2006.4.21開催 アジア戦略会議 / テーマ「パワーアセスメント」

2006年4月26日

060421アジア戦略会議
 アジア戦略会議に田中明彦氏(東京大学教授)を呼び、日本がアジア戦略で目指すべきものや、その中での影響力、ソフトパワーのあり方などを中心に議論しました。

田中明彦氏スピーカー:田中明彦氏(東京大学教授)

 現在、言論NPOアジア戦略会議では、各界の有識者を招き、私たちがこれまでに到達した仮説(日本のパワーアセスメント、「世界のソウト・リーダー」や「アジアの知の創出のプラットフォーム」などの理念や国家像など)の再検証を中心に議論を進めていますが、4月21日の会議は、日本の外交・安全保障分野の有数の論者として活躍されている東京大学東洋文化研究所前所長の田中明彦氏をお招きして開催しました。

 田中氏はスピーチで、日本のアジア戦略のあり方について論じた上で、私たちの行なった日本のパワーアセスメントについてコメントを行い、こうした作業で指標を作ること自体が日本のソフトパワーにつながるとしました。さらに、同氏がメンバーの一人として進めている「アジア・バロメーター」(アジア各国で実施している世論調査)を紹介して、日本のアジアへの影響力やソフトパワーを議論するための素材を提供しました。この調査は、アジア各国の国民が日本やアメリカ、中国といった国をどのように捉えているかについても一定の示唆を与えるもので、その後、メンバーとの間では、そこから日本のパワーとしての「影響力」をどう考えるべきかを中心に議論が展開されました。

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田中明彦氏の発言要旨を読む(会員限定)

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今回の出席者は以下の方々でした。(敬称略)

田中明彦(東京大学東洋文化研究所教授)

福川伸次(機械産業記念事業団会長・元通産省次官)
安斎隆 (セブン銀行社長・元日銀理事)
大江博 (東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授)
小島明 (日本経済研究センター会長)
周牧之 (東京経済大学経済学部准教授)
松田学 (財務省、言論NPO理事)
横山禎徳 (社会システムデザイナー)
横山隆 (三井物産株式会社食料・リテール本部長補佐)
工藤泰志 (言論NPO代表)

 アジア戦略会議に田中明彦氏(東京大学教授)を呼び、日本がアジア戦略で目指すべきものや、その中での影響力、ソフトパワーのあり方などを中心に議論を行いました。