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【vol.47】 言論NPO政策評価委員会・作業委員紹介(2)

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■■■■■言論NPOメールマガジン
■■■■■Vol.47
■■■■■2003/09/23
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●INDEX
■ アンケート『マニフェストおよび政策評価についてのアンケート vol.2』
■ 言論NPO政策評価委員会・作業委員紹介(2)

●TOPIX
■ 「第6回 言論NPO会員フォーラム」報告
■ 「2003年度 第2回言論NPOアジア戦略会議」報告
■ 「2003年度 第3回言論NPOアジア戦略会議」報告


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■ 言論NPO政策評価委員会
  アンケート『マニフェストおよび政策評価についてのアンケート vol.2』
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言論NPOでは、政策評価プログラムの一環として、会員・一般の方々から広くアン
ケート調査を実施します。調査は全5回(予定)に渡って行われ、結果は今後の議論
形成や、「政策フォーラム」「ネット会議」の連動コンテンツに反映されます。


<小泉内閣の評価について>

小泉内閣は2001年4月に誕生して2年あまりを経ましたが、この間の小泉政権の政策
の実行状況について、あなたも一緒に評価してください。小泉内閣が掲げた政策目標
は、内閣発足後初の所信表明演説(2001年5月)、構造改革を掲げた2001年6月の
「骨太の方針」、同年9月の「改革工程表」、2002年度予算編成の基本方針とそれと
並行して策定された「改革の展望」、2002年6月の骨太の方針第二弾で示された税制
改革と三位一体改革などに示されてきたところであり、言論NPOでは、それらについ
ての達成度など、個々に評価作業を行っているところです。ここでは、以下の各分野
について、あなたが日頃お考えになっているなっている小泉内閣の評価について、判
定を示していただければと思います。

このアンケートでは、各分野毎にいくつかの論点を提示し、あなたのお考えに近いも
のをそれぞれ選択していただく方式を採りますが、その結果に基づいて、言論NPOで
は、各分野の政策についての小泉内閣を採点したいと考えています。

Q4 あなたは、小泉内閣あるいは小泉改革のどのような点を評価し、または評価して
   いませんか。

──政策の意思決定プロセスの改革について
Q5 小泉内閣では、経済政策を中心に、従来の各省庁主導型の政策形成ではなく、総
   理自らが議長となり、重要閣僚のみならず民間有識者もメンバーに加えた「経
   済財政諮問会議」を中心とする官邸主導型の政策プロセスが進められ、かつて
   は大蔵省の専権事項であった予算編成についてもその基本方針の決定などは同
   会議が担うようになっています。あなたはその現状についてどう評価します
   か。

──財政健全化について
Q6 小泉内閣の財政政策は当初掲げた目標を達成できていないとされていますが、こ
   の点について、あなたはどう評価しますか。

Q7 小泉内閣の下では、予算編成プロセスの改革やNPM(New Public
   Management)の導入など、財政運営に関わる改革が進められています。こう
   した改革の意義や有効性、あるいは達成度などについて、あなたはどのよう
   に評価していますか。


○回答はこちらでお願いします。
https://www.genron-npo.net/forum/policy/030918.html

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■ 言論NPO政策評価委員会・作業委員紹介(2)
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言論NPOは、政策評価事業を開始しました。現在、政党政治のあり方として、各政党
によるマニフェスト(政権公約)の作成が提案されています。言論NPOでは、こうし
たマニフェストを中立的な立場から評価することを通じて、責任と実行性のあるマニ
フェストの作成を各政党に促すことができればと考えています。日本に真に政策本位
の民主主義が根付くためのインフラを整えるためにも、こうした試みが必要だと考え
ました。


●藤森克彦(富士総合研究所主事研究員)

「日本の政治には、「二段階式『丸投げ』構造」があります。まず有権者は、選挙時
に、各党が政権獲得後に導入する具体的な政策を知らずに一票を投じる。これが、有
権者から政治家への丸投げ。そして政治家は「構造改革の設計図――マニフェスト」
をもたないため、官僚主導で改革が進む。これが、政治家から官僚への丸投げです。

この結果、民意と選挙後の具体的な政策が乖離し、政治不信を生んできました。「構
造改革」という大手術がなかなか進まないのも、国民が主体的に選んだ改革となって
いないためだと考えます。「痛みを伴う改革」であれば、痛みを感じる国民に十分な
情報が与えられ、国民が主体的に選んだ改革でなくてはなりません。もしマニフェス
トが示されれば、国民は各党の「構造改革の設計図」を見比べて、一票を投じること
ができます。

また、マニフェストに掲げられた政策は具体性が高いので、達成度の検証が可能とな
る。これは、政権党をマニフェストの実現へ駆り立てる力となるだろう。こういった
点で、マニフェストには、閉塞感の強い日本の政治状況を変える可能性があると考え
ていますし、今回の評価作業はその実現への起爆材になれればと考えています。」


●高橋進(日本総合研究所調査部長)

