【パネリストインタビュー】「第4回日韓未来対話」を振り返って

2016年9月03日

共通利益と相違について理解が進んできた日韓関係


德地秀士
(政策研究大学院大学政策研究院シニア・フェロー、元防衛審議官)

 私は今回初めて、「日韓未来対話」に「参加させていただきましたが、これだけ率直に韓国の方々と色々なお話ができたのは非常に有意義だったと思います。特に安全保障の観点からいうと、韓国側も非常に色々な意見があるな、と感じました。その中で日韓、あるいは日米韓の協力の強化に非常に熱意があるというのがわかりましたので、有意義だったと思います。

 今後の日韓関係については、まだ、なかなか安定的に、不可逆的にずっと関係が強化されていくということを確信するには少し早いかなという感じは致しますけれども、お互いに共通の利益があるということ、それはどのあたりにあって、どこが違うのかということについては、かなり理解が進んできたと思いますので、私は非常に楽観的に見ているところです。

 今後、この民間対話をお互いにより幅広い話題について、突っ込んだ意見交換ができるように、十分な時間をとって静かな雰囲気の中でやっていくということと同時に、そういう真剣な対話を一般の人にしっかりアピールする、見ていただくというその両方が必要です。

 それは、まさにいま言論NPOがやっているような方向をさらに発展させていければいいのではないかと考えております。

⇒ 藤崎一郎(上智大学国際関係研究所 代表、前駐米国大使)
⇒ 中谷元(衆議院議員、前防衛大臣)
⇒ 青木照護(日本青年会議所副会頭、株式会社ノーリツイス代表取締役社長)
⇒ 山本和彦(森ビル株式会社特別顧問)
⇒ 德地秀士(政策研究大学院大学政策研究院シニア・フェロー、元防衛審議官)
⇒ 池畑修平(NHKソウル支局長)
⇒ 金泰榮(韓国戦争記念財団理事長、第42 代国防長官)

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