ、韓国の「ナヌムの家」に信じられない罵詈雑言の自曲CDを送りつけたロックミュージシャン、海外国籍の同級生をいじめて半殺しにするフツーの学生たちなど、「排外主義」の浸透ぶりには慄然とする。
○視野狭窄的になり、ポピュリズムに陥りやすくなるから。
○一見すると強いことを主張すると頼もしく聞こえるが、今後、超高齢社会を迎える日本に、それを実現する力は残されていないと思う。成長戦略よりも、体力に見合った「成熟戦略」を考えるべきである。無批判なマスコミの風潮に、民主党政権時の迎合姿勢と同じものを感じ、非常に危惧を覚える。先進国日本に残された時間も資源も少ない中で、さらに時間を浪費する余裕はないのではないか。
○多様な価値を認めず、ひとつの価値観に国民全体が向くようなことは、いつの時代でも決して許されるべきではない。「ナショナリズム」は、多かれ少なかれ誰しも持っているものであり、その意味で否定するのが難しく、かつ人間の思考を停止させる(この点では、「右傾化」と同じであると思う)。ひとの顔が見える現実の社会で叫ばれるならまだしも、ネットという顔の見えない世界だと、主張が極端になる危険がある。特にマスメディアが、SNS連動番組などといって、一部の意見をさも国民全体の意見のように取り上げる風潮がある。それが、この風潮を助長すれば、ネットでの主張が市民権を得たと錯覚されかねない。
○日本は国際的に孤立していく可能性があるから。
○ワイマール共和国のようになる可能性が日本にはある。
○中国をみればわかる。神話による国民の不満の制御はいつか政治家の手に余る。
○国家間の問題は、好き嫌いで判断すべきではない。得か損かが基準である。昨今の風潮は、好き嫌いが基盤であり、嫌いな相手からも利益を搾り取るというしたたかさに欠ける幼稚な次元の動向である。ただし、こうした動向が政治や行政に大きく制約を課すのが現代社会の特徴でもあるので、大変危惧している。情緒的な自己陶酔や外部非難は、百害あって一利なしである。
○安倍総理の政治的思潮とネットにおけるナショナリスティックな風潮とが融合して、それに抗し難い社会の空気が生まれることを危惧する。太平洋戦争に突入したのも、軍部の独走ではなく、世論が背中を押した結果と考えているので。
○若者たちが解らないままナショナリスティックに騒いでいるだけなら良いのですが、それを利用しようとする者たちがいるように思うので凄く心配です。


「どちらかといえば危惧している」と回答した方の理由

○右傾化については成熟した豊かな世の中としての特徴として、国際的にも問題視はされないと思うが、一部のヒステリックな動きや扇動的な集団の行動は、間違ったナショナリズム、ファッショとして国内外に紹介されてしまう危険があると思うから。従来であればメディアの活動を注意していれば、何とかバランスが取れるところに動きが戻ったが(振り子のように)、現代のネット社会では収拾がつかなくなるようなアウトブレイクが生じてしまうこともあると危惧しているから。文化やスポーツの分野でも一部の熱狂ファンの動きは、そのように誤解されてしまうことがあるのではと感じている。ネットの世界も含め、社会のマナーやモラルが守られる世の中にして行くべきではないだろうか。
○所詮はガス抜き程度の主張がはびこっていると思うが、ひとたび説得力ある主張が広まれば、不穏な流れができるかもしれない。また、ネット上での「ナショナリスティックな風潮」は、民主主義の諸外国なら大差ない。
○ヒステリーを起こしている人は、論理的思考の欠如の認識がないまま、他者排斥によってアイデンティティのバランスを保っているように思う。犯罪が起こると在日韓国人と結び付けたがり、国粋主義を叫ぶことで世の中が良くなると考えているように感じる。大局的な視点で社会を捉えないとリージョナルに基づくアイデンティティさえ失ってしまうのではないだろうか。
○愛国主義は結構なことだと思うが、それが間違った情報に基づいていたり、外国に対する偏見に基づいている場合は危険なことになるから。
○あまり狭義に考えない方がいい。木を見て森を見ない視覚転倒が起きれば、大戦になだれ込んだ戦前の二の舞になってしまいます。
○メディアによるフレームがあまりにもナショナリスティックに偏った傾向があるために、その限定的な切り取られた課題設定を基にしたインターネット上での議論は、より偏った方向に傾きやすいためである。インターネットを利用して政治に関わる情報を収集する人々の多くは、情報コストの縮減を期待するため、優勢をもった一面の情報を、主とした情報の判断材料に用い、多様な背景については切り落とす傾向にあるものと考える。従って、ある特定の政治フレームが優位な状況下では、匿名掲示板の中でも「沈黙の螺旋」のような現象は起きやすく、より課題設定が過激化するようになる。その結果、そうした課題設定の下で情報収集がされた人々の、現実世界に於ける思考特性や行動特性も、インターネット上の課題設定に影響され、過激化してしまう可能性があるためである。
