専門家が自国できちんとした言論、課題解決に向けた議論を強めていく努力が必要だ~「アジア平和会議」公開フォーラム第2セッション報告~

2024年9月04日

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 「アジア平和会議」2日目の9月4日午後、「北朝鮮の非核化と北東アジアの平和をどう実現するか」と題する公開フォーラム第2セッションが行われ、日米中韓4カ国の外交・防衛・安全保障の専門家12人が参加し、約2時間にわたって真剣な議論を展開しました。

 議論を始める前に、司会を務める言論NPO代表の工藤泰志が「平和会議である以上、我々はどうすれば良いのか、我々は何を行動しなければいけないのか。その何かを考えて定めていきたい。少なくとも地域の平和をどう実現するか、我々は何から手を付けるか、という問題意識に絞って議論を展開してもらう形になる」と挨拶し、会議がスタートしました。

 冒頭、4カ国から1人ずつ、メインテーマに沿って問題提起をした後、パネリスト全員が意見を交換する流れとなります。議論の前半は、最大のリスクとされる「北朝鮮の非核化」と「台湾海峡」の2大テーマを俎上に載せます。北東アジアの深まる安全保障リスクに対して、どう対応するのかを検討考察しました。具体的には、北朝鮮の非核化はどうすれば可能になるのか、それを実現させるために4カ国にどのような努力が求められるのかを協議します。さらに台湾有事と台湾海峡で生じかねない紛争を回避するにはどのような努力や手立てを講じるのかを話し合いました。


 議論の後半では、北東アジアの平和実現のために、どのような努力を始めるのか議論しました。2020年に始まった「アジア平和会議」では、この地域の紛争回避と将来の平和構築のための議論を続けて、多国間の事故防止協定の検討や将来の平和秩序のための定期協議、信頼醸成に向けたあらゆる対話促進などを確認。国際社会をはじめ、各国政府・民間・学術界・マスメディアなどに向けて情報を発信してきましたが、具体的な議論が進んだわけではありません。しかし、ここで手をこまねいていても事態は何ら変わりません。この地域に安定的な平和をつくるための一歩とするために、4カ国のパネリストたちが知恵を絞りました。

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