挨拶 : 朱 霊 ( チャイナデイリー総編集長 )

2007年8月28日

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朱霊(チャイナデイリー総編集長)
ジゥ ・リン

1957年11月生まれ。北京外国語大学英文学専攻卒業。かつてアメリカハワイ大学のジャーナリズムスクールにて報道学を学ぶ。1981年『チャイナデイリー』創刊日より新聞社に参加。時事政治ニュースジャーナリスト、経済記者。1986~1993年には経済部副主任、代理主任、主任を歴任。 1993年チャイナデイリー編集委員会委員。1995年チャイナデイリー副総編集長。2000~2004年にはチャイナデイリー副総編集長に併せ、『チャイナデイリー香港版』総編集長を兼任。2004年10月チャイナデイリー総編集長。かつてイギリス「フィナンシャル・タイムズ」、「ガーディアン」の客員研究者(1984)、アメリカ「シアトルポスト」の客員研究者(1986)、アメリカ「ニューズウィーク」の客員研究者(2003)。

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挨拶

 尊敬する趙啓正主任、尊敬する友好会会長、尊敬するパネリストの皆様、尊敬する宮本大使、尊敬する小林陽太郎先生、おはようございます。

 まず私は、今、北京-東京フォーラム主催者の一人としてゲストの皆様の臨席を心より歓迎いたします。「友遠方より来る」この言葉は今回のフォーラムの心を正確に表していると思います。

 2年前、中日関係に非常に暗いものがありました。その頃東京で私は暗いものを感じました。そこで中日関係の改善のため力を注いでいた皆さんがいました。昨年10月の安倍首相の訪中以来、中日関係には良い変化が起きています。

 しかしまだ、解決せねばならない問題がいくつも残っています。その改善のためにはまだ時間がかかりそうです。今回は中日の戦略的互恵関係などのテーマ、アジアの未来を切り開くために更なる両国の各界の皆さんの知恵を絞ることが必要といえます。分科会の中で、我々は特にアジアの未来について、北京大学で議論の場を持つ予定です。数百人の学生の参会により、新たな活力が生まれ、影響力の有る議論ができることでしょう。

 今回、中日同国で世論調査を実施しました。中日両国の相互理解のプラットフォームを提供することは中日両国メディアの役割です。両国の相互理解のために、他の業界が取って代われない役割をメディアは果たして来ました。これまでの率直な意見を元に話し合う交流の場を生かして、メディアの積極報道により今回のフォーラムが円満な雰囲気の中で実りある会にしていきたいと思います。

 民間交流のプラットフォームとしての本フォーラムの役割は限定的ですが、今回のフォーラムの議論によって中日戦略的互恵関係の中身は増えていきます。相互の友好を進めることを使命とした今回のフォーラムを、中日の長い関係の中における新しい泉としていただきたいと思います。アジアの未来のために新たな考えをもたらすことを期待しています。

 今回のフォーラムの成功を祈っております。


文責:山下泰静