福田総理を表敬訪問して   

2008年8月22日

福田総理を表敬訪問されたとのことですが、感触はいかがでしたか?

非常に感触は良かったと思っています。僕としてはやはり総理にもこの対話に参加していただきたいと思っているのですが、国会の事情があるので本当に来れるのかまだ確証はありません。ただこのフォーラムの重みというか、民間対話の重要性というのは、総理も非常に考えていただいておりましたので、私も来ていただけるのではないかと非常に期待しています。

実をいうと、日中関係が最悪だった3年前に僕たちはこのフォーラムを立ち上げました。そのときは反日暴動も起きていて、政府間の外交もほとんど停止している状況でした。その中で僕たちは、やはり政府だけではなくて民間がきちんとした議論をしなければならないということで、徹底的に議論するためにこのフォーラムを作ったわけです。

このフォーラムは民間の対話です。日中関係やその課題の解決には大きな役割を果たせる議論の舞台でもあると思っています。だから、フォーラムには民間人の有識者や学者、ジャーナリストや経済人だけではなくて、やはり政府関係者や政治家もこの舞台に来て議論をしてもらいたいと思っているわけです。そういうことを考えると、日本の総理にもぜひご挨拶していただけないかと、僕たちは思っています。

フォーラムまであと二十日余りとなり、準備も本格化しています。ここで皆に一つお願いをしたいのですが、このフォーラムをお手伝いしたいという人は、ぜひ事務所に来ていただきたいということです。このフォーラムは本当に手作りです。費用は日中両国で折半しているし、裏方はボランティアやインターンに支えられて成り立っています。このフォーラムは誰かに頼まれ取り組んでいるわけではなく、まさに自分たちの意思で取り組んでいます。日中関係だけではなく、アジアや世界の中で日本がどういう風に生きていけばいいのか、またアジアや大国となった中国について、しっかりみんなで議論して考えていこうと。そういう意味では、このフォーラムを成功させるためには皆の参加や協力がやはり必要なんです。僕はこのフォーラムは、傍聴するだけではなくて、やはり皆にきちんと参加してほしいと思っています。ボランティアやお手伝いもとても大切な参加の形なのです。皆さんの参加をお待ちしております。

聞き手:インターン 布施智恵(国際基督教大学)