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「被災地の農業をどう復興させるのか」生源寺眞一氏、丸山清明氏、増田寛也氏による議論を公開中!

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■■■■ 言論NPO メールマガジン
■■■■ 2011年7月6日
■■■■ 発行:認定NPO法人言論NPO<http://www.genron-npo.net/>

【Topics】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「被災地の農業をどう復興させるのか」

生源寺眞一氏(名古屋大学大学院生命農学研究科教授、元東京大学農学部長)、
丸山清明氏(前中央農業研究センター理事長)、増田寛也氏(野村総研顧問、
前岩手県知事)による議論を公開中!

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いつも言論NPOの活動にご理解とご協力を賜り、ありがとうございます。

さて、6月13日、言論NPOは、言論スタジオにて生源寺眞一氏(名古屋大学
大学院生命農学研究科教授、元東京大学農学部長)、丸山清明氏(前中央農業
総合研究センター所長)、増田寛也氏(野村総研顧問、前岩手県知事)をゲス
トにお迎えし、「被災地の農業をどのように復興していけばいいのか」をテー
マに話し合いました。

議論では、全体の復興構想下で足並みが揃っていないこと、米を作れる状態に
戻すための除塩や利排水の回復の全体像はまだ見えておらず、被災地農業の立
て直しには3年かかるだろうとの現状認識から、被災地の農業を立て直してい
く上で必要なことは、現地の意欲を支えていくような政策である、との指摘が
なされるなど、現地の状況を踏まえながら、幅広い議論を行いました。

今回は、議論の報告をご紹介しますので、ぜひご一読いただき、ご意見、ご感
想をお寄せいただければ幸いです。

※発言方法は、最下部にあります。なお、お手数ですが、発言の公開の可否と、
お名前の公開の可否は必ずお書きください。


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「被災地の農業をどう復興させるのか」

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まず代表工藤は、「今回の大震災による農林水産関係の被害は1.8兆円」、農
地の冠水は2.4万ヘクタールが冠水し、さらに原発事故による放射能汚染や風
評被害が追い打ちをかけている」と今回のテーマに関わる問題を提起し、今回
は、(1)農林水産関係の被害の実態をどう見ているのか、(2)農業の復旧
に向けて何が求められているのか、(3)農林水産業の復興に向けて、どのような
方向を目指すべきなのか、そのためにいま、何を始めなければならないのかの
三点について議論が行われました。

まず、被害の実態について、生源寺氏は、「津波やそれに伴う塩害によって、
生産基盤である農業が物理的に完全に破壊されているが、それと同時に、農村
の集落も壊滅的な影響を受け、暮らし自体が破壊されている」と述べました。
増田氏は、「今年のコメは原発とは何の関係もないにもかかわらず、東北産と
いうだけで忌避されてしまう」として、原発事故による風評被害の根の深さを
指摘しました。また、農業技術に詳しい丸山氏は、被災地の農地では瓦礫の撤
去はある程度進んでいるとした一方で、「水田は海水浸しになっており、その
海水を抜く作業がいつまでに出来るのかが見えていない」と指摘し、農業の復
旧に目処が立っていない現状を明らかにしました。

第二の点について、増田氏は、大きなビジョンは徐々に描かれ始めているとし
ながら、「まずは来年田植えができる農地を興すことが重要」として、今年の
8月までにその方針を国が描くべきと述べ、丸山氏は、「2万ヘクタールの水
田の状況は、地形や標高によって一様ではない。塩分濃度を図り、復旧できる
ところから順番に再開することが必要」と語りました。さらに生源寺氏は、土
地改良や農地の権利調整、技術指導などにおいて多種多様な組織が利害調整に
当たる農業特有の特徴を説明し、「全体の構想があって各々が何をやるべきか
を指し示して足並みを揃えてやっていくことが出来ていない」と懸念を表明、
「点」ではなく、「面」としての復旧が求められていることを強調しました。

最後に農業復興のための今後の方向性について、増田氏は、岩手県知事として
東北の農業をみてきた経験から、東北地方が極めて優良な農業地域であること
を強調し、「何年かけても、ここで強い農業経営をつくるということを、でき
るだけ早く意思統一することが必要だ」と語りました。生源寺氏は、「強い農
業をつくる声が、現場から出てくることが大事。現場からの動きが現状では
「点」でしかないため、これがもう少し面として立ち上がってくるような環境
を作ることが大切」と述べ、そのために、旧村ほどの広がりの中で、住民同士
が農業の復興について話し合う場を設けることが急務との認識を示しました。
最後に丸山氏は、「強い経営が地域を守る」と強調、高齢者が生活する場とし
ての農村と儲かる農業を両立させるためにも、「大規模農業の経営が地域を支
えていくように、頑張ろうとする経営者を応援する、邪魔しない様にすること
が必要」と述べました。


これらの議論は以下の3部にわかれてテキストで全文を掲載しておりますので、
ご一読いただければと思います。

▼「第1部 被災地の農業をどう復興させるのか」のテキストはこちらから
 http://www.genron-npo.net/studio/2011/06/post-7-2.html

▼「第2部 農業や農村復興の「主役」は誰なのか」のテキストはこちらから
 http://www.genron-npo.net/studio/2011/06/post-7-3.html

▼「第3部 強い農業をつくろう、という現場の声こそ大事」のテキストはこちらから
 http://www.genron-npo.net/studio/2011/06/post-7-4.html


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