有権者と政治家との間に緊張感ある関係を

2012年10月19日

明石康氏(公益財団法人国際文化会館理事長、元国連事務次長)

 私たちが政治家に白紙委任をすることができないということはその通りだと思います。国民一人一人が自分の考えがあり、志があり、願いがあるわけです。代表民主制という制度がある限り、もちろん国民が直接政治家に代わって政治を行うことはできませんけれども、我々は政治家に当然の期待を持ち、注文があり、その枠内で政治家が政治を行うことを要求していいことだと思います。その意味では、選挙民と政治家との間に永遠の緊張関係があってしかるべきだし、それが失われているのが今の日本の現状ではないかと思います。

 そうしたことでもちろん政治家は自分の所信を国民に率直に説明し、それに基づいて我々は政治家を選び、政党を選んでいくべきですけど、そのコミュニケーションがうまくいっていません。政治家は国民をもっと考えさせ、国民にチャレンジし、自分の理想を国民に問うと言う姿勢を貫いてほしいというのが私の考えであり、願いでもあります。

明石康氏(公益財団法人国際文化会館理事長、元国連事務次長)
 私たちが政治家に白紙委任をすることができないということはその通りだと思います。国民一人一人が自分の考えがあり、志があり、願いがあるわけです。代表民主制という制度がある限り、もちろん国民が直接政治家に代わって政治を行うことはできませんけれども、我々は政治家に当然の期待を持ち、注文があり、その枠内で政治家が政治を行うことを要求していいことだと思います。