第1回地方再生戦略会議を終えて

2005年12月30日

 地方の自立や再生は、今、三位一体改革の議論に集約され、ある意味で思考停止がなされているように思います。地方が権限、財源の移譲で自らの地域を経営していくことは地方分権の視点からも大切ですが、三位一体の流れだけに振り回される形で、地方はこれまで例のない、高齢化や人口減少の中で地域をどう経営していくのか、解を見出していないようです。地方では経済的に辻褄があわず、政府の関与がないと存在できない自治体もあります。そうしたところは例外なく高齢化も急ピッチで進んでいます。

 まだ戦略的な撤退の動きをできないまま、政府の動きをただ期待するだけでは自滅する可能性もあります。

 本当に地方が自立するために、どのような戦略が必要なのか、それをこの会議で話し合い、また地方とも議論を行いながら、こうした視点から政府の動きの評価を行っていきたいと思います