【vol.217】 新年あけましておめでとうございます

2010年1月01日

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■■■■ 言論NPO メールマガジン 
■■■■ Vol.217(2010年1月1日発行)

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                 〈〈 https://www.genron-npo.net/ 〉〉

新年あけましておめでとうございます。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、2010年早々、第1号のニュースメールマガジンをお届けいたします。

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【1】新年、あけましておめでとうございます
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新しい年、私が思うのは今年こそ、日本が未来に向かって挑み始める年にした
いということ。ある意味では私の決意表明でもあるが、この国は未来に向かう
どころか、今の日本の課題に答えを出せず、ツケを未来の世代、つまり若者に
飛ばし続けて、漂流している。この無責任な流れをもうこのままにはしたくない、
そう本気で思うのだ。

■■私たちが否定したいのは「古い政治」■■

日本の政治の世界では昨年、政権交代という歴史的な変化があった。既得権益が構
造化した日本の政治を一度変えたい。日本がそれで変わるなら、多少の混乱はやむ
を得ない、と思っていた。しかし、今の混乱は日本の未来のためではなく、政治自
体の準備不足や政党自体の改革の遅れにあることが、わずか100日でよく分かった。
政治もまた成長するのはよく知っている。それでも今の日本の政治に違和感を覚
えるのは、今の政治も過去の政治と同じように、政権をとってもなお日本の課題
解決に挑むよりも、選挙に向けた党利党略だけで動いているように感じるからだ。
国民の期待とはほど遠いその露骨な動きにも関わらず、政治の世界だけでは自浄
作用がなかなか働かない。
多くの国民は自分の将来だけではなく国の将来にも不安があるのに、日本の政治
は未来に向けたビジョンや解決策を未だに競えない。
そして、まじめに税を納める納税者があきれ果てるような政治指導者の身勝手な
行動。それこそ、私たちが否定したい「古い政治」そのものだったはずだ。

■■本当の変化は「公」への参加が始まったこと■■

この間の政治や世界の流れを見てはっきりと分かったことがある。政治に期待す
るだけでは日本は変わらない、ということだ。では、どうするのか。答えははっ
きりとしている。私たち自身が変わるしかない。この国の未来は私たちが選ぶと
いう、未来に向かい合う当事者意識と覚悟。それをこの新年にどれだけ多くの人
が考えたかで、この国の未来は変わる。それくらい今日の思いが大事だと思うのだ。
私は8年前に、非営利組織で言論の世界に挑もうと多くの人の支えで言論NPOの
活動を始めた。考えて見れば、8年前に会社を飛び出したときも,日本の未来に
強い危機感を抱いていた。「こうした日本に当事者として向かい合う言論はある
のか」、それが決起の理由だった。
ではこの8年間、日本は何も変わらなかったのか。そうは思わない。第一に政権
交代が実現した。しかし私が感じる確かな変化は、そうした政治の世界の話より
も、公(おおやけ)の分野に広がる、個人の参加の動きである。
私が日々出会う数多くの人は、様々な分野でこの社会の課題に自発的に向かい合
っている。共通していたのは、政府や組織への依存心ではない。自ら主体的に社
会の多様な課題解決に挑もうとしていることだ。
苦労はあるはずだが、多くの市民とつながり、課題を突破している。そして何よ
りもミッションを語るときの笑顔が素敵である。こういう人間こそこれからのリ
ーダーではないか、という思いが私の中に広がっている。

■■市民が強くならない限り政治も変わらない■■

さて、2010年、私、そして言論NPOはこの閉塞感を打ち破るために、自らも突破し
なくては、と考えている。議論の力で、日本の未来に向かう動きを後押しし、市民
の中で見え隠れする多くの新しいリーダーを表に出したい。そして課題に答えを出し、
新しい政治の流れを作り出したい。 
それが私が今、考えていることである。やや気負って言えば、それは市民社会に新しい、
そして強力な論壇、あるいは議論の舞台を作り出す作業だと私は考えている。
私たち有権者が、そして市民が強くならない限り、日本の政治も変わらないし、未
来に向かえない。私はそれを議論の力で実現したいのである。
私たちはウェブサイトを1月初め、全面的にリニューアルする。そのテーマは少し
気恥ずかしいが「強い市民をつくる言論」である。そこから私たちの新しい年の挑
戦を始めたいと思う。

2010年1月1日  工藤泰志

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【2】2010年、言論NPOのWebサイトはリニューアルします
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言論NPOは、1月上旬にWebサイトを全面リニューアルし、
「市民を強くする言論」を主軸として下記の4つで議論を展開していきます。

◆政治に向かい合う言論◆
目的:政党のマニフェスト評価や政権の実績評価を行い、そのプロセスに有権者
   を巻き込んでいくことによって、有権者ひとりひとりが政治に向き合い、
   その声が政治に反映されていくようなサイクルを実現すること

◆市民を強くする言論◆
目的:!)市民ひとりひとりが社会の課題に向き合い、その解決に取り組んでいく
    ような強い市民社会をこの国につくり出すこと。
   !)市民や個人が主体的に「公」を担い、そこで協働や質の面での競争が動
    き出し、そうした動きが社会から評価されるようなしくみをつくること

◆世界とつながる言論◆
目的:日本の進路や将来像についての議論を行い、最終的には民間の有識者が
   「外交」を議論し、それを提案・発信できるしくみ、舞台を構築すること

◆次の日本をつくる言論◆
目的:1つのテーマについて、言論NPOの会員を中心とした人たちが発言し、
   議論する舞台を構築する。

これらを通じて、有権者や市民一人一人が自分の判断で政治を選び、日本の未来を
選択するための判断材料を提供すると同時に、政策を一緒に考え提案する議論の
舞台をつくります。

※リニューアルの情報などが決まりましたら、別途ご案内いたします。


≪ 事務局より ≫
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2010年も、継続的にメールマガジンを配信してまいります。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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