「そもそもなぜ小泉内閣が成立したのかを考えると、日本は構造改革を進めていかな
ければならない、という意見が国民の間で非常に強くなってきて、過去2年間、構造
改革を進めることは、どうしても必要なんだという、国民のコンセンサスが出来たと
思います。しかしながら、足下で非常に改革の動きが遅々としている。なぜ改革が進
まないのか。という疑問にぶち当たったままでいると思います。なぜ改革が進まない
のかというふうに考えると、改革を打ち出していく、あるいは実行していくプロセス
に問題があると思います。とりわけ、政治と政策との関係において問題があるのでは
ないか。

一つは自民党を中心とする連立政権になっていますが、非常に長い間、自民党が政権
の座にあったということで、彼らはいろんな打ち出される政策を自分のモノとして党
に取り込むことによって、人の政策をある意味では自分達の政策としてどんどん打ち
出してきた。それにより、政策の対立軸ができないままに自民党の自主的な一党独裁
になってきた。ところが実際に自民党が政策を取り込んだ上で、政策をどこまで実行
してきたのか、というと非常に曖昧である。そこが改革が進まない一つの大きな理由
だと思います。

もう一つは、同じプロセス論ですが、ようやく今回、政権の中に政策を立案していく
セクション「経済財正諮問会議」が創られましたが、実際にはそこ主導で、政策が立
案される、実行される体制になっていかない。なぜなら、こういった政権側の動き
と、与党側の動き、それから官庁側の動き、これらが三つ巴になって、それぞれが足
を引っ張り合っている、という状況なのではないか。政治構造、政治プロセスの改革
なくして構造改革なし、という感を強くしています。そういう意味で政策立案のプロ
セスにどこに問題があるのか、ということを今回のプロジェクトであぶり出したいと
いうことが一つある。

もう一つ改革がなぜ進まないのか、ということですが、改革の中身に対する議論が非
常にまだ欠けている。その改革が何を意味するのか。例えば、社会保障の問題一つ取
り上げても、将来日本をアメリカ型の社会保障制度をつくっていくのか、ヨーロッパ
型にするのか。もっと突き詰めれば、大きな政府なのか、小さな政府なのか。そのよ
うなところにさえ、まだ日本は価値観の共有、利潤の共有が出来ていない中で、改革
をしなければならないという話だけが進んでいく。そういう意味では、改革の中身と
は、すなわちビジョン、価値観を考えていくことに繋がると思うので、やはりそこを
私どもはキチッと議論を戦わせて、国民的なコンセンサスを創らなければならない。
それが出来ていないというところが、改革が進まないもう一つの理由であろうと思い
ます。したがって、こういった改革の成果についての作業を進めながら、ビジョン、
価値観についてもきちっとした議論が必要である、ということを社会に訴えていきた
い。」


●匿名コンサルタント

「構造改革を進めて「その結果どうなることを目指すのか」を明確にするが重要であ
る。特殊法人改革でいえば、特殊法人を独立行政法人化するとか民営化するというの
は手段であって、そうすることによって、一体何を達成するのかという政策目的が不
明確である。

また、その目的が達成できたかどうか事後的に検証できなければ目的が明確になって
いるとは言えない。可能な限り数値目標を明示することが必要ではないか。

政策目的から適切な手段を導き出すという政策形成能力は必要だが、その手段が目的
達成のために一番有効なものなのかという観点で実際に行われている改革手段を見る
という観点で政策評価をすると、政策目的の不明確さが浮き彫りになる。極端な例だ
と、特殊法人改革が全部独法化されたら良いのか、あるいは全部民営化されれば良い
のか。そうではなくて、例えば経済活性化が目的であれば、その数値がどのように
なったのか。それに役に立ったのかどうか、政策評価はその観点で進めなければなら
ない。

政策評価における数値目標としては、財務会計の数値が非常に重要な意味合いを持っ
てくる。その意味で公的機関の評価に資するような公会計の改革が必要である。さら
に説明、アカウンダビリティのアカウントは、会計だけではなく、非財務数値も対象
になる。財務、非財務の具体的な数値で政策目的の達成度合いを評価していくことが
求められると考える。」

●言論NPO政策評価委員会
http://www.genron-npo.net/forum/policy/index_policy.html

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●TOPIX
■ 「第6回 言論NPO会員フォーラム」報告
http://www.genron-npo.net/about/history/030916_forum.html

■ 「2003年度 第2回言論NPOアジア戦略会議」報告
http://www.genron-npo.net/forum/asia/030916_01.html

■ 「2003年度 第3回言論NPOアジア戦略会議」報告
http://www.genron-npo.net/forum/asia/030918_01.html


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     クオリティの高い議論の形成
   2. 議論の形成や参加者を増やすために自由でフラットな議論の場の
     形成や判断材料を提供
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   新しい日本の言論形成に、ぜひあなたもご参加ください。
   http://www.genron-npo.net/guidance/member.html
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