○日本社会が停滞し、中国、韓国との関係がぎくしゃくする中で、若い世代の不満の安直な受け皿となりうる。
○ネット上の言論は燃え上がり易く、また、ボーダーレスである。冷静な議論で心無い極論が淘汰される前に、激した活動家の暴走を招く危険をはらんでいる。
○ポピュリズムに匿名性が加わると極めて危険。排他的な「空気」が支配することへの危惧がある。
○一部報道姿勢の偏り、不正確、不見識によって現実とはかけ離れたお互いの印象が形成されているように思われ、そういった中で声高にものを叫ぶ風潮が不幸を増幅していると思われるから。
○20年に及ぶデフレ経済で、各企業とも体力が低下、一般国民も米国型経済合理主義の中に放り出され経済的弱者が大量に発生し、一方、国民が求める政治はどれも短命内閣で五十歩百歩。このような中、国際政治は大きく変貌し米国頼みだけでは日本は危うい情勢となってきた。自分の国は、自国で守らねばならない厳しい状況が目の前にあることから、政治家が厳しい発言をしており、一部国民が同調している要素は多分にある。現在の中国との領土問題が続くと本格的にナショナリズムが台頭する可能性がある。
○良かれ悪しかれグローバリズムは今後ますます強くなっていきます。そのような時代に適合した経済社会システムを構築していくことこそが必要であります。ナショナリズムには外からの変革を拒否して独善になる傾向があり、しかも日本人の島国意識が未だに解消されていないことから、右傾化に流される懸念があります。
○ネット上のナショナリズムに傾倒した発言自体は、一部の突出した意見を持つ者の発言であると考えるが、対中国関係を悪化させる偶発的な事故が起こった際に、これらの突出したナショナリストの意見が、国民感情を先導して、日中間の険悪な関係を固定化させてしまう可能性を危惧している。
○学校教育における自虐史観と異なる情報との狭間で、日本人の歴史観が大きく揺れている。極端な振れ幅の大きさは、軋轢をうむこととなる。
○そもそもナショナリズム(国家主義、国粋主義)とは偏狭な精神主義です。いたずらに対立を煽り、自国のみの利益を追求することは、人類愛に目覚めた考えではありません。人類皆兄弟とか、地球一家というならば、それぞれの国家や民族の中にある世界性、普遍性を発見して、認めることが大切かと思われます。それを認めて世界をより良い方向に導く事が求められています。それが世界の良識ある人々の要請でもあるかと思います。しかしながら、世界の現実は、それにはほど遠いものがあることも、悲しい事実です。その現実を打破し、進歩に繋げるには、人間そのものの進化、進歩が絶対の要請です。
○今の中国の対応を見ているとそのような風潮になるのは当然だと思う、中国も今のパフォーマンスはすべて内向きのものなので、経済状況が悪くなると本当に戦争になるかもしれない。
○若者中心に熱狂的ナショナリストが急増していることには危惧している。しかし、一方で、NPOなどの多様な民間活動が展開されている。反貧困ネットワーク、路上生活者支援、DV被害者、母子世帯等の困窮女性あるいは世帯支援、自殺対策と予防、その家族支援、などなど弱者や貧困層への支援活動から、子育て支援や保育所づくりのNPO活動、地方の限界集落や人口急減・高齢化した中山間地の定住促進活動、中心市街地活性化のためのコミュニティカフェづくり、地域通貨活動、物や場のコモンづくり、シェア化、共有協働化の動き、農林業、漁業の担い手育成活動、東日本大震災の復旧、復興支援活動などなど若者から高齢者まで市民による目を見張る多面的活動である。後者の動きはめざましく、日本を変えていくと考える。
○右傾化をあおるような風潮が国民の中に広がることを危惧する。
○もともと日本の世論形成においては、バランサー機能が弱いように受け止めている。太平洋戦争に至る過程においても、世論が戦争を支持していたような形跡がある。一部の意見へと世論が大きく傾いてバランスしないリスクがある以上、現在のナショナリスティックな風潮も危惧せざるを得ない。
○ネットの言論空間は、片方に偏ればずっとそちらに行きっぱなしで修正の機会が乏しいため。
○これまでの「左傾化」の修正のみならず、国体に関する誤った理解がみられるため。
○やはり過去の歴史をみても、かかる感情的な問題が紛争につながったことが多い。
○ネットの書込みをセンセーショナルに取り上げ、ナショナリズム議論を煽る各国のマスコミ報道姿勢に疑問を感じる。
○ナショナリスティックな風潮は、排他主義につながり思考停止・熱狂に変化する可能性が大きく、日本人がもつ「和」の精神を捨て去ってしまう可能性が大きい為(議論すら拒否する)。
○一部に意図的に且つ刺激的にナショナリズムを鼓舞する動きがあり、むしろその点を危惧する。
○質問2に準じますが、感情的なナショナリズムはやはり危険です。現状は支那事変の前の状況に似た国民感情があるように思えます。
