日本の民主主義を立て直す

「2014年、どのような年になると思いますか」有識者アンケート結果

このエントリーをはてなブックマークに追加
pdfデータをダウンロードする アンケート結果をPDFでみる

2014年1月21日  認定NPO法人 言論NPO

 言論NPOは、新年を機に「2014年、どのような年になると思いますか」と題して、有識者を対象にアンケートを行いました。その結果、有識者の間では、東アジアでの近隣国との関係に懸念が広がっていること、さらに、2014年の安倍首相の政権運営に関しては一定の期待は残っているものの、半数を超える人が、「政権運営に黄色信号がともる1年になる」と回答し、政権誕生後100日や1年目の時点で行ったアンケート調査と比べて消極的な見方が増えていることがわかりました。昨年末の安倍首相の靖国参拝が有識者の認識に影響をもたらしている可能性があります。このアンケート調査は、2014年1月1日から8日までの約1週間で、言論NPOの活動に登録している企業経営者、メディア関係者、学者・研究者、公務員など約2000人を対象に行われ、244人の回答を集計しました。主な結果は以下の通りです。

今年1年を重要な年とみる有識者が9割近くに増加

 今年が日本にとってどのような年になるか尋ねたところ、「決定的とまではいわないが、日本の将来に影響を与える重要な1年になると思う」が68.9%と最も多く、昨年と比較して7.6ポイント増加しました。「日本の将来に影響を与える、決定的な1年になると思う」は19.7%であり、合計すると88.6%もの有識者が今年1年を重要な年になると見ています。

「中国、韓国などの近隣国との関係改善」が最大の関心事になる

 日本の社会や政治のことで特に気になることは何か尋ねたところ、最も多かった回答は「日本と中国、韓国などの近隣国との関係改善」で42.6%でした。次いで、「安倍政権の成長戦略が成功できるか」が34.8%、「原発再稼働」が28.5%となりました。
昨年1月に実施したアンケートでは「尖閣諸島問題の展開」が9.4%、「日韓関係」が2.9%、「北朝鮮の動向」が2.9%であったことが見ると、中国、韓国との関係悪化を懸念する認識が、有識者の間で強まっていることが窺えます。

安倍首相の靖国参拝に対して、反対と回答した有識者が約7割近くに上る

 安倍首相の靖国参拝に対して、「反対する」が53.7%、「どちらかといえば反対する」が15.2%となり、「反対」と回答した有識者が約7割近くに上りました。反対に「賛成する」が12.7%、「どちらかといえば賛成する」が5.3%となり、「賛成」と回答した有識者は18.0%に過ぎませんでした。昨年12月の安倍首相による靖国参拝は7割近くの有権者に支持されていないことがわかりました。

安倍政権の2014年に対する期待は「どちらともいえない」が多数に

 安倍政権の新年の取り組みに対する期待を尋ねたところ、最も多かった回答は「どちらともいえない」が、35.7%と最多になりました。次いで、「期待できない」が32.0%、「期待できる」は24.6%でした。期待しない層が多いものの、判断を示していない層が多数を占めています。
昨年1月のアンケートでは、「期待する」という見方をしている有識者が45.9%で、それに対して「期待できない」という厳しい見方をしている有識者が46.5%と拮抗していました。また、「どちらともいえない」は5.8%であり、政権発足から1年が経過し、有識者の判断がかなり慎重になり始めている状況が伺えます。

半数が「様々な問題が表面化し始め、政権運営に黄信号がともる1年になる」と回答

 今年が安倍首相の政権運営にとってどのような年になるか尋ねたところ、「様々な問題が表面化し始め、政権運営に黄信号がともる1年になる」という回答が最も多く、52.5%でした。半数を超える有識者が、安倍政権の政権運営に対して厳しい見方を示しています。
また、「安倍首相の基盤そのものが崩れ始める1年になる」も13.1%ありました。これに対して、「リーダーシップを発揮し、課題解決に向けて着実に動いていく1年になる」は、17.6%に止まりました。

課題解決の主体は有権者であるという回答が最多

 日本が直面する課題解決に向けた流れをつくる主体は誰か、と尋ねたところ、昨年に引き続き、最も多いのは「有権者(市民)」の35.2%で有権者の役割が有識者の間でも求められていることがわかります。これに対して、「安倍首相」の21.7%がこれに続いており、政権運営には厳しい評価があるものの、「安倍首相」の動向には一定の期待が残っています。


