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「第3回日韓未来対話」を振り返って 日韓パネリストインタビュー

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お互いに良い「成熟時代」をつくり上げていくために

聞き手:工藤泰志(「第3回日韓未来対話」日本側主催者)

[日本側パネリスト]  山本和彦
(森ビル特別顧問、森ビル都市企画代表取締役社長 )

工藤:山本さんは今回で3回目のご参加ですが、今回の対話にはどのような感想をお持ちですか。

山本:第1回目では、「私も何か言わないといけないな」という気持ちで参加していました。しかし、2回目からは、「言わなくても大丈夫だな」という感じになりました。専門家の方々がきちんとお話されていますので、我々が実際にソウルに行って感じたことを素直に言う必要もないくらい前向きな議論がされていたので、ほっとしているところです。

工藤:今回は、実際にいろいろな活動をしている人たちの発言の方が、理屈よりも重要になり始めたという感じがしました。

山本:これからさらにそうなれば、ますます前向きな話になっていくと思います。

工藤:まだその一歩ですが、今までの対話のように国・政府を背負った外交論に発展してしまうのではなく、どのようにいろんな人たちが考える土俵にするかという私たちのチャレンジが始まっています。少しだけでも変化は見られたのではないでしょうか。

山本:十分変化してきていると思います。ちょっとしたきっかけで「あのときはなぜあんなことをやったのだ」ということになるのではないかと思います。

工藤:今日もそのような議論がありました。若者を含めて、既にそれがある程度当たり前の状況になっています。

山本:私もそういう感じを受けました。

工藤:そういう議論が今回かなり出てきたということで、今後、本当の意味での交流に発展していくような兆しを感じたのですが、どうでしょうか。

山本:間違いなくそうなります。私はよくソウルに行きますが、国内出張と同様に羽田空港から2時間で行けるので、外国に行くという感じがしません。そういう関係で歴史的にもずっとお付き合いをしてきているわけですから、それが自然なのでしょう。多少悪口を言うのも自然だと思います。

工藤:そういうことが当たり前のように語れる状況になると本当にいいし、かなり近づいていますよね。

山本:日韓には共通の課題があります。お互いに頑張ってそれなりの先進国になって、これから成熟時代に入るわけです。お互いに良い成熟時代をつくり上げて、今発展途上にあるアジアの国々に「あのように成熟すればいいのだな」と両者がお手本を示すようなことができればいいと思います。

工藤:そうですね。私たちの日韓未来対話がどういう役割になるか分かりませんが、その役割の一つを果たせるようにこれから頑張ります。今日はお疲れ様でした。


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