○ナショナリスティックとは国家を中心に動く考え方だが、現状ではグローバルの関係で動かないとこれからの発展はないことや、オープンで多様的な視野を持つ人材が不足している。
○国を愛することがナショナリズムだとすれば大いに結構なことではあるが、単に「反中国、反韓国・・・」を声高に唱えることだけが多くなることを心配する。世界における自国の立ち位置とわれわれ国民一人一人が持つ権利と義務をしっかり認識して、自らが何をなすべきかを冷静に判断し行動することがナショナリズムと思う。その為には、われわれ国民一人ひとりがはっきりと物言いの出来る人間で有らねばならず、もしそうでなければいわゆる「時の風」で彷徨う苦い経験をまた繰り返すだけになってしまう。今回の風潮もこの点を危惧している。
○世界的な風潮にも思う。限られた経済資源、先進国の停滞と新興国の躍進、宗教問題など、対立が大きくなってきているような気がする。
○ネット上では「言いっ放し」の無責任な議論がいまだに多いが、学生や若年層、あるいは30代、40代にもそうしたナショナリスティックな議論が増えているように思える。現時点では、これらは現実感や具体的に欠ける議論のように思えるため、まだ救われるが、右翼的な煽動に流されたり、一部で行動に移す動きが出てくるのではないか、と危惧している。国益や国防については、むしろもっと積極的に議論する必要があると思うが、大局的かつ冷静な議論が不可欠である。
○一般の人々はマスメディアの報道を鵜呑みにしているから。マスメディアは事件や暴動は大きく報じるが、一方で友好運動や草の根の交流活動は報道していない。
○中国の反日暴動のようなことは、日本では可能性は低いとは思うが、一部の突出した感情的な行動がないとは言えない。それを危惧している。
○すべての国民が、ナショナリスティックな言動をしているわけではない。すべての国民が、ネットに影響を受けているわけではない。ただネットの過激な意見に引きずられて、これまで中庸であったメディアが、ナショナリスティックに傾いた報道を続けると、きちんと自分で情報を入手できない多くの国民が、それに引きずられてしまうということはありえる。前回衆院選で、元東京都知事である石原氏や、橋下氏に人気が集まり、維新の会に票が集まったのは、非常に危険な傾向である。
○サイレントマジョリティーが正しいとは思わないが、近年のネットコミュニケーションは顔が見えない過激な発言が出やすくなっていると思う。無責任なネット発言が世論を間違った方向に走ることを助長したりしないか危惧している。
○中国や韓国などに対する冷静で客観的な認識を妨げ、相手国世論を刺激し、国際関係の緊張を自己の政治基盤の強化につなげたい政治家の思惑を助長する。
○右傾化の実感は薄いが、ネットはそういった「薄い実感」が、一部の極端な言説の影響で増幅・拡張する特質があり、そこに既存メディアが悪乗りするという、危うい構造があるのは確かだ。ナショナリスティックな風潮が幅を利かせたとき、そうでない風潮と、それを取り上げるメディアに耳を澄ませるべきだと思う。
○日本人が閉塞感漂う中での焦りや、中国の日本への対応・挑戦的行動が日本人をかなり刺激していることが背景であり、このまま進むと不健全なナショナリズムへ傾斜していく危惧を持つ。
○アメリカによる戦後日本弱体化路線への反動である一面、正常化の道のりである。足元の教育がおろそかにされたままでの風潮では困る。青年たちの保守クラブみたいのが乱立し始めている。
○日本人はディスカッションが苦手もしくは全くできない文化を持っていると考えています。その側面で、過去の戦争など一つの考えに誘導されて、誤った道を平気で進み、反対を唱える人がいても、非国民として扱います。言い換えると反対と賛成のどちらかしか選べない欠点があります。熟慮や熟考ができない文化です。ですので、一方的な論旨に流されやすくそれは大いに危険と感じています。
○政治的リーダーが真剣に史実に基き、話し合うべきである。当然、お互いの利害関係が絡み合う中での議論であるがゆえに、タフな交渉になるだろうが、お互いの将来に向かって利害をどのように共有していくかが、解決の糸口になると思う。
○ネットに書き込む人は、自分が紛争の当事者になる事は現実には考えていないから、映画や漫画を見る感覚で威勢が良いだけ。それだけに危惧を感じる。こちらがナショナリスティックになれば、相手側もナショナリスティックになる事を考えるべきで、メディアは何時ももっと冷静になるよう諫める記事を書くべきである。メディアは、「伝える」と言う手段を持っている事に誇りと責務を自覚するべきである。
○危惧しているが、まとまった運動として広がらないのではないか。彼らは自分たちの主張を海外に積極的に発信していないし、韓国のように組織だった不買運動も起こしていない。現状では単なる不満のはけ口でしかない。