アンケートの概要

 アンケート調査は言論NPOの活動にご参加、あるいはご協力をいただいている各分野の有識者、ジャーナリスト、企業経営者、官僚などを対象に2014年1月1日から8日まで日程で、メール送付によって行われました。8日までにご回答いただいた244人分のアンケート結果を集計し、分析しました。回答者の属性は、男性が84.4%、女性が13.5%となっています。年齢別でみると、10代が0.0%、20代が6.6%、30代が5.7%、40代が12.3%、50代が26.6%、60代が27.0%、70代が16.0%、80歳以上が3.7%です(それ以外は無回答。以下同様)。回答者の職業は、企業経営者・幹部が17.2%、会社員が14.8%、メディア幹部が1.6%、メディア関係者が8.2%、国家公務員が3.7%、地方公務員が4.1%、国会議員が0.0%、地方議員が0.8%、NPO・NGO関係者が9.0%、学者・研究者が10.2%、各団体関係者が7.0%、学生が2.5%、自営業が4.9%、その他が13.9%となりました。




2014年、日本にとってどのような年になるか

 「決定的とまではいわないが、日本の将来に影響を与える重要な1年になると思う」が68.9%と最も多く、昨年と比較して7.6ポイント増加しました。「日本の将来に影響を与える、決定的な1年になると思う」は19.7%であり、合計すると約9割もの有識者が、今年1年を重要な年になると見ています。

 今年が日本にとってどのような年になるか尋ねたところ、「決定的とまではいわないが、日本の将来に影響を与える重要な1年になると思う」が最も多く68.9%、次いで「日本の将来に影響を与える、決定的な1年になると思う」が19.7%になりました。合計すると88.6%の有識者が今年を重要な1年になるとみていることがわかります。それに対し、「日本の将来にとっては単なる通過点に過ぎず、これまでと変わらない1年になると思う」は7.4%でした。
 昨年と比較して今年は、「日本の将来に影響を与える、決定的な1年になると思う」は同水準、「決定的とまではいわないが、日本の将来に影響を与える重要な1年になると思う」が7.6ポイント増え、「日本の将来にとっては単なる通過点に過ぎず、これまでと変わらない1年になると思う」は、9.4ポイント低下していました。


問1.2014年、あなたは日本にとってどのような年になると思いますか。 【単数回答】

問1.2014年、あなたは日本にとってどのような年になると思いますか


新年、日本の社会や政治のことで特に気になることは何か

最も多かった回答は「日本と中国、韓国などの近隣国との関係改善」で42.6%でした。次いで、「安倍政権の成長戦略が成功できるか」が34.8%、「原発再稼働」が28・5%となりました。

 日本の社会や政治のことで特に気になることは何か尋ねたところ、最も多かった回答は「日本と中国、韓国などの近隣国との関係改善」で42.6%でした。次いで、「安倍政権の成長戦略が成功できるか」が34.8%、「原発再稼働」が28.5%となりました。
 昨年は「尖閣諸島問題の展開」9.4%、「日韓関係」2.9%、「北朝鮮の動向」2.9%であったことが見ると、中国、韓国との関係悪化を懸念する認識が有識者の間で強まっていることが窺えます。


問2.あなたが新年、日本の社会や政治のことで特に気になっていること は何ですか。【3つまで回答】

問2.あなたが新年、日本の社会や政治のことで特に気になっていることはなんですか。


安倍首相の靖国神社参拝

安倍首相の靖国参拝に対して、「反対する」が53.7%、「どちらかといえば反対する」が15.2%となり、反対と回答した有識者が約7割近くに上りました。反対に「賛成する」が12.7%、「どちらかといえば賛成する」が5.3%となり、賛成と回答した有識者は18.0%に過ぎませんでした。

 安倍首相の靖国参拝に対して、「反対する」が53.7%、「どちらかといえば反対する」が15.2%となり、反対と回答した有識者が約7割近くに上りました。反対に「賛成する」が12.7%、「どちらかといえば賛成する」が5.3%となり、賛成と回答した有識者は18.0%となりました。
 昨年12月の安倍首相による靖国参拝は7割近くの有識者に支持されていないことがわかりました。


問3.第二次安倍政権発足から1年の12月26日、安倍首相は靖国神社を参拝しました。あなたは、安倍首相が靖国神社に参拝したことについて賛成ですか、反対ですか。

問3.第二次安倍政権発足から1年の12月26日、安倍首相は靖国神社を参拝しました。あなたは、安倍首相が靖国神社に参拝したことについて賛成ですか、反対ですか。


安倍政権の新年の取り組みに対する期待

最も多かった回答は「どちらともいえない」が、35.7%と最多になりました。次いで、「期待できない」が32.0%、「期待できる」は24.6%でした。昨年のアンケートと比較して、判断をしかねている有識者が増加しています。

