橘・フクシマ・咲江

橘・フクシマ・咲江氏発言

 グローバル化する世界の中で、最近の日本はガラパゴス状態になりつつあります。安全で住みやすい国になったことは素晴らしいことであり、それを否定はしませんが、経済、政治のパワー・シフトが起こりつつあるなかで、このままでは生存の危機にもなりかねません。そんな日本を救えるのは、既存の枠にはまった組織ではなく、「思い」を共有する人々の集まりであるNPOだと考えています。なかでも、言論NPOは中立の立場から、政策を評価し提言を行っていくと言う稀有な組織です。各領域の専門家を駆使しながら提言や政策の評価をするというシンクタンク的機能がまだ確立していない日本では、言論NPOの果たす役割は重要です。これからも是非、活発に議論を喚起し、日本に活力を与えて欲しいと期待しています。


橘・フクシマ・咲江
G&S Global Advisors Inc. 代表取締役社長
コーン・フェリー・インターナショナル株式会社 アジア・パシフィック地域 最高顧問

清泉女子大学卒業。国際基督教大学大学院日本語教授法終了、ハーバード大学教育学修士、スタンフォード大学MBA。ハーバード大学講師、ベイン&カンパニーを経て、1991年コーン・フェリー・インターナショナル入社。2001年日本担当代表取締役社長に、09年代表取締役会長に就任、10年より現職。1995年から2007年まで米国本社取締役を兼務。経済同友会幹事。花王、ソニー、ベネッセホールディングス、イー・アクセス社外取締役を歴任。文部科学省科学技術・学術審議会、基本計画特別委員会委員、及び人材委員会委員。日本政策投資銀行アドバイザリー・ボード・メンバー。2007年ビジネスウィーク「世界の最も影響力のあるヘッド・ハンター50人」に唯一の日本人として選ばれる。「売れる人材」「人財革命」「会社を変える 会社を変わる」等、著書多数。