○日本も中国も(韓国については韓国語を読めないので分からないが同様ではないかと想像している)、現実離れした非常に偏った非建設的な議論が横行している。
○謝るかどうかは別として、過去の歴史に対する「知識」自体が理解されていないのではないか(もちろん、その事実自体に議論があるわけだが)。
○マスコミや一部有識者・政治家が増長させることを危惧する。
○国民の多くがこのようであれば、我が国の政治も影響を受け相手国も相応の反応をしてくること。
○以前は孤立していたナショナリスティックな考えが、ネットにより容易に仲間を見つけられるようになって、過激になっていくのが怖いですね。
○どこの国にでも極端な主張をする連中はおり、この連中が問題を複雑にする。前都知事の責任も全然問われていないのはおかしい。
○今まで日本人は戦後のGHQ、日教組の教育や、戦後の急成長による経済的成功の経験に成り立つ自意識過剰の平和ボケで愛国心=日本人としての文化を愛し、大切にすること、を捨てて来てしまった。そうしたことに気がつき始めた人々が、それぞれに日本を考え、守りたくなってきた表れの一つだと思う。が、たまたまネットという環境リテラシーが高いところで、発言や行動が目立つのだと思う。すべてが異常、ヒステリック、間違っている、とも思えないこともあるが、我々すべての現代日本人が、社会的活動や意識を表にすること自体、慣れていないし、練れていないところがあると思う。そもそもネトウヨ達には資金力がとりたてて豊かでない、一般人が多いと思うので、一つの意識と活動体と思っているが、彼らが危険、というのは、こうした自分の考えを表す人達を利用しようとする大きな力にコントロールされることだと思う。
○一部の人々の言動だが、若者に影響を与えるから。
○世界が不安定の中でナショナリスティックになってきており、隣国の中国、韓国も政権が生まれたばかりで同様の状況が続き危険である。
○ともすれば理性的な議論にならないため。
○日本が国際連盟を脱退したとき、マスコミも日本国民も喝采した。いくら政治家が右寄りの発言をしたとしても国民がついていかなければ右傾化はしない。しかし、右寄りの政治家の発言をマスコミが扇動し、国民がそれを支持するとき、正のフィードバックがかかって、急激な右傾化が進行する。その芽がその風潮の中にあると思うから。
○情緒的流れを作りやすい。
○茶の間でも津波や原発事故などの話題も以前ほど話題に上らず、株高、円安が一番の関心事となってしまった様に、戦争を映画やTV、ゲームなどでしか知らない世代が多くを占める時代です。参院選でまた現政権が大勝してしまったらもう歯止めはきかないでしょう。日本も過去の過ちを素直に認め、領土問題も関係国と互いに意見交換し妥協点を見出す努力をするべきで、これには我々有権者が其々の意見を述べ、いろいろな意見を尊重しながらもある方向性を示し、国政に反映させる様な仕組みを構築しなければならない。
○感情的になりすぎです。また、タイトルに見られるように、センセーショナルになると面白いと思っているマスコミ人、市民がいるのも事実。騒ぐことも、個人の自由ということで、悪ふざけが過ぎる可能性があるので、懸念しています。
○自分が住んでいる、生活をしている日本を愛することは非常に重要ですが、現在、日本は多くの国との関係の上に成り立っています。相互に密接な関連があり、経済的にも文化的、技術的にも相互依存して成り立っています。一国だけでは、日常の生活も成立しません。食糧、衣料、住居、エネルギーなどどれをとっても相互につながる密接な関係があります。世界の色々な国との交流のもとに生活や生命の維持ができています。宇宙からみると限られた地球環境の中で争い、対立することがどれだけの意味があるか疑問です。魚や鳥に国境線がないように、今の人類にとって必要以上に国境線を意識することがどれだけ幸せにつながるのか疑問です。
○インターネットの影響力は、いわゆる「B層」の暴走を助長する危険があると思う。
○ネットでは、マスコミでは語られない情報を得ることができる。そのような情報が、あたかも真実であるかのように語られ、マスコミは信用できないなど、ネット情報の無批判な受容が多く散見される。しかも、ネットの情報は都市伝説のような陰謀論も蔓延っており、私を含めた若い世代にとっては、それらを読むことが「面白く」感じられる。そのような「面白い」情報を鵜呑みにしてしまうことに関して、危惧している。


「あまり危惧していない」と回答した方の理由

○ネットの議論が世論全体を左右できるだけの量(規模)を持っていない、と判断している。
○元々、メディアの基本軸自体が昔でいう左にあったと思うから。過去の新聞やニュースで今から見たら、そういう例は物凄くある。昨今の大学生でも素朴に「ヘンなの」と話しているのが一般的な学生に多い。狂信的な人間を抑えるためにも、本音や事実関係、批判すべきは批判するという姿勢をメディアがやらないと、それこそ危ないのでは?
