G7関連イベント 国際シンポジウム「不安定化する国際秩序と新たな政策協調」を開催します

2023年2月08日

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 2023年3月22日(水)・23日(木)の2日間、財務省は、G7関連イベントとして、諸外国のリーディング・シンクタンクのトップをはじめとする世界の有識者等をお招きし、国際シンポジウム「不安定化する国際秩序と新たな政策協調」を開催いたします。

 パンデミックの状況下、今日国際社会はロシアによるウクライナ侵略にも直面し、サプライチェーンの機能不全による需給のミスマッチやエネルギー価格の高騰等によるインフレ圧力の増加、格差の拡大等、多くの課題が山積しています。こうした課題に対処するためにも、これまで以上に、国際社会による結束が不可欠なものとなっています。

 本シンポジウムは、先進国や途上国のシンクタンクの有識者等を招聘し、国際経済・金融分野を中心に、我が国や世界各国が取り組むべき諸課題と新たな政策協調の在り方について議論を行います。


お申込みは締め切りました

※必ず事前のお申込みが必要です

開催概要

日時:    2023年3月22日(水)13:45~17:10 ➡ スケジュール詳細はこちら
       2023年3月23日(木) 9:30~12:00  ➡ スケジュール詳細はこちら
場所:    ホテルニューオータニ
(注)新型コロナウイルス感染症感染拡大予防に関する東京都のガイドラインに則り開催します。
言語:    英語(日英同時通訳あり)
参加費:   無料
定員:    会場300名
※定員に達し次第締め切らせていただきます。
※原則として対面での参加となります。海外など遠方からご参加を希望される方は個別にご相談ください。

主催:    財務省
企画・運営: 認定NPO法人 言論NPO
お問い合わせ:言論NPO事務局
【ご登録に関するお問い合わせ】symposium@genron-npo.net
【取材・プレスに関するお問い合わせ】forum@genron-npo.net




3月22日(水):国際シンポジウム1日目3月23日(木):国際シンポジウム2日目

パネリスト一覧

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国際シンポジウム
「不安定化する国際秩序と新たな政策協調」
日程: 2023年3月22日(水) 、23日(木)/ 会場: ホテルニューオータニ、オンライン / 言語:日本語・英語


3月22日(水) 1日目スケジュール ※日本時間


13:45-14:00 開会挨拶


14:00-15:30 パネルディスカッション1
       足下の世界経済への対応―世界はインフレと債務の重圧をどう乗り越えるか―


 足下の世界経済は多震源の経済ショックに見舞われている。ロシアによるウクライナへの侵略を契機とし、エネルギーや食料価格は大幅に上昇し、世界的なインフレを引き起こしている。さらに米中対立も相まって、サプライチェーンの混乱が続いており、インフレに拍車をかけている。各国は経済安全保障やエネルギー安全保障に傾き、化石燃料も含めた争奪戦が繰り広げられ、エネルギーや食料価格の上昇が各国の経済コストを押し上げるのみならず、途上国においては深刻な食糧危機や政情不安につながっている。
 すでに加速するインフレを抑え込むために、米国は利上げを進め、欧州もそれに続いている。本シンポジウムが開催される2023年3月頃は、こうしたマクロ経済運営の影響が世界経済を覆い、金融引き締めの影響や財政対策を取ることが出来ない国々での景気後退が深刻になる可能性がある。パンデミックで債務を積み上げ、返済面でモラトリアムとなっていた新興国や発展途上国の債務問題は深刻で、グローバルな債務危機にいつ陥ってもおかしく無い状況である。そのため本セッションは、インフレと債務拡大の影響について議論を行う。


司会:   ポール・サムソン(カナダ国際ガバナンス・イノベーション・センター会長)
パネリスト:張涛(前国際通貨基金(IMF) 副専務理事、国際決済銀行アジア太平洋代表)
      ダグラス・レッドカー(インターナショナル・キャピタル・ストラテジーズ社
                          マネージング・パートナー)
      クレオン・バトラー(英・王立国際問題研究所グローバル経済・金融プログラム ディレクター)
      カルロス・イヴァン・シモンセン・レアル
         (ブラジル・ジェトゥリオ・ヴァルガス財団(FGV)会長)
      エマニュエル・ムーラン (フランス財務省局長)


