アジア戦略会議再開

2005年12月20日

20051216アジア戦略会議
言論NPOのアジア戦略会議が12月16日に再開されました。

 2002年に発足したこの会議は、これまで日本の対アジア戦略を切り口として、日本の将来構想についての議論を、言論NPOが提案した戦略形成の方法論に従って3年をかけて行ってきました。

 この日の会議では、今年2月にまとめた「日本が目指すべき将来像」についての仮説提案を再検討し、さらにそれを実現するための提案を今後一年かけてまとめること、日本政府の外交対応について適宜、議論を行い、私たちの考えを提起することなどを申し合わせました。

 この日、会議に出席したのは、アジア戦略会議メンバーのうち、座長の福川伸次元通産事務次官のほか、横山禎徳氏(社会システムデザイナー、言論NPO理事)、安斎隆氏(セブン銀行社長)、黒川清氏(日本学術会議議長)、周牧之氏(東京経済大学准教授)、工藤泰志(言論NPO代表)、主査の深川由起子氏(東大教授)、同主査の松田学氏(言論NPO理事)と新たにメンバーに加わった東大教授の大江博氏の9氏です。

 言論NPOでは、これまで5つの議論のステップを設定し、その中で2030年までの世界の潮流の変化と日本の強さ弱さの評価(パワーアセスメント)の二つの議論結果を公表し、さらにそれらの議論を踏まえて、05年2月に主催した国際シンポジウムでは、自民党、民主党、公明党の3党の政調会長に「2030年の将来に向けた日本の選択肢」と、「日本が目指すべき将来像」を提案しています。この作業は私たちの議論形成では第三番目のステップとなるものですが、これを再検討し補強しながら、それを実現するための戦略形成に議論を開始することにしたものです。

 また、その後、言論NPOでは本年8月に、北京にて「第1回 北京-東京フォーラム」を開催し、この会議のメンバーも多数参加する形で、今後の日中間での有識者などの継続的な議論交流の場もスタートしております。こうしたアジアなどの議論の蓄積も踏まえながら、
私たちは日本の戦略形成だけではなく、日本政府の外交戦略への議論を行い、その内容を公開することししました。
 
 この会議は06年1月から毎月開催し、12月には私たちの提案を報告するシンポジウムなどを開催することも合わせて合意されました。

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 2002年に発足したこの会議は、これまで日本の対アジア戦略を切り口として、日本の将来構想についての議論を、言論NPOが提案した戦略形成の方法論に従って3年をかけて行ってきました。
 この日の会議では、