○日本人は敗戦後の、間違った教育などで、国に対する感情が世界的には非常識なレベルに有り、愛国心はきちんと世界標準レベルに持たなければならない。
○尖閣や竹島での中国や韓国の対応は半世紀以上の間、平和憲法や平和教育、冷戦構造と日米安保等の下で封印(タブー)されてきた国というもの、日本という国について、の議論にある種の開放のきっかけを与えてくれたと思っている。中国の反日デモで起こった襲撃事件のようなことが日本で起きないように厳に注意する必要があるが、国民各層での情報共有や健全な議論・意見交換は大いに進めるべきだ。事実や経緯に関する情報がないこと、知らないこと、議論や意見交換がないこと、されないこと、のほうがはるかに危険と考える。
○勇ましく響くものの、たんなる言説の段階に止まっている。
○領土問題に対する多面的な議論をすべきである。
○どの国でもある程度のナショナリズムはむしろ自然であるし、ネット上では匿名の場合もあり、無責任に何でも言えてしまうことが考えられる。何でも言える、何を言ってもよい、のが、ネットのよさでもあるが、発言の重さはテレビ・出版物等より、やや欠けるものである、と思うから。
○意見、議論が深まることで個の自立が高まる。
○問題の原因は、日本にあるのではなく、中国などの膨張主義的政策にあるのだから。
○ネットを見ないし、信じていないから。ネットは社会を崩壊に向かわせるには良い道具かもしれないが、作り上げていくには不適切なものである。それだけで日本が動くとは思えない。
○寡黙であることを良しとする日本では、ネット上で声高に叫んでいる主張が世論の主流であるとは考えにくい。
○ネトウヨは目立つ存在だが、それほど広がりはないと思う。
○日本のマスコミは意識的とも覚える自虐思考であり、ヒステリックに採り上げているきらいがある。
○いかようにネットでナショナリズムが大きくなったとしても、日本は民主主義国家であり、全ては投票行為を通じて決定される。むしろ、ネットで議論が大々的になる方が、より多様な意見を、国家運営に反映させることが出来るはずである。ネットでのナショナリズムを懸念するのであれば、同じネットで、同じ土俵の上で、論戦を張り、大いに議論をすべきである。
○近隣諸国とのかかわりで、一時的にナショナリスティックな風潮があったとしても、日本人の民度が高くあまり危惧していない。
○反戦の意識は、日本人にはまだ強いものがあると思う。
○ナショナリスティックな風潮が、日本全体に波及するとは考えていない。社会的な不満を敵国に向けて解消するほど、国民は時代遅れではない。
○一般大衆が政治に関心を持ち、自分の意見をたとえ匿名でも表明する機会があることは歓迎すべきことだと思う。しかし、それがネットを飛び出して現実的な行動(例えば外国人への悪態)につながることは懸念している。
○匿名に隠れた無責任な言説にすぎないから。
○ナショナリスティックな風潮は、日本の中で一部あるかと思います。逆に、そういう風潮は日本全体には無いと考えます。
○匿名のネットでは、目立とうという意識が先に立ってしまい、実態よりも過激な発言になりがちである。これを世論とみるには無理がある。
○ネットでの発言は自由であり、個人の論調は尊重されるべきである。しかしながら、それを批判すべき論調も同時に必要であり、私見としては将来の世代のために、政治の不甲斐なさにくだらない衝突が両国で本格化するならば、体を張ってでも両国の衝突には反対する気構えを持っている。
○ネットのような匿名で言いたい放題の媒体では、極論が元気になりやすいもの。その風潮に過敏に反応しすぎることの方が危険な気がします。
○質問にあるほど我が国はナショナリスティックな風潮とは思わない。
○国益に敏感な者が増えることは問題ない。ネット上でいろいろ主張する者が具体的に他国を攻撃したり、他国との対話を妨げるわけではない。
○ネットユーザーは各国とも口先だけの人々が大半だから。
○日本のネットだけがナショナリスティックなわけではない。どちらかといえば、中韓両国による政府、諸団体、一般人のネットによるナショナリズムに反応しているだけ。中韓の反日運動は常軌を逸している。日本の国旗や店舗や車が燃やされ、デモが起きるような(政府主導で?)直接行動には日本人は出ない。韓国の反日不買運動、仏像不返還もしかり。司法までおかしい。一般的な日本人は民主的に言論のみで抗議している。
○大方の日本人は理性的である。
○ナショナリズムが蔓延して戦後のような方向に行くとは考えられないためです。
○日本の国防を日本人が考えだしたことがナショナリスティックと呼ばれるなら、時代の当然の流れと思う。
○ネットを利用するのは主に若者で、現実世界のはけ口として利用されていると考えられます。そのため、表では口に出さないような過激な主張、ナショナリスティックな風潮が見られます。本当にアクションを起こすのはこの中の1%いるかいないかくらいだと思います。ナショナリズムは、悪く言えば「自国を発展させるためなら何を犠牲にしてもいい」という自己中心的なものですが、前向きに捉えるなら「自国を愛し、良くしていこうという気持ち」だと私は思います。
