「第4回エクセレントNPO大賞」大賞受賞者・支援企業・審査委員 インタビュー

2016年12月19日

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「第4回エクセレントNPO大賞」組織力賞受賞/杜の伝言板ゆるる

田中:「第4回エクセレントNPO大賞」組織力賞に輝きました、「杜の伝言板ゆるる」です。おめでとうございます。

大久保朝絵(代表理事):ありがとうございます。

田中:どうして応募しようと思われたのですか。

大久保:前から気にはなっていたのですが、なかなかその気になりませんでした。そうした中、来年うちの団体が20周年ということで、それを記念してチャレンジするのもいいかなと思い、応募に至りました。まさかクラウドファンディングがくっついていると思っていなっかったのですが、二次審査に進んだことによって、本当にクラウドファンディングをリアルにやらなければならない形になってしまいました。

 今までそういうのにチャレンジしたことがなくて、私たちのような中間支援組織は一般の人がわーっと応援してくれるような中身ではないので、ずっとこれまで付き合っていた人たちに、こういうふうなことで応援して、というお話をすることにしました。団体としては、寄付を頂くということはもちろん嬉しいのですが、情報誌をずっと20年近く出し続けていて、直接的にコメントをもらう機会があまりなかったのですが、応援コメントがたくさんもらえて、非常に良かったと思います。

田中:私も気になって皆さんの見ていたのですが、確かにみんな仲間なのだろうな、というコメントもありましたね。

大久保:だいたい見えますね。協力してくださっている団体やボランティアさん、全く知らない人というのは、1人ぐらいで、大体どこかで聞いた感じのネットワークの中でコメント頂きました。

田中:実は私たちもクラウドファンディングを入れるときにすごく悩みました。先程おっしゃられたように、ゆるるさんは中間支援組織なので、直接、多くの市民の方たちとつながる活動ではないじゃないですか。そうした中で、どうやってクラウドファンディング上でアピールされるかなと見ていたのですが、どんどん寄付が集まっていったので、素晴らしいなと思っていました。

大久保:多分ワンチャンスと思って、みんなも今回だけだろうみたいな感じで寄付してくれたのかもしれませんし、過去20年の付き合いの中でそれならば、という感じだったと思います。

田中:とってつけたような言い方になりますが、ゆるるさんだったら安心して支援できるとか、寄付できるとか、託せるという信頼感も大きかったと思いますよ。

 今日はいませんでしたが、中間支援組織の応募というのはこれまで2件ぐらいで、今回、初めて受賞されたことは、非常に素晴らしいことだと思います。

大久保:すごく申し訳ないなと思いながら頂きました。

田中:ぜひこれを機にまた広げていただければと思います。

大久保:私たちがエントリーしているということもありましたけれど、うちの情報誌の11月号はエクセレントNPOが何なのかというのを特集しました。やはり、この賞を知ってほしかった。色んな評価が今出てきていますが、エクセレントNPOの評価基準が、私たちのところでの感じとしては良かったのです。

田中:嬉しいです。ありがとうございます。それにサウジアラビアにまで広げていただいたとのことで、本当に嬉しいです。

大久保:サウジアラビアを訪問した際に、非営利組織を政府が評価する制度があるのか、と質問されました。そこで、なぜ政府がNPOを表彰するのか、そうではなくて、民間がきちんと評価の仕組みを作ってやっているんですよ、と言ったらすごく感心していました。そうした賞を、今回いただくことができて、凄く嬉しい反面、何かおこがましいな、という感じもしています。

田中:なるほど、分かりました。でも、おっしゃる通り、私たちも民間で、本当に草の根ですけれども、今日も始まるまでバタバタだったんですけれども、何とかゆるるさんの組織力を見習って頑張っていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

大久保:これからも指摘されたことを肝に銘じながらやっていきたいと思います。ありがとうございました。

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