15:40-17:10 パネルディスカッション2
       分断に向かう世界の自由経済と国際協調の今後


 ロシアのウクライナ侵略を契機とし、各国は民主主義陣営と権威主義陣営といった価値観を軸とした対立に進み始めている。
 こうした中で、国家主導での経済運営と国家間対立が進み、これまで世界経済の成長を支えてきた、自由な経済運営やその中での国際協調について今後の姿が見通せない状況である。また、本来政治から中立であるべき国際機関も、国家間対立の影響を受け始めており、地球規模課題の解決のためのガバナンスも問われ始めている。
 世界経済の分断と国家主導の下での競争の色彩が強まる中で、いかにして世界経済の回復や国際協調への活路を見出していくのか議論。


司会:   サンジョイ・ジョッシ(インド・オブザーバー研究財団理事長)
パネリスト:ルーファス・イェルサ(元世界貿易機関次長)
      エットーレ・グレコ(イタリア国際問題研究所(IAI)副理事長)
      アブラ・アブドゥル-ラティフ(エジプト経済研究センター常務理事兼研究部長)
      イグナシウス・ジョナン(インドネシア元エネルギー・鉱物資源大臣、元運輸大臣)他1名

※セッションテーマ、登壇者、プログラムの時間帯は予告なく一部変更になる場合がございます。予めご了承ください。

3月23日(木) 2日目スケジュール ※日本時間


9:30-10:00 基調講演  マーヴィン・キング(英イングランド銀行元総裁)


10:00-11:30 パネルディスカッション3
       Welfareの追求に向けた経済政策について


 GDPは、1国の経済パフォーマンスを測る指標として、人々の経済厚生を測る指標として、しばしば政策目標とされてきた。しかしながら、GDPは、有用な指標であることは間違いないものの、その問題点についても認識する必要がある。例えば、経済はGDP創設当初に比べ複雑化しており、無料のデジタルサービスをはじめ、経済の実態を十分に捉えられていない。加えて、GDPは経済のサステイナビリティ、富や所得の平等、安全、人々の健康、コミュニティの価値といった多様な側面を捉えられていない。GDPの限界を認識したうえで、GDPによって示される豊かさのみならず、多様な価値を捕捉し、それを経済政策に反映することにより、人々のウェルフェアを高めていくには、何が求められているかについて、議論を行う。

司会:   ロヒントン・メドーラ(カナダ国際ガバナンス・イノベーション・センター
                                  名誉フェロー)
パネリスト:神田眞人(財務官)
      マーク・フローベイ(フランス国立科学研究センターシニアリサーチャー、
                 パリ経済学校教授、高等師範学校准教授)
      リトゥ・ヴェルマ(カールトン大学非常勤研究教授、ブータン王立大学言語文化研究所准教授)
      ディビッド・ピリング(フィナンシャル・タイムズ紙アフリカ担当編集者)、他1名


11:30-11:45 閉会挨拶

※セッションテーマ、登壇者、プログラムの時間帯は予告なく一部変更になる場合がございます。予めご了承ください。


※お申込みの締切は3月17日(金)となります

お申込みは締め切りました
※必ず事前のお申込みが必要です


参加者の皆さまへのお願い


録画・録音はご遠慮ください。

ご来場の皆様におかれましては以下の項目の徹底とご協力をお願いいたします。

  • 体調に不安のある場合、無理をして参加をしない
  • 消毒の励行
  • 咳エチケットや手洗いなどの実施の協力
  • マスクを必ず着用のうえ参加
  • 検温は必ず実施のうえ参加

※新型コロナウイルス感染症感染拡大予防として、会場では以下を実施いたします。

  • マスク着用の徹底を周知いたします。
  • 入場時に検温、消毒を実施いたします。
  • 会場内では座席間のスペースを十分に取り、常時換気を実施いたします。