○周辺3ヶ国の方が余程ヒステリックであり、バランス的に見てもあまり危惧していない。それより日本のマスコミがテレビと大新聞しか無きが如しの国民の声の封殺と、恣意的報道姿勢にはモラルの欠如を感じる。論説月刊誌の凋落や週刊誌の影響力の減退、ネット環境の国策としての整備の遅れの方に懸念が大きい。
○極端な意見は一部であり、大多数は平穏な生活、自分の立ち位置を守る生活を望んでいることが、ネットにも表れている。ただし原発問題などに見られるように、感情で動きがちな大衆には注意が必要である。
○ネットの憂さ晴らしも火がつくと危険だが、日本人の大勢は冷静だろう。活字、テレビ、ラジオ等、影響力の強いマスメディアの責任は大きい。
○日中両国政府に日中衝突を回避しようとする政府首脳の知性があると信じている。しかし、日中両国の一部には両国の衝突事案をセンセーショナルに扇動する、または相手を侮蔑するオピニオンが存在することが偶発事態を招くおそれ無しとしない。
○議論は多いにすべきであると思う。ある事柄についてタブー視は健全でない。
○ネット右翼が政治的な力を持つにはまだいくつものプロセスを経なければならない。
○ネット上から読み取れる風潮や流れが、実像をどの程度反映しているのかが分からない。「ネトうよ」?とかいう表現があるようだが、中国や韓国に対する領土問題に日本人として意見を述べる(ネット上で相手の顔が見えないまま)場合に、右傾化した人間として発言する方が容易いからではないか。子どもの口げんかレベルのやり取りではないか。
○愛国心の一環として捉えれば済む風潮。愛国心が無いのも困るし、それが突出するとは考えられない。中国のように政府が指導煽動するような日本国ではない。
○日本のネットに限らず、匿名のメディアでは過激な書き込みがなされているが、そのことがリアルの場での政治に反映されているとは必ずしもいえないと思っている。
○そのまま世論にはならないと信じるから。
○ネットで右翼的な事を発信しているサイトは多く見かけるが、大半のネットユーザーはそれによって扇動されるとは考えにくい。
○インターネット上で書かれている内容を殆ど読まないのだが、とるに足りないものだと思っている。議論という程の内容でもない。
○60年代日本や現在の途上国のように街頭行動へ発展するエネルギーが国民の間に溜まっていないから。
○一種のガス抜き効果があると思う。
○ネットの匿名性ゆえに、どこの国でもネットを飛び交う意見は先鋭化する。感情的で無責任な一部国民の考えを、ろ過する政治やマスコミが機能してる限りは心配いらないと思う。韓国のようにマスメディアがネットの意見を取り上げるようになれば危険。また安倍首相もネットとの距離感を適切にとらないと道を誤る。
○ごく当たり前の意見だと思う。自分もよくそのようなネットの意見を日々読んでいる。
○現在のところ、お尋ねのネットなどでの風潮は承知しておりません。
○今は単に書き込んでいるだけであり、実際行動する段階においてその主張を貫き、本当に実行することができるのか甚だ疑問である。
○匿名でネットで騒いでいる輩は所詮いざとなれば何もできない。
○現状の政治屋共では逃げることしか考えてない。それに真の危機意識を持たない日本人では立ち上がる意識すらない。せめて北朝鮮を攻めれば私の見方も変わるかもしれませんが。
○経済が停滞し、将来にも不安をいだいている人はおり、自分の意見を簡単に表現できるネットを活用することは容易である。ネット上の話であり、行動に表れない限り、あまり危惧する必要はない。
○国民が国を思うのは当然。国を思うことをいかに体現していくか議論は重要。このような批判は自由な議論の有効性がそがれると思う。
○実態としては、大げさに騒ぐほどの右傾化が起こっているとは感じないので。
○様々な考えが様々なルートで飛び交っている。
○南沙諸島で小競り合いがあったように外敵には一戦も辞さない態度が必要だ。
○ネットの住民は、現実の社会でなかなかうまくいかない一部の人たちが、中国や韓国、また在日の人々を「仮想敵」として騒いでいるだけと判断する。よって、彼らの「意見」を重視するよりは、本当に国民一人一人が幸せになれる内政を充実してほしい。
○ネットに関しては極端な主張をする人の発言が目立つため、そう見えるが、一般の多くはもっとニュートラルである。ただし、日本のマスコミがこのところ安倍政権に対して擦り寄った意見のみというより、ほとんど前者を強調しているように見え(地方紙は除く)、大東亜戦争に突入したときのように世論を誘導しようとしているようで、とても危惧している。
○ネットの意見は中国や韓国でも過激化の傾向が高いことからして、ネット固有のぶれ易い現象と見た方が良いと考えます。あまり過敏に心配すべき事では無いと考えます。寧ろ、中国の過激な反日が現世への不満やフラストレーションから来ていると考えると、その類似性から推測して、日本のネットユーザー固有の問題がその国粋的な主張内容とは全く別の次元で表面化したものなのではないでしょうか?
