言論外交の挑戦

第11回東京‐北京フォーラム晩餐会 発言録

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⇒ 「第11回 東京-北京フォーラム」晩餐会 報告
⇒ 兪正声氏(第8代中国人民協商会議全国委員会主席)表敬訪問 報告

周明偉:主催者である中国国際出版集団を代表して、フォーラムにご出席の両国のゲストの皆様、とりわけ遠路日本からいらした皆様に熱烈な歓迎の意を表します。これまでの十年間、中日両国の各分野の著名な代表者と自治体責任者はこのフォーラムの場で議論を展開し、相互の関係促進のため多大な貢献をしてきました。中日双方の各界の皆様、とりわけチャイナ・デイリーの皆様に感謝の意を表したいと思います。

 新しい十年間がスタートし、新しい期待が抱かれています。今年から中国国際出版集団は言論NPOとともに新たな取り組みを開始しましたが、大変大きな責任を感じています。このフォーラムに多くのポジティブなエネルギーを注ぎ、信頼の造成や、互いに対する説明をすることによって食い違いを防止し、新しい方策を打ち出し、良いムードを醸し出し関係改善に踏み出したいと思っています。そしてこれは双方の責任であるとも思っています。最後になりますがこのフォーラムが成功することを祈るとともに、両国の参加者の皆様が楽しまれることを祈っております。

劉振民:外交部を代表してフォーラムの成功の開催に対して祝賀の意を表します。さらにフォーラムのためにご尽力くださった方々に感謝の意を表します。北京―東京フォーラムは創立以来、中日両国における影響力が大きく上昇しています。いまや各界を代表するリーダーが対話する重要なフォーラムになっています。さらに、実務レベルにおける知的サポートにもなっています。国民間の相互理解のために重要な役割も果たしてきました。ですから、中日双方が今後もこのフォーラムを行うことによって、両国の社会と民衆のために積極的な発信を行い、中日交流の第一線に関わり続けていきたいと考えています。

 中日両国は互いに重要な近隣国です。中日関係の発展は、両国の利益だけでなく、地域の安全、平和、繁栄にも関係しています。国交正常化以来、中日関係は安定し東アジアの発展に寄与しました。これは中日の努力と協力関係の賜物です。近年は様々な困難もありましたが、それを経て両国は昨年末以来関係が改善に向かい始めています。もちろん、関係改善は容易なことではありません。しかし、目下の中日関係にはチャレンジだけでなくチャンスもあります。双方が高度な責任のもとで中日関係の発展について大局的な方向性をつかんでほしいと思います。これまで合意した4つの政治文書における4原則を着実に実施し、障害や困難を乗り越え、中日関係を妥当な方向に導いていかなければなりません。例えば、実務レベルでの人的交流を推し進めれば、中日関係は長期的に、健全かつ安定的な発展をすることができると思います。双方共通の目標のもと、両国が努力すれば中日関係は困難を克服し進展することができるということは間違いありません。最後に、フォーラムの今後十年、年々より良く運営され、多くの業績を挙げることを願って乾杯。

明石康:今回、第11回目の「東京-北京フォーラム」が開催されます。その前夜にこのような盛大な晩餐会を催していただき、我々日本からきた者たちは大変感慨深い思いをしております。この晩餐会に表れている中国側の誠意と日中関係改善に対する熱意というものは、明日と明後日の二日間の我々の討議を大変実り豊かにするだろうと思います。このフォーラムは基本的には民間対話でありますが、中国と日本の間の大変重要で、かつ多面的な各界の人を集めたものであり、両国の政府間の関係を極めて強固な形で支えるための基盤となっています。

