課題解決型の「新しい民主主義」とは

2013年11月25日

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アジアの民主主義を考えるためにソウルを訪問


工藤:ちょうど、北京で歴史的な「不戦宣言」を出してから、早くも1カ月が経ちましたが、私は今、韓国に来ています。昨日から韓国に入っていますが、韓国では激しい雨が降っていて、非常に寒いです。


さて、今、私がなぜ韓国を訪問しているのかというと、デモクラシー・リサーチ・ネットワークというアジアの民主主義を考えよう、という会議があるのですが、その会議へ参加してほしいという要請があり、韓国を訪問しています。

「民主主義」という問題に関して言えば、日本や韓国を始め、アジア各国は様々な課題を抱えています。そのような中で「民主主義」をアセスメントできるような新しいバロメーターをつくろうというのが、この会議の目的です。そして、昨日から議論が始まりました。


「民主主義」を機能させるためには、仕組みよりも有権者の当事者性

私は、「民主主義」という問題を考える際、仕組みだけをつくればいい、というものではないと考えています。それをどのように機能させるのか、ということのほうがはるかに大事だと考えます。しかし、昨日も議論をしていて、どのように仕組みをつくり出せばいいのか、というだけの議論に非常に違和感があります。やはり、「民主主義」の主役は有権者であり、有権者がどのように「民主主義」を成り立たせていくのか、ということが重要です。そのような観点でみれば、日本も多くの課題を抱えています。その課題を皆さんに伝えながら、アジア全体の中で「民」が主役になるような課題解決型の「新しい民主主義」という動きを始められないか、と考えています。

実を言うと、ソウルには初めて来ました。そこで感じたことは、やはり大都市だということと同時に、非常に貧富の格差があるのだなと、街並みを見て感じました。韓国も、時代や社会が大きく変わる一つのプロセスにあるのだと思います。

今日から本格的な議論が行われますが、その議論が終わった後も韓国の色々な要人と会って、私の考えをぶつけて帰りたいと思います。また、適宜報告したいと思っています。
ソウルから、工藤でした。