 安倍政権の新年の取り組みに対する期待を尋ねたところ、最も多かった回答は「どちらともいえない」が、35.7%と最多になりました。次いで、「期待できない」が32.0%、「期待できる」は24.6%でした。期待しない層が多いものの、判断を示していない層が多数を占めています。
 昨年1月のアンケートでは、「期待する」という見方をしている有識者が45.9%で、それに対して「期待できない」という厳しい見方をしている有識者が46.5%と拮抗していました。また、「どちらともいえない」は5.8%であり、政権発足から1年が経過し、有識者の判断がかなり慎重になり始めている状況が伺えます。


問4.あなたは、安倍政権の新年の取り組みに期待していますか。 【単数回答】

問4.あなたは、安倍政権の新年の取り組みに期待していますか


2014年、安倍政権にとってどのような年になるか

「様々な問題が表面化し始め、政権運営に黄信号がともる1年になる」という回答が最も多く、52.5%でした。

 今年が安倍政権にとってどのような年になるか尋ねたところ、「様々な問題が表面化し始め、政権運営に黄信号がともる1年になる」という回答が最も多く、52.5%でした。半数を超える有識者が、安倍政権の政権運営に対して厳しい見方を示しています。
 また、「安倍首相の基盤そのものが崩れ始める1年になる」も13.1%ありました。これに対して、「リーダーシップを発揮し、課題解決に向けて着実に動いていく1年になる」は、17.6%に止まりました。


問5.あなたは、2014年、安倍政権にとってはどのような年になると思いますか。 【単数回答】

>問5.あなたは、2014年、安倍政権にとってはどのような年になると思いますか


課題解決に向けた流れをつくる主体は誰か

最も多かった回答は「有権者(市民)」の35.2%、次いで多かった回答は「安倍首相」の21.7%でした。

 日本が直面する課題解決に向けた流れをつくる主体は誰か、と尋ねたところ、昨年に引き続き、最も多いのは「有権者(市民)」の35.2%で有権者の役割が有識者の間でも求められていることがわかります。これに対して、「安倍首相」の21.7%がこれに続いており、政権運営には厳しい評価があるものの、「安倍首相」の動向には一定の期待が残っています。


問6.日本が直面する課題を解決していくためには、課題を認識し、解決に向けたチャレンジをしていくという大きな流れを創る必要があります。あなたは、この大きな流れをつくる主体は誰だと思いますか。【単数回答】

問6.日本が直面する課題を解決していくためには、課題を認識し、解決に向けたチャレンジをしていくという大きな流れを創る必要があります。あなたは、この大きな流れをつくる主体は誰だと思いますか。


このアンケートや言論NPOについてのご意見・ご感想・ご要望などがございましたら、お書きください


【調査に関するお問い合わせ】

 このアンケートに関してご不明な点などがございましたら、言論NPO事務局(TEL:03-6262-8772 担当:吉崎・宮浦)までお問い合わせください。

このエントリーをはてなブックマークに追加

言論NPOの活動は、皆様の参加・支援によって成り立っています。

寄付をする

Facebookアカウントでコメントする

Facebookアカウントがない人はこちらからご投稿下さい。

コメントする

初めての方へ

「日本の民主主義を立て直す」の考え方、活動例

言論NPOは、日本の民主主義を機能させるため、政治の仕組みやメディアが抱える問題点を議論し、解決策を模索していきます。同時に、こうした課題に関して市民一人ひとりが学び、考え、国民的な議論が巻き起こるような仕組みづくりを目指しています。

また、日本の非営利組織が市民とのつながりを強化して、課題解決に自発的に取り組む市民の受け皿となることを目指し、体系的な基準のもとに優れたNPOを表彰する取り組みを行っています。

アクセスランキング

  1. 主要7政党のマニフェストは課題解決のプランとしては不合格~2017年衆議院選挙 マニフェスト評価 総論~
  2. 2017年衆議院選挙マニフェスト評価基準
  3. 「衆議院選挙で各党は日本の課題にどう向かい合っているのか」自民党編
  4. 「衆議院選挙で各党は日本の課題にどう向かい合っているのか」希望の党編
  5. 「衆議院選挙で各党は日本の課題にどう向かい合っているのか」公明党編

言論NPOは多くの方のご支援や協力に支えられています

カテゴリー一覧

ソーシャルでつながる

言論ブックショップ

未来選択:マニフェスト評価専門サイト

東京-北京フォーラム公式サイト

エクセレントNPO


ページトップに戻る