言論外交の挑戦

第2回「北東アジア平和会議(仮称)」準備委員会 報告

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IMG_4206.jpg 5月22日、東京都内の言論NPO事務所内の会議室で第2回「北東アジア平和会議(仮称)」準備委員会が開催されました。今回の準備委員会では、ドイツからロルフ・ミュッツェニヒ連邦議会議員(社会民主党所属)をゲストにお招きし、宮本雄二・宮本アジア研究所代表、西正典・元防衛事務次官、香田洋二・元海上自衛隊艦隊司令官、德地秀士・政策研究大学院大学シニア・フェローら委員との間で、北朝鮮問題をはじめとして様々なテーマについての意見交換を行いました。

 冒頭、日本側から北東アジアにおける安全保障情勢の概略について説明を受けて同議員がスピーチ。そこではまず、EUという枠組みが揺らぐ現状において、「北東アジア情勢は欧州にとっても関係がある問題だ」と切り出し、その理由として、北東アジアの平和実現に向けた多国間の枠組み・メカニズムが実現し、それが機能すれば多国間主義の意義を再評価するきっかけとなり得ることを挙げ、「欧州にとっても良い影響を及ぼす」と期待を寄せました。

 しかし一方で、イランの核合意問題をめぐり、アメリカと欧州の間に亀裂が入っていることを踏まえつつ、米朝首脳会談についてもトランプ大統領にとっての"成功"が、日本など関係各国にとっての成功と同義になるとは限らないことを警告。その上で、米朝首脳会談が全体にとって良い結果をもたらすための条件として、「アメリカが各国に配慮してくれるはずだと考えるのではなく、日本もイニシアティブを発揮する必要がある」とし、日本側にそのような意志はあるのかと問いかけました。

 その後、同議員と委員との間でディスカッションを行いました。ここでは朝鮮半島情勢に加え、中国やロシアとどう向き合うべきか、さらには南シナ海や中東にまで射程を広げつつ、日独双方がそれぞれの見方を提示しながら意見交換をしました。

 最後に同議員は、北東アジア地域に平和秩序を実現するため、多国間の民間レベルの協議メカニズムである「北東アジア平和会議(仮称)」を創設しようとしている言論NPOの動きに賛意を示すと同時に、自らの議員としての役割に言及。そこでは、議員という職のあるべき姿として、「政府の言うことをただ執行するだけの存在ではない」とした上で、民間主体の様々な動きとも積極的に連携を図っていくことへの強い意欲を示しました。

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ロルフ・ミュッツェニヒ連邦議会議員 略歴

 2002 年より社会民主党所属の連邦議会議員。ケルン大学で政治学、歴史、経済を学び、1991 年にブレーメン大学より博士号(政治学)を取得。1976 年に社会民主党入党後、ノルトライン=ヴェストファーレン州議会議員及び連邦議会議員のスタッフとして主に政治分野を担当。2002 年より連邦議会の外交委員会に所属し、外交及び安保政策分野で活動。連邦議会の中近東作業部会の委員長(2006~2009)、社会民主党の外交政策スポークスマン(2009~2013)を歴任。2013 年より社会民主党の外交・安保・人権作業部会の副委員長を務める。

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