言論NPOについて / 発言者:松本健一氏

2006年12月28日

matsumoto_060803.jpg松本健一(評論家 麗澤大学国際経済学部教授)
まつもと・けんいち
profile
1946年生まれ。東京大学経済学部卒業。京都精華大学教授を経て現職。主な研究分野は近・現代日本の精神史、アジア文化論。著書に『近代アジア精神史の試み』、『日本の失敗「第二の開国」と「大東亜戦争」』、『開国・維新』、『竹内好「日本のアジア主義」精読』、『評伝佐久間象山(上・下)』、『民族と国家』、『丸山眞男 八・一五革命伝説』、『評伝 北一輝(全五巻)』、『竹内好論』、『泥の文明』など多数。

私は北京・東京フォーラムはことしが最初でしたが、言論NPOの発足のときに発起人の1人になっておりますので、行動とすれば、一応そのときからともにやってきたという関係性があります。工藤さんが『論争東洋経済』の編集長であったときに、私が『斎藤隆夫―孤高のパトリオット』という連載をやっていた関係上、ずっと行動をともにするという形になってきました。

言論ブログはかなり評判がよいのですが、ただ、問題点が1つあると私の友人が言っておりました。それは、私を含めて全部で11人ぐらいの写真が載っているのですが、全部顔を並べてみたら、民間人は松本健一だけではないかと言っておりまして、言論NPOだから、もっと民間の力を発揮するような形で活動を広めてほしいと私に注文をつけておりました。

その言葉を工藤さんにお伝えすると同時に、ここにお集まりの方々も、ぜひ日本における民間の言論の力を発揮するように、ご協力、ご助力をお願いしたいというふうに、私が工藤さんのかわりにここで訴えかけて、私のあいさつにかえたいと思います。