○そういう思いはあっても良いと思う。それを法に基づき粘り強く交渉の努力をしていけば解決策は見えてくると思う。
○いわゆるネトウヨ以外にもそういう風潮があることは事実のようだ。しかし、それ自体は読む人も知っていて読んでいるのだから一種のガス抜きだろう。それよりもリアルの社会状況、とくに若い人の就業が困難な状況がある限界を突破するようになれば、やけくそで扇動に乗るような風潮が生まれてしまうかもしれない。そちらの方が心配である。ネットでの過激な主張が直接的な心配ではない。
○自らは安全なところで、ネトウヨが匿名で危険な事を言おうと、大人が相手にしなければ問題は起こらないと思う。
○nationを重んじることは当然です。排外的な主張に陥ることなく、正々堂々と自国の利益を主張していけばいいのではありませんか。
○ネタの部分が多いから。ただし、一部の過激なネット世論には危険性がある。
○ネットで意見を発信するような人は、言論人として名が知られた人は別にして、社会的影響力をもてない方が、愉快犯的に発信する事例が多々みられるので、ネットの意見は一部の意見として流すだけのリテラシーのレベルに日本が達していると実感している。
○中国や韓国にも、また世界のどこの国にも、愛国者はいるものです。いて当然だと思います。国旗を掲げるだけで右翼?と思われてしまう、この国は異常です。サッカーのワールドカップ、オリンピックで誰もが誇らしげに見上げる日の丸が、なぜか日常では偏見を持ってみられてしまう。残念でなりません。つまり、一部のナショナリスティックな行動を観て風潮と表現するなら、この風潮は、至って健全です。マスコミは、あまり、大騒ぎしない方がよいと思います。
○あくまで一部の意見であるから。
○昔とは異なり、時代も変わりインターネットも発達し多くの意見が出てくるのは止むを得ないと思う。
○ネットはどの方向に進んでも必ず過剰な反応をする。静観しておけばよい。
○受け狙いで勇ましいことを言っているだけ。日本人は誰も中国と戦争をしたと思っていない。(但し、中国人の考え方は違うので要注意)
○ネットでナショナリスティックな風潮を見たことがない。見る気もない。それがネットで、テレビのように情報を不特定多数に垂れ流していない。
○「右傾化」という言葉をレトリックとして巧妙に用いる人達が多いような気がするので判断しかねる。
○今のアジアの情勢は第二次世界大戦前の時代と違っていますから、安易に戦争を発動することができない。
○これも設問が不適当。行過ぎたナショナリズムが好ましからざる方向を助長する危険は否定しないが(中国の現状はその好例)、健全なナショナリズムの発露は、自然なことで、これを抑圧することは適当でない。


「全く危惧していない」と回答した方の理由

○本来あるべき姿に戻ったのであり、ナショナリスティックとレッテルを貼ること自体がおかしい。
○「ナショナリスティック」という言葉が定義される必要があります。ネーション=ステートと呼ばれる近代国家が、国民を主権者として、国民の利益と国際平和の達成のために、国民が相互に議論し、意思決定プロセスにのせていく。その議論の傾向が、仮に、「ナショナリスティック」だと定義できると仮定しましょう。実際は、国民が議論して国家のために物事を決める、さらに国益を尊重しながら国際関係について論じるというのは、国家としての基本プロセスであり、基本機能であり、何も批判されるべきものではないでしょう。その上で、日本国民の議論の多くは、一見、国益を過度に主張するように見えても、「国際関係」には、日本国内における価値規範よりも高次のモラルを想定している内容で占められています。国際関係に、より高次のモラルや法を前提とする現代の法体系を認識した意見が多くを占めています。国内よりも、国をこえた領域に、より高次のモラルを想定し、より道徳的な価値の高い行為や判断があるならば、それを優先させるべきである。多くの国民は、そう考えているはずです。ネットでも同様です。問題は、日本国民の中にあるのではなく、他の国の国民、マスコミにあると言って過言ではないでしょう。すなわち、国を超えたところに、二国間であろうと国際関係であろうと、「より高次のモラルを想定できない(ように見える)他の国の国民が存在する」と日本国民が受け取っているのだ、ということです。