言論NPOとは

言論NPO「非政治性・非宗教性」に係る自己評価結果に対する意見(2012年6月報告)

1. 言論NPO「非政治性・非宗教性評価」結果について

 2011年度の言論NPOの自己評価結果を精査した結果、自己評価の手順/コンテンツ判定基準に沿って、規定の評価方法に準拠し評価がなされており(※)、すべての評価対象分野において非政治性・非宗教性共に問題がないと判断する。

(※)規定の自己評価の手順およびコンテンツ判定基準(自己評価結果「別紙4」)に従い、ネガティブチェックリストによる評価の結果、「非宗教性」についてはすべて満たされており、「非政治性」は同評価に加え「コンテンツ判定基準方式」による評価を行った結果、いずれも満たしていると判断されており、評価手法とその結果において正当であることを確認した。

2. 優れた点と課題

「優れた点」

・ウェブサイトや組織パンフレットなどにおいて「非政治性・非宗教性」に係る自己評価の結果を詳細にわたり掲載するなど、中立性のための自己評価結果を幅広く社会に積極的に公開している。年報においても自己評価結果の概要を記載している。今年度は、年報においても同結果詳細を記載し公開する計画がある。
・市民アンケートをもとに有識者が議論を行い、その議論結果をインターネットでリアルタイムに開示し市民に定期的、継続的にフィードバックするなど、広く一般市民を巻き込み、質の高い議論の舞台をつくりあげるための良循環を形成している。
・質の高い発言者を確保しており、議論の質について一定の高い評価を内外から得ている。
・知識層を中心とした人々が、言論NPOの活動に種々のかたちで参加がなされている。
・議論の内容が即座に公開されている。また、そのまとめ方もわかりやすく、クオリティも担保されている。

「課題」

 1) 知名度向上を図り、よりオープンな市民参加型の議論形成
 「非政治性・非宗教性」の強化に向けて、議論形成において常に多くの市民からコメントや意見を募るなど、参加型、且つ双方向性を高めるためにも、言論NPOの知名度向上に取り組むべきである。
 ウェブサイトなどで意見を収集し、双方向の議論が出来る仕組みをつくり自らの発信能力をさらに高めるとともに、マスメディアとの連携など模索し一般社会への露出機会を創出して市民や有権者の関心を高め、言論NPOの議論づくりに参加する顧客を大幅に拡大すべきである。

 2) 会員や個人寄附の拡大に向け一層の努力を
 特定の大口ないしは法人の寄附者からの影響を受けずに活動が広く市民に支えられているものにするためにも、会員と個人寄附の拡大に一層取り組むべきである。