言論外交の挑戦

レセプション報告:多くのパネリストの視線は次の対話に

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 7月29日、「第5回日韓未来対話」終了後、日韓両国のパネリストや言論NPOの関係者が集まりレセプションパーティーが開催されました。

YKAA2975.jpg 冒頭、代表の工藤が挨拶に立ち、パネリストや今回の対話の運営に携わったボランティア、スタッフに対する感謝の言葉が述べられました。その上で工藤は、「今まで行ってきた日韓未来対話の5年間の中で、今回の対話が最もよかった。今回の対話は、過去の歴史を議論するのではなく、今、これからについて議論し、知恵を出し合う機会となった。このような対話を多くの人に広めよう」と、今回の対話の成果を語ると共に今後の対話への意気込みを語りました。

YKAA2987.jpg 工藤の発言を受けて、日本側パネリストを代表して日本側座長の小倉和夫・国際交流基金顧問は、「今回の対話を自己満足で終えるのではなく、これからのフォーラムを更によいものにしていこう」と、次回のフォーラムに向けた取り組みを進めていくことを約束しました。

YKAA2997.jpg 続いて、乾杯の発声に立った金泰滎元国防長官は、「北朝鮮という軍事的脅威が、日韓関係を強化していく際の要となっている」と指摘。その上で、日韓や日米韓で協力し、北朝鮮の誤った行動を抑制できる仕組みを作り出すためにも、次回行われる「第6回日韓未来対話に乾杯」との発声の下、レセプションパーティが開催されました。

 その後、パネリスト、来賓の方々から様々なコメントが寄せられました。

YKAA3030.jpg 駐日韓国大使の李俊揆氏は、今回の対話の前夜に北朝鮮の弾道ミサイル発射があったこと、またそれに対して日韓で迅速な対応があったことに言及しながら、「日韓国交正常化時には両国間の往来者総数は1万人にすぎなかったが、2016年には739万人となっている。日韓両国民が真の友人となることが明るい未来を目指すという大きな方向性においては重要だ」と語りました。

YKAA3040.jpg 外務省アジア大洋州局長の金杉憲治氏は、「日韓間には日韓未来対話などの意思疎通のよいチャネルがある。この対話が日韓関係をよりよくしていくための一助になってほしい」と今回の対話の意義を強調しました。

YKAA3063.jpg 参議院議員の松川るい氏は、冒頭、韓国語で挨拶を行いました。そして、「今回の対話は最初から『日韓関係はなぜだめなのか』という非常に率直なタイトルで真摯に議論しているところがよい。日韓の歴史認識の差が一致する可能性は低いが、隣国としてお互い等身大の努力を誓おう」と、双方のこれからも続く努力の必要性を強調しました。

YKAA0005.jpg 崔明吉・国会議員(国民の党)は、今回の対話の生産性の高さを強調した後、今回の対話が日韓関係改善の礎作りであり、これを発展させ両国民の関係改善を推進していく説得材料とするべきと語りました。

YKAA0039.jpg 言論NPOのアドバイザリーボードでもある宮本雄二氏(宮本アジア研究所代表)は、今回の対話で日韓関係が改善されなければならないという意識が共有できたことについての喜びを示すと共に、「この関係が東アジアの秩序設立における先駆者となってほしい」と、今後の日韓関係の改善に期待を示しました。

YKAA0043.jpg 李哲熙・国会議員(共に民主党)は、自らが政治家であることを前置きした上で、「民主主義は自らの意見が間違っているかもしれないという前提の下で存在するのだが、その中で自らとは異なった意見が聞けたことで大変勉強になった」と今回の対話の価値を強調しました。

YKAA0059.jpg 青木照護・日本青年会議所会頭は、「前回と比べてテーマ設定が非常に具体的だったので、建設的な議論ができた」と今回の対話への手応えを示しました。さらに青木氏は、第4回日韓未来対話で宣言した若手経営者の未来対話を立ち上げ、この1年間で5カ国を回り対話を行ったことを報告。こうした若手の動きを今後も続けていくために、新しい団体を立ち上げ、さらに促進していくと今後の抱負を語りました。

YKAA0077.jpg 尹徳敏・元韓国国立外交院院長は、日本のパネリストの質の高さ、休日にもかかわらず公開セッションに多くの聴衆が集まったこと、ミサイル発射の翌日にもかかわらず、外務省の担当も対話に参加していたことに驚くと同時に、この5年でここまでの対話につくり上げた言論NPO、東アジア研究院、更にこの対話を成功に導いた全ての人に賛辞を送りました。

YKAA0127.jpg 最後に挨拶に立った李淑鍾・東アジア研究院院長は、「この対話は、世論調査という客観的なデータを元に議論していることが特徴だが、5年もの期間対話を継続できることは正直驚いた」と正直な感想を述べると同時に、次回の対話を視野に世論調査の改訂などに着手したいと、次の対話に向けた意気込みを示し、挨拶を締めくくりました。


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