中国や南北朝鮮が、例と言えるかもしれません。多くの日本国民は、一般的な報道やネット経由で収集可能な情報を得て、それらを総合し分析することによって、これらの国の国民、そして政府が、日本との二国間や、国際的な関係に、彼らの国内法、国内モラルよりも、より高次のものを想定できていないと判断しているのではないでしょうか。さらには、彼らが、国際関係という高次のレベルにおいて、自分の、より高度な道徳的責任、法的責任を認識した上で、議論に参加したり、意思決定しようとする姿勢を持っていない、と日本国民が評価している可能性もあります。日本国民の多くは、高次のモラルを要求される国際関係においては、日本政府や日本国民一般の行動にも改善が求められる部分があると認識しているでしょう。一般的な先進国の国民においては、そのような国際関係レベルの尊重があり、その上で、かろうじて国際関係は成り立っているのです。このような世論が形成されている国民が、他の国の国民やその国の政府において、高次のモラルを想定した二国間関係、国際関係の志向がない(ように見える)場合、どのような世論が形成されるかは、火を見るよりも明らかではないでしょうか。「自分たちは、国際関係に高次のモラルを想定し、道徳的な規範意識、法的な規範意識を尊重しようとしているが、彼らは、そうではない。彼らが、二国間関係や国際関係に、より高次のモラルを想定し、国際関係を制御するのに見合った行為や言動を行うべきだ」という世論が形成されるでしょう。
○1.風潮は、あるものに対する、反応である。反応はあってしかるべき。2.風潮の源の検証が必要。3.源が悪ければ、除去、改善、改革すればよい。4.ロジカルに考えれば、風潮を理解出来る。
○一つの現象だけを捉えて、あたかも全てが「右傾化」と捉えるのは早合点ではないだろうか?確かに、ネット上ではいわゆる"ネット右翼"の言質が目立つが、一方で、反原発運動など市民活動など左翼を中心とした活動も活発化している。日本人口全てを見たとき、思想分類で最も目立つのは、右翼でも左翼でもない、「無関心派」である。玉虫色な日本人が多い中、メディアの捉え方でどうとでも表現できる。
○同様のことは、左翼も行ってきている。
○ネットの議論をまともに受け取る人は少ない。あまり心配する必要はない。
○まったく不正がない選挙が実施されれば、おおかたの問題は終息するはずです。福島から毎日放射性物質が飛散している事実が報道されていないだけであって、まったく不正がない選挙においてこの問題が検討されれば、国民の関心はおのずから当たり前の方向に軌道修正されるはずです。
○ナショナリスティックではなく愛国主義的な行動は当然だから。
○自立国家として当然のことと考えます。
○領土問題などをみると、中国等と対等に話し合うためには、経済力、外交力もふくめ強い日本を作る必要がある。
○匿名での発言は、評価分析に値しない。
○自国を自分で防衛するのはナショナリズムではない。
○いかにポピュリズムに煽られたとしても、日本人には「戦争」をする勇気も気力もないと考えますし、回避する智恵はあると思います。
○まさにこれが自由言論であり、民主主義の特権でもある。中国のように政治的な洗脳的教育の中からのナショナリズムでは無いので心配は無い。
○日本のネットは右傾化なんかしていない。右傾化しているのは、しかももはや許容出来ないほど危険なレベルに右傾化しているのは、中国。この危険性こそが大問題。
○逆に自戒の弁も聞こえてくる。
○不景気だから。しかもその不景気の一因が、近隣諸国の隆盛にあるから。なので右傾化は、当然。景気回復がカギ。
○正常な国になるので危惧するのがおかしい。ドイツ人に聞きなさい。
○無責任になりがちなネットでは、傾向が極端に出ているだけ。


「わからない」と回答した方の理由

○ナショナリスティックな風潮ではなく、本来国民が心の奥深く持っている感情と思うので、今に始まったことではないと思う。そう表現するマスコミにも責任があると思う。
○日本だけ取り上げてもナンセンス。韓国や中国は論外としても健全なナショナリズムは必要。日本は戦後あまりにもこの問題の議論を避けているのではないか。