5人の首脳級スピーカーが語る、世界の国際協力を回復するために必要なこと ―「東京会議2024」基調講演報告

2024年3月14日

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 開幕式に続いて、基調講演が行われました。

 最初に登壇したのは、国連の「効果的な多国間主義に関するハイレベル諮問委員会」と、ストックホルム平和研究所(SIPRI)理事会の議長であり、スウェーデンの首相も務めたステファン・ロヴェーン氏です。


国際協力が機能不全となる中、重要なのは公的部門と民間部門の密接な協力が不可欠

 講演の冒頭、「私たちは困難な時代に生きている」と切り出したロヴェーン氏はまず、地政学的緊張の高まりとともに世界の多くの地域で紛争が増加している現状について説明。「武力紛争の数は過去10年間でほぼ倍増し、避難民の数も増加している。2022年は、1994年のルワンダ大虐殺以来、最も死者が多い年となった。2023年の紛争による死者数はまだ暫定的なものだが、その数はさらに増えると予想されている」と説明。さらに、「SIPRIの世界の軍事費に関するデータは、こうした傾向を反映しており、2023年の数字は、20年前と比べて20%近く増加し、過去最高の2兆3000億ドルに達する」などと語りました。

 ウクライナとガザにおける戦争に世界が注目している中で、「武力紛争が起きている国は他にも50カ国ある」としたロヴェーン氏は、「そのどれもが、人間の苦しみと、紛争を防ぎ平和を確保するための私たちの集団的努力の失敗を物語っている」と嘆きつつ、その要因として対応に苦慮する国際システムの現状を指摘。「大国間の関係は、時として有害である。民主主義は後退し、世界は独裁的な傾向の高まりに直面しており、これまで受け入れられてきた国際規範に疑問を呈する国も出てきている」とし、その結果、「人道的ニーズ、不平等、長引くパンデミック、犯罪、人権侵害の増大はとどまるところを知らない。これらは、個人の幸福と安全にとって大きな課題となっている」と問題提起しました。

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