 先週発表されたばかりの第11回目の日中共同世論調査の結果をみると、日中関係はまだ非常に厳しい状態に置かれていますが、良い状態に向き始めたことも表しています。日本側主催者の工藤さんは「質の良い議論をしよう、また、より良い未来向きの議論をしよう」と言っていますが、日本側の参加者すべてが、このアプローチが大事だと強く感じています。日中関係には、山あり谷あり色々なことがありますけれど、過去2000年に渡る日中関係のうち95%は友好関係であったと振り返りながら、今回の議論を一心に進めていきたいと考えておりますことを、深い感謝の言葉に変えさせていただきます。謝謝。

福田康夫:今回もこの「東京―北京フォーラム」が開催されますことを非常にうれしく思います。私は何度かこのフォーラムに参加していますが、今回はいつの間にか「最高顧問」に就任してしまいました。そうしてまた出席させていただいたおかげで、大勢の中国の友人にお会いでき、とてもうれしく思います。特に、唐家璇先生とは互いに若い頃からのお付き合いです。日中関係はこれから間違いなく良くなります。私たちは、明るい希望と期待を持って努力をしていかなければなりません。ここにおられる皆さん方一人ひとりのご努力にかかっています。是非とも今回のフォーラムを成功させていただきますよう、強く願っております。フォーラムの成功を祈って乾杯。

YKAA1055.jpg唐家璇:福田先生のご挨拶の中で話そうと思っていたことをほぼ全て話し尽くされてしまいました。ただ、ここでどうしても申し上げなければならないのは、実は中日関係に好転する兆しが見られてきているということです。そして、これは福田先生のご努力と切り離すことができないものです。中日間には重要な4つの政治文書がありますが、その最後の文書の中では重要な言葉があり、これは様々な場所で引用されています。「中日両国は平和発展の道を歩むこと、ライバルではない」ということです。これはまさに福田先生が首相についておられた頃、中日の協議でまとめられたものです。

 今回のフォーラムはとても良いタイミングで開かれています。中日関係に積極的な変化があり、そしてさらに良い方向に変わろうとしているタイミングです。このフォーラムそのものも、主催者がチャイナ・デイリーから中国国際出版集団に代わりました。中国国際出版集団にとっては初めてのフォーラムであり経験も浅いですが、ベストを尽くそうと意欲を示しています。これまでの十年のフォーラムの関係者の皆様に敬意、感謝を表しながら、バトンを受け取って頑張っていこうとする周明偉局長をはじめとする皆様に敬意を表します。皆様のご努力により必ずや成功すると信じています。このフォーラムの成功と、すべての中国の皆様、日本の皆様のご健康を祈って乾杯。

趙啓正:私は10年前、明石先生とこの「東京―北京フォーラム」を発起しました。そして、今年第11回のフォーラムの開催をこうして迎えることができ、感動で胸いっぱいです。私は過去10回のフォーラムで一度も欠席したことがありません。10年というのは若い世代にとっては長くはないものでしょうが、私のような老人にとってはとても貴重な時間です。ですが、これからも引き続き努力していきたいと思います。私たちの努力によって中日間の厳しい時代を必ずや乗り越えられると思います。フォーラムの次の10年間のために乾杯。

宮本雄二:私は中国大使を務めていた時に工藤さんに出会い、このフォーラムに関わるようになりました。工藤さんの願いはまさに民間の支持がなければ成功しなかった。まさに日本の企業の支援がなければ、このフォーラムは十年間続けることができなかったわけです。ですから、この場を借りて改めて感謝を申し上げたい。日本の社長さん達ありがとうございました。日中関係はこれから十年でさらに良くなります。明日から始まる会議でも、我々は満足できる良い成果を挙げられると思います。

木下雅之:たくさんの企業が支援する中で、三井物産だけがご挨拶申し上げるのは恐縮ですが、一言申し上げたいと思います。三井物産はこのフォーラムが始まった頃、工藤さんをはじめとする関係者の皆様の熱い熱意に打たれ、「心の民間交流」として毎年深い議論がなされるこのフォーラムに対して支援をしています。これからもできるだけことをやっていきたいと思います。今後益々発展することを祈って挨拶に